凍えたココロ

こころが落ち着いていない時は、

睡眠が持続しない。

薄曇りの空を見上げながら、

何度も断眠する自分に苛立つ。

その為、今朝は眠剤を１錠だけ多く

服用して眠りに就いた。







起床して窓を開け、

冷たい空気を胸いっぱい吸い込む。

夕暮れ時の空気は優しく、

胸の内が澄んでいくように感じる。

周辺はすっかりクリスマスモードで、

何だかのんびりしている様でもあった。







いつもの様に豆乳を飲み、温まり

スーパーへ行く準備をする。

今日が本当のクリスマスなので、

パーティーをする為に色々なものを

買い込んだり、女性同士で

お惣菜のフライドチキンやお菓子等を

沢山購入している姿を其処此処で見かけた。

家では、昨日母が鶏の骨付きもも肉を焼いてくれて

ビールで乾杯をしたので、今日は何もない。

でも一応安値の冷凍食品ピッツァは買っておいた。

私がスーパーへ行く頃には、もう飾り付けの片付けを

していたので、なんとなく気持ちは冷めた。







こうして年末年始が近付いてくると、

少し浮き足立つ。

普段会える機会の少ない祖父母との時間を

共有できるし、病院は明日の電話診察で

休みに入る為に、のんびり過ごす事も出来る。

後は部屋の片付けが残っているだけである。

とにかく私の部屋は本が乱雑に

積み重ねられており、色々と散らかっているので

今年中に一切合財要らない物は捨ててしまおう。

そうすれば私の部屋も綺麗になる。







過食嘔吐は相変わらず１日２回の

ペースで続いている。

どうしても１回に減らす事が難しい。

時に、「面倒臭いからやりたくない！」と

強く想うのであるが、惰性でやってしまう。

それにとても寒いのにカクテルと一緒に

氷もガリゴリと食べている。

氷を食べる事で、今は何だか心が落ち着く。

お酒を飲むとどうしても何かを食べたくなって

しまうのであるが、氷を食べていると、

その欲求が収まるのである。

来年辺りから、そろそろ貧血治療と

栄養失調の治療もしていきたいと想っている。







『栄養失調』の症状は、

今まで単に痩せ細っていくだけというイメージがあった。

けれども、蛋白質不足等あらゆる栄養素の不足で

逆に体が浮腫み、見た目が歪になる。

足は棒のように細いのに、お腹はぽっこりと

出ていたり、顔が浮腫んでいる。

すっきりとした身体にさせるには、

最低限の栄養素を摂らねばならないと

痛感した。

しかし身体もこころも栄養を摂って

健康になることを拒否している。

何故なのかよくよく考えてみると、

やはりそこには



『絶対に太りたくない！』



という気持ちが介在しているのである。

『太る』と言う事は、今の私にとって

物凄い恐怖なのである。

今頃健康な人達は、クリスマスディナー等を

愉しんでいるのであろう。

美味しいワインやシャンパンを味わい、

パーティーをしている人達も居るかも知れない。

けれど私はこれで良い。このままで良いと想っている。

例え母と２人暮らしで１人で過ごす時間の方が

長くとも、内面を大切なもので少しずつ

積み重ね、築いていく事が出来ているのであるから。







閑話休題。

昨日、母は孫の為にクリスマスプレゼントを

仕事の合間に購入し、渡しに行った。

最近まで私の姪は『プリキュ○』という

キャラクターが好きだったのに、

今は『キ○ィちゃん』がお気に入りだと言う。

母がプレゼント用に包装されたものを

孫に渡した時、彼女は包装を取る前から

「わー！私これが欲しかったの！」

と言った。中身を見ていないのにである。

そして、

「で、これなぁに？」

と訊いたそうである。面白い姪である。

プレゼントの内容は、『キ○ィちゃんのリュック』であった。

それを見た姪は、物凄く喜んだそうである。

そのやり取りは聴いていて心が温まる面白いものであった。

母は、私にピアスをプレゼントしてくれた。

２月生まれなので、アメジストの石がついた

フックピアスである。キラキラと紫色に輝く

とても綺麗なものである。後生大切にしたい。







『摂食障害』の症状には常に

“寂しさ”“哀しさ”“心細さ”“悔しさ”“虚しさ”が

同時に在る。それらを失くす事なんて出来ないし、

失くす必要もない。在って当然のものであると

受け止める事が大切なのであろう。

上記の感情が爆発した時が『過食嘔吐』となって

出てくるのであろう。

そして一番大きな要素は、“不安”である。

『このままで良いのであろうか。』『私はどうなってしまうのか。』

と言った掻き消す事も出来ない根深い“不安”と共に

生きている。

それは、今の落ち着いた状態がいつまた狂うか分からない不安。

またリストカットを始めてしまうのではないかと言う不安。

そして病気の苦しみから逃れる為に何をしでかすか

自分でも分からなくなる不安･･･。

だからもっと広いこころを持ちたいと願う。

ゆらゆら揺れるこころでありながらも、

あらゆる不安からゆらっと揺れて吸収し、

昇華させる力。これが今一番必要なのかも知れない。

その為にはもっと沢山様々な事を感じ取る

勇気や力が必要なのであろう。

疲れてしまった時は無理をせず、

周りの人々に対して感謝の気持ちを携え、

言葉に出す事も大切にしたい。

『ありがとう』と。

『感謝しています』と･･･。