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2006.11.26
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カテゴリ:平穏
朝方から降り続けていた雨は、

辺りをグレーに染めていて

薄暗い冬を感じさせた。

夜には雨も上がり、濃い緑の

匂いが優しく私を包んだ。

深呼吸をして広がる懐かしい

香りと共に、スーパーへ向かって

歩き始めた。







やはり休日は人手が多く、

少しこころがざわざわとした。

平気でぶつかってくるオバサンや

金切り声を上げながら店中を走り回る

子ども達、毎日何も持たず店の中を

只管うろうろして私の後を付けてくる

変わったオジサン・・・辟易してしまう。

そんな想いをしてまでも、

私は半額惣菜をカゴに入れていき、

過食と嘔吐の為に備える。

こうも同じ事を毎日繰り返していると、

酷く虚しくなってくる。

けれども、これが病症なのであるから

仕方が無いのであろう。







本当に、代わり映えの無い毎日が

続いていて、摂食障害の病症にも

良くなる前兆も全くなくて、

私は一体どうしたら良いのだろうと

途方に暮れてしまう。

1日1日だけを見ていると、確かに

何も変わってないようでもどかしいが、

去年の自分と今の自分は異なる。

良い方に変わっているのか悪い方へ変わったのかは

分からないが、変化はある。

しかし、どうしても視野が狭くなってしまい、

同じ事を繰り返している毎日が

どうしても耐え切れなくなってしまうのである。







まるで時間割でも組み込まれているように、

何時になったら過食を始めて、

何時になったら嘔吐を終えて、

何時になったらカクテルを作り・・・

等と規則正しく動いている。

これではこころも体も休まらないであろう。

もっとゆったり気持ちを持てたならと

願って止まない。







しかし、今日は嬉しい事があった。

ア●ゾンで注文していたDVDが届いたのである。

注文したのは、『ナー○のお仕事3』である。

これは、早目のクリスマス&誕生日プレゼント

としてもらった。

普段、過食食材以外では殆ど物欲は無いが、

これだけは前々からとても欲しかったものなのである。

届いて支払いをして母と一緒に中身を確かめた後は、

本当は母に抱きついて

『ありがとうのキスの嵐』

を浴びせたい気持ちで一杯になった。

それは出来なかったけれど、何度も

「ありがとう!!!」

と言った。

今も嬉しくて堪らない。







とは言えども、それで病症が治まる訳では

ないと言う事が哀しい。

でも、他の時間はゆったりとそれを鑑賞しながら

美味しいカクテルを飲み、楽しい時間を過ごせる。

これは私の宝物である。

そのドラマが放送されていた頃の想い出や、

わくわくしていた気持ちが甦り、

嬉しくなる。こんなにも嬉しい気持ちで一杯に

なったのは凄く久し振りである。

過食・嘔吐は酷く苦しいものであるが、

楽しみが1つでも待っているだけで、

何とか病症を和らげたいと想ったり、

努力をして少しでも前を向きたい気持ちが

芽生えてくるのは本当に不思議な事である。

これは、母のお陰である。

凄く感謝している。







スーパーの前にある花屋を覗いたら、

綺麗で可憐なシクラメンが咲き誇っていた。

冬に咲くものも美しい。

小さなこころの変化は中々掴み難いものであるが、

それが少しずつ積み重なっていけば、大きな変化となる。

摂食障害を患った初期の頃の自分と、今の自分では

大違いであるように・・・。

その変化が良い方へ向かっているのか、悪い方へ向かって

いるのかは、中々判断し難いものであるが、

少しずつの変化がある事を信じている限り、

未来は未知数のものになってくるであろう。

まだ、希望は捨てないでいたい。

小さな希望でいい。病気が全快する等という甘い夢は見ない。

少しずつでも前に進められるなら、それだけで良い。

自分の醜い部分も、見たくない傷からも目を逸らさず、

自身と対峙しながらも、柔らかい明日を迎えたいものである。





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Last updated  2006.11.27 02:35:02
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