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2006.12.13
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カテゴリ:抑うつ感
柔らかい豆腐を食べてみるといった

目論見は、見事に砕けてしまった。

食べていく内に、



「もっと沢山食べなければ!」



という過食衝動が頭角を現し、

お豆腐だけでも消化しようと

頑張ってみたけれど、それは無駄に終わった。

いつの間にかいつもの様に食べ始めてしまった。

私にはまだ、固形物を食べるのは

早かったのかも知れない。


なので今日は無調整の豆乳を購入した。

身体が浮腫んでいる状態というのは

とても気持ちが悪く、重たい感じがする。

少しでも蛋白質を摂取して、浮腫みを取りたい。

それは徐々に頑張っていきたい事柄である。







昨今、下痢・嘔吐・高熱を伴う感染症が

爆発的に広がってきている。

私は免疫力も低下しているので、

今日からマスクを付けて買い物に行った。

若い人達はお洒落で可愛いのに、

私は弟に譲り受けたぶかぶかのダウンジャケットに

マスクという完全装備で、

不恰好で恥ずかしかった。

しかし、病気に苦しむのは御免なので、

人の目を余り気にしないようにして

商品をカゴに入れていった。







・・・・・・そして不意に『何もかも擲って消えたい』

と頭に浮かんできた。胸が締め付けられた。



“どうして私は生きているんだろう”

“毎日毎日何故こんな苦しいことを繰り返すのだろう”

“全てが苦しい。死んでしまえたらいいのに・・・”




という思考で頭と胸が一杯になった。

私は雑誌コーナーで本を読んでいる振りをして、

ぎゅっと瞼を閉じて、そんな苦しい想いが

去っていくのを待った。







『前を向いて歩きたい』

と願っても、どうしてもこんなマイナス思考が

襲ってくるのである。

でも、いつもいつもポジティヴではいられない。

嫌な事があったり、大きな壁が目前に立ちはだかると

モチベーションも落ちてしまうものであろう。

そこで、如何にしてこころを持ち直すか、

壁を打破すべき力を蓄えるかという事が

問題になってくる。

私の“こころ”という“揺り籠”

いつも揺れているので、どちらに大きく傾くか

予測できないが、それを無視する事はしたくない。

“揺れている”からこそ

こころなのであり、それを把握していく事で、

機微を感じ取れるレセプターを磨いていくのが

大事なのであろうと感じる。







しかし突然訪れる「死んでしまいたい」という強い気持ち

如何ともし難い。

やっと落ち着いて過ごせる環境の中

生きていられるのに、

こうして買い物の途中、カゴ一杯の食料を

見ると、途端にこころが堕ちていく。



でも、私は“食べる”という行為でこころを

慰め、“吐く”という行為で全てを打ち消す。




その行為がある事によって、生きながらえている。

後は自分の努力次第である。

例えば上述したように、蛋白質たっぷりの食べ物を

少しずつ食べるように頑張るか、

俯いたままの顔を上げ、空を仰ぐ余裕を作れるか・・・。

綺麗な星を見つめていたら、自然とこころも軽くなる。

マイナスで後ろ向きの思考ばかりでいたら、

自分が腐っていくようで恐怖を感じる。

だからせめて背筋を伸ばし、

前を見つめられるようになりたい。

未だに『死んでしまえたら楽なんだろうな』と言う

想いは消えないし無くならないが、

私には私を愛してくれる家族がいて、

自分が愛おしく想える家族や友達や祖父母がいる。

これ以上望む事は贅沢なのであろう。







朝から雨は降り続き、肌寒い1日であった。

ぬくぬくふかふかの蒲団に包まれて

微睡むのはとても心地いいものである。

自分のこころに優しい事を見つけていくのも

大切なものなのであろう。

今も、道路を走り抜ける車が、雨水を跳ね上げる

瑞々しい音が聞こえる。家路へ急ぐ人であったり、

気分転換に遊びに出る車であったりするのであろう。

私は家の中、ヒーターの温風で温もりながら

ゆったりとした時間を過ごしている。

物凄いマイナス思考の苦しみさえなければ

もう少し楽かもしれないが・・・。

でも私は、今を生きていて

いつの間にか明日が訪れる。

人間はいつ死ぬか分からない。

だからせめて後悔だけはしないように

生きたいものである。





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Last updated  2006.12.13 20:49:00
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