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カテゴリ:抑うつ感
早朝の空気は清々しい。
辺りを走る車は少なく、 とても静かで唯独り、 この場所に取り残された様な 寂しさを感じる。 胸の奥底にある蟠りが こころに滲出する。 そして重い重いどす黒い思考が 私の身体を占拠する。 「何もしたくない」 「何も考えたくない」 「自分を削除してしまいたい」 「消えてしまいたい」・・・。 到底無理な考えばかりが溢れてきて、 処理しきれなくなる。 生きていてもいいのであろうかと 自分に何度も問い質す。 今すぐこの苦しみや悩みから 解放されるには、消えるしかない。 まるで私など生きていなかったかの様に この世界から永遠に消えるしかない。 それが出来ないのは、そうすると 母を苦悩のどん底に陥れてしまうからであり、 妹や弟を傷つけ、幼い姪にも哀しみを 与えてしまうからであると感じる。 私がこの世に留まっているのは、 そういった家族を結び付けている 糸だけであろう。 もう、生きている意味が分からない。 その方向に思考が傾き始めると、 全てが空々しく感じられ、虚しくなる。 過食と嘔吐をする為にスーパーで 買い物をしている間、 『私は一体何をやっているんだ!』 と自分を罵倒する己の声で沈み行く。 こんな異常な食行動さえなければ、 お金の無駄遣いをしなくて済む。 明日から同じ額貯めていれば 欲しい物だって購入できる。 けれども私は 食べ物に依存してしまっている。 12年間は重い。容易く逃れられない。 摂食障害の事だけ考え始めると、 蟻地獄に落ちてしまった感じを覚える。 足掻けば足掻くほど抜け出せない。 “何か気分転換を・・・”と想うのであるが、 一旦黒い思考に覆い尽くされてしまうと、 只管膝を抱えて丸くなり、身体をもっと 小さくさせて動けなくなる。 また、些細な悩みや苦悩も このような状態にあると、命さえ 擲ってしまっても良いと想えてしまう。 これは多分、少しずつ前を向いて 歩いていられた反動なのかも知れない。 少しずつネガティヴになってきており、 どんどん後戻りしている感覚がある。 何もかもが辛くて、それだけしか考えられなかった あの頃に・・・。 子どもの頃から母親等大人の顔色を窺い、 自分を殺して大人にとっての良い子である事、 それが自分であった。 だから未だ自分と言うものを確立で来ていない。 その上に25歳と言う年齢が重く圧し掛かる。 こんな歳になってまで、病気に苦しみ、 自死することばかりを考えているとは 想ってもみなかった事である。 摂食障害の症状が初期であった頃、 適切な処置をしていたら、 こんなにも重症にならなかったのではないかと 物凄く後悔する事があるが、 過ぎてしまった時間は取り戻せない。 『寂しい』 『心細い』 『苦しい』 『辛い』 『哀しい』 『虚しい』 『空々しい』 と言った想いは、身体全体に蔓延っていて 断ち切れない。 そして削除する事もできない。 出来る事ならば、自分自体をCtrl+Aで 全選択して、BackSpaceキーで 削除してしまいたい。 どうしたのであろう・・・。 今日はネガティヴな事しか考えられない。 同じ摂食障害を患っていても、働いている方は 沢山いる。私も働けていた。 しかし、うつ病が悪化して、身体が鉛の様に 重く動かなくなり、役立たずになった。 少しでも母の負担が減るように、家事の手伝いをするが、 そんなの微々たる事で助けにも何にもなっていないであろう。 哀しくても、自分の情けなさが高じて 涙すら出ない。鋭い棘の沢山ついた 荊に雁字搦めにされている様な心持ちである。 救いは、後退することもあれば、きっと 前進できるときが来る筈であるという 儚い希望だけである。 苦しいけれども、もうこれ以上無理は しないように、死なないように 生きていこうと想っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.20 20:44:54
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