凍えたココロ

凍えるような寒さの中、

２週間振りのカウンセリングの為

病院へ向かった。

もう少し元気だった頃は、

カウンセリングは週１回、

診察は週２回、

自転車で４０分かけて

行く事が出来ていた。

しかし、うつが酷くなり身体が想うように

動かなくなってからは、

カウンセリングは２週間に１回、

診察は電話診察となった。

そして今年はうつがますます酷く

なったので、カウンセリングも

休みがちであった。

しかし今年残り２回となり

カウンセラーと対面して話す

大切さもひしひしと感じる事から、

今回と次回は必ず行こうと決めていた。







母に車で送ってもらう途中、

銀杏並木を眺めて季節を感じた。

まだ少し木に銀杏は残っており、

いつか全て散る頃、真冬に突入

するのであろうと

なんだかしみじみと感じた。







１２月５日は、観○ありさの誕生日の為、

私がその話を切り出すと、

カウンセリングでも診察でも

その話が大半を占めた。

彼女は今日３０歳になった。

私は、１１歳の頃彼女を好きになり、

もう１４年になる。

きっかけは、以前のブログに綴ったと想うが、

それをカウンセラーにはまだ話して

いなかったので、一から話した。

考えてみれば、私が「痩せよう」と

想ったのも、細さだけでも彼女に近付きたいと

言う考えがあったからである。

それがいつしか、目標が摩り替わって

『只管どこまでも痩せたい』

という気持ちになっていった。

それが暴走し、様々な要因も手伝って

摂食障害となったのであろう。







閑話休題。

カウンセリング中気付いたのは、

『グレーゾーンが許せない』

という事であった。

白か黒かはっきりしないと気が済まない。

それが高じて

『食べたら嘔吐して身体の中をクリアにしなければならない』

と考えるようになった。

胃の中に食べ物が留まっていると言う

中途半端な時間が気持ち悪いのである。

勿論、人は食べて栄養を摂取し、エネルギーとして

活動している事は解っている。

そうしないと生きていけない事も。

けれども、『食べるか・食べないか』の

２択しか私は許せなくなっていった。

他の物事でも同じ事が言える。

中途半端である自分が許せないのである。







そこでカウンセラーは、



「今はそういう想いが強いんですね。でも徐々にグレーの

　部分も許せるようになれるといいね」



と優しく諭して下さった。

その、「今はね･･･今はそう想うかもしれないけれど･･･」

という言葉が、胸に染み入るのである。

どんなに引きとめようとしても今が去ってしまう様に、

明日はやってくる。そして未来がある。

私がどれだけ否定的なことを並べ立てて言っても、

「今はね。」

と優しい目をして諭してくださるのである。

その言葉を信じようと想ったのは、

母の劇的な変化があったからである。







子どもの頃、母は鬼のように恐ろしかった。

打擲が怖かった。痛かった。哀しかった。

そして摂食障害を発症しても、

冷たい言葉や態度で接してくるので打ちのめされた。

その上に妹から、私の病気に対する酷い言葉攻めにも

遭った。けれども、母と２人暮らしが始まった頃から

少しずつ母が変わり始め、病症に苦しんでいる私の

背中を擦ってくれたり、主治医の話を聞きに行ったり

してくれるようになり、去年の母と今の母は

目を瞠るほどの変化が見られるのである。

だから、可能性や希望は捨てずに持っていたいと

切に願うようになった。







母の温かさを感じる時、まるで今は子どもの頃

与えてもらえなかったと感じた優しさを改めて受け取って

いるような感じを覚える。

それは一から母との関係を、新しくより良いものへ築き直す

といった作業のようである。それは苦しいものでは無く、

まるで柔らかいヴェールにふんわり包まれるような想いで、

母と共に成長していっているような感じがする。

今日は久し振りの外出でかなり疲れている為、

文章が支離滅裂になっている感がある。

もうこの後は無理をせずに、ゆったりとした

時間を過ごしたい。