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2006.11.30
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カテゴリ:想い
夜の柔らかい空気がこの身に纏い、

深呼吸をしてから、歩き出す毎日が

続いている。

朝は清々しい香り、夜はしっとりとした香りの

空気が広がっている。

その違いを鼻腔に感じながら

大学生の頃の事を想いだす。

摂食障害やリストカット・アームカット、

強いお酒に溺れ、希死念慮で溢れていた日々
の事を・・・。







その頃、心の底から愛していた彼氏がいた。

彼とは大学で知り合った。

社会人入学の彼は8歳年上であった。

友達として一緒のお酒を飲んだり、

講義が終わった後楽しくお喋りをしている内に、

お互い惹かれあっていった。

唯、私には摂食障害を打ち明ける勇気がなく、

いつの間にか一緒に暮らしていた。

彼の前では全く何も食べないか、

彼が出勤した後、過食嘔吐を焦りながら

やっていた。

でも、相思相愛の頃は毎日が輝いていた。

病気で辛くても、大学の保健管理センターで今でも

お世話になっているカウンセラーとカウンセリングを

行なって、そこに勤めている精神科医との話し合いで

お薬の処方をしてもらいながら、

毎日休まず大学へも通った。

それはあまり苦にならなかったように想う。

だが、寂しかった。彼はワーカホリックで、

午前1時や2時になっても仕事で帰ってこなかった。

その間私は6畳の部屋で独り、寂しさを

紛らわせる為にウォッカが多目のスクリュードライバーや

ジントニック等をぐびぐびと飲んでいた。

20歳になるまでは飲酒の習慣は無かった。

けれども、寂しい心を埋める為にお酒を用いた。

そしてその恋は、やがて終わりを迎えた。

私が今処方されているお薬よりも何倍も強いお薬で

1日中ぼんやりとしていた事、

希死念慮が酷くなって腕や手首を包丁で切りつけて

水を溜めた湯船に洋服を着たまま浸かりっ放しに

なった事・・・。そんな私を見て、彼は愛想を尽かしたのである。

私はまだ彼を好きだという気持ちが残っていたので

別れは酷く心を打ちのめされるものであった。

何とかもう一度やり直すチャンスが欲しくて、

家から自転車で50分かかる彼氏のアパートまで

毎日通った日もあった。今冷静に考えれば

殆どストーカーに近い行為かもしれない。

しかし、話し合う機会も持ってもらえず、

私は大失恋をした。

今想い出すのは、彼はその頃ワーカホリックに因る

うつ病を患っていた事である。

その上病状の酷い私が傍にいては

余計に病気が酷くなっていたであろう。

この別れは必然のものであった。







この初めて心の底から人を愛せたという

事実は、きっと私にとってプラスに働くであろう。

しかし、大失恋の痛手は酷く、

打ちのめされてしまった。

だからその痛みが薄らぐまで2年はかかった。

今はもう、



「そう言えばあんな事もあったな」

「あの頃は幸せだったな」

「でも今のほうが病状も落ち着いているし、良かったんだ」




と吹っ切ることが出来る。

そして遠い記憶として心の奥に仕舞ってある。







現在は、自分の病気の事で精一杯であり、

治したいと想っているので、恋をする余裕は無い。

でも、もしもあの頃のように寂しかったら

温かく抱き締めてくれると言う、甘い記憶は捨てられない。

しかし、今やるべきことは沢山ある。

自分を見つめ直し、新たな発見をする事や、

病気でも生きていけるように努力する事。

今はそれで精一杯かもしれない。







過食嘔吐は、時間になったら毎日やっている。

勿論、「何も食べたくない!辛い!」

悶々としてしまう事もある。

でもこれが病症なのであるから、どうして

過食しようと想うのか、じっくり考えてみたい。







周りの環境が物凄く慌しかった頃、私の病状も

全く安定しなくて、身体の中で暴れまわっていた。

専門家以外誰にも病気を理解してくれる人はいなかった

からであろうか。

けれども今は違う。母がいつも温かく見守っていてくれるし、

時間の許す限り、一緒にいてくれる時間を持とうと

してくれる。これは本当にありがたいし、感謝してもしきれない。

何故かふと、大学生の頃の私にとっては大恋愛であり

大失恋であった出来事を想いだす事がある。

その度に、段々胸の痛みは和らいできているのを感じる。

今頃何をしているのであろうと本当に偶に考える。

でもそれはいつの間にか遠い記憶となっている。

そしてその後、人との繋がりは大切なものであろうと

いった考えに至る。例え今は恋愛をする余裕は無くても、

友達の輪を広げていく事は、プラスやマイナスがあれども

きっと良い経験になるのではないであろうか。

病症が酷く出ている時は、勿論抑うつ状態で

外で遊ぶ事も出来ないが、

『可能性』や『希望』だけは捨てないでいたい。

何れにせよ、無理をせずゆっくりと

偶には肩に背負った荷物を置いてゆっくり休みながら

前を向いて生きていきたい。





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Last updated  2006.11.30 20:56:35
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