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2006.12.23
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カテゴリ:想い
毎日、代わり映えのしない生活を

送っていても、何かしら小さな

変化はある。

こころが軽い時があったり、

逆に重く沈んでいる時もあったり、

その時々に応じて様々に生活の色の

感じ方も変わる。







気分の軽い時は、外へと気持ちが向いて、

寒さの度合いや澄んだ星空が

心地良く感じる。

そして気分が落ちている時は、

何もかも億劫に感じ、憂鬱で

空を見上げる事すらできない。

今日、吐息の白さが綺麗に感じられたのは、

きっとそこまで気分が落ち込んでいないので

あろうと感じる。







けれども、胸のどこかで黒い蟠りがある。

それが憂鬱な気分に繋がっている。

ぐっすり眠って体調も悪くない筈であるが、

やはり過食嘔吐は多大なるダメージを

身体に与えているため、栄養不足も手伝って

気分が優れなくなるのかも知れない。

そんな時は、



「眠ったまま、いつの間にか死んでしまえたら

 きっと楽なんだろうな。」




と後ろ向きな事を想い付く。

でもそれは直ぐに掻き消され、



「親が生きている限りは生き抜かねばならない」



と想い直す。

母にもとても弱い部分がある為、先に死ぬと言う

親不孝は出来ない・・・。







大学生の頃は、『もういつ死んだって良い』

想っていた。生きていく方が

死ぬ事よりも苦しいと想っていたのである。

病気はもう治らないのではないかと失望していたし、

平日にカウンセリングがある為に、

正社員として働く事も出来ないと悟り、

じゃあ何の為に、どうして生きねばならないのかと

大いに疑問を持った。

そして毎日繰り返す過食嘔吐リストカット

全てに絶望していた。

でも、カウンセラーや主治医は私の可能性を

信じて下さっていた。その効力は大きい。

私が1人打ちひしがれていても、

小さな良い点を認めて下さり、俯いた顔を少し

上げる事ができるようになった。

そうして視界は広がっていった。







こころや脳の病気を患っていると、

どうしても視野が狭くなる。

摂食障害の病症が出ている時は、

『食べる・吐く』

と言う事だけに執着して、他に何も考えられない。

うつ病の病症が出ている時は、

『私は駄目だ。駄目な人間だ。全てが厭だ。』

と言う想いに取り憑かれ、身動き出来なくなる。







そして、こころに蔓延っている

『強迫性障害』の症状は、

過食嘔吐とセットになっているみたいなもので、

これもまた苦しい。

自分でも馬鹿げているという想いや考えや行為に

付き纏われて、それを抑制することが困難なのである。

こうして考えてみると、



病気の症状自体が“自分”である



と言う結論に至る。







それでは途轍もなく寂しい。

そんな中で、“自分らしくいられる時間”と言うものを

やっと最近作れるようになった。

読書をしたり、DVDでドラマや映画を見たり、

想い付いたことをノートに書き綴ったりと言う

自分の内面を築き上げ、小さなものを積み上げられる

ようになってきている。







今は内観する時期であり、そうする事によって

“私”と言うものを築き積み重ねている。

外に向いて考えを巡らせる事は難しいが、

人や自分のこころを大切に考え、

『思い遣り』の気持ちを忘れずにいたい。







つぶさにこころを見つめる事で、

ゆっくりと自分を確立していっている。

それはしかと感じられる事実である。

いつも『死に逃げれば良い』と想っていた頃とは

大きく変わってきている事は確かである。

時に、えも言われぬ絶望感が襲ってきて、

もうこれ以上努力できない、頑張れないと

沈んでしまう事も多々ある。

そんなマイナスの思考に侵されている時は、

泥沼にずぶずぶと沈んでいく感じを覚える。

けれども、私は母がいて、2人手を取り合い

“共に”という体験をこれから

作っていけるであろうと信じている。

まだまだ至らない点や情けない自分も沢山あるが、

こころを大切にして、思い遣りの気持ちを

決して忘れないようにしたい。

今出来るのは、たったそれだけの事しかないが、

少しずつ自分が出来る事を

増やしていきたいものである。





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Last updated  2006.12.23 20:44:00
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