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カテゴリ:診察・カウンセリング
今年最後のカウンセリングの日であった。
その為いつもの如く一睡もせず、 朝の光を浴びた。 来年1月9日までカウンセラーに 会えないのは寂しいが、 今年の総括とも言える言葉を 拙くも伝える事が出来た。 私は、頑なに身を律している部分がある。 小さい頃からの躾と称された虐待の所為か、 『常にきちんとしていなければならない』 と言う思念がこびり付いている。 太っていた事で幼稚園の頃苛められたり、 思春期に悪口を言われたり等の 積み重なった心の傷が、いつしか 『私はいつも痩せていなければならない』 という想いに変わっていった。 そして、とうとう『普通に食事をする』と言う事が 出来なくなった。 一口でも食べたら、即過食に繋がるのである。 カウンセラーが仰るには、 「食べ物を食べて栄養を摂る事で精神の安定も得られる」 と言う事であるが、私は食べ物を 胃に留めておけない。胃の中に何かがあるという 状態が物凄く不愉快なのである。 だから沢山詰め込んで全て排出してしまう。 これは『白か黒か』という考えである。 “グレーゾーン”は即ち胃に食べ物が入り、消化を している状態の事を指す。 まだこの議論から抜け出せないでいるが、 いつしか白で揺らぎ、黒で揺らぎ、 グレーゾーンでもゆらゆらと揺れるこころを 持てたなら、自分を律している何かを 少しは赦せるかも知れない。 そしてカウンセラーは、こんな取柄の無い私でも、 小さな点から良い事を見つけ出して、 それを認めて評価して下さる。 『認められる・評価される』 なんて言う事は、小さな頃からどんなに頑張っても 得られない、そして渇望していたものであった。 だから、正直 「その部分は認められますよ。」 と評価されたらどう受け取って良いのか 戸惑い、又、くすぐったい気持ちになるのである。 でも嬉しいと言う気持ちは確かにある。 母と2人で暮らし始めてから、 様々な事に変化があった。 『リストカットをしなくなった。』 『ODや薬の溜め込みをしなくなった。』 『ウォッカをストレートで何杯も飲む無茶な飲酒をしなくなった。』 『1日7~8回行っていた過食嘔吐が2回に減った。』 『落ち着いて読書をしたり、DVD鑑賞をしたりする等自分の時間を 持てるようになった。』 etc... と言う事が挙げられる。 ぐだぐだで最悪だった状態から、ここまで立ち直れた。 それを改めて評価して認めて下さった カウンセラーに感謝したい。自分でも気付かなかった点も 沢山あったからである。素直に嬉しいと想えた。 そしてまた、今は昼夜逆転の生活をしており、 働いてもなくて、「生きているだけで申し訳ない」と言った 気持ちになるのであるが、 今はぐだぐだであった状態をショベルカーで取り壊し、 新しい自分を再構築している時期なのである。 自分の内面を、落ち着いて明日を生きる為に 少しずつ少しずつ積み重ね、築いている。 だから、無駄に生きている訳ではないと信じたい。 過去の母と今の母が一致しない程、変化が見られる様に 誰にでも“可能性”は広がっているのであろうと感じる。 無論、摂食障害の症状もうつ病の症状も一言では言い表せない 程の苦しみや辛さ、虚しさが付き纏う。 強迫性障害の症状は、『もっと痩せねばならない』気持ちを 強固にさせて、留まる事を知らない。 食べて吐く事も、徹底的なものになっている。 けれども、私の内面では少しずつ未来への “可能性”に向けて築き上げ積み重ねているものがある。 時に意気消沈して“死”を願ってしまう事もある。 だけど、私が希望を捨てない限り、 この積み重ねはやがて活かされるのであろう。 人や自分の“こころ”を大切にして、 まずはゆっくりと自分を磨く作業を 続けていけたらと願って止まない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.12.19 21:07:05
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