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カテゴリ:想い
朝、ふと窓の外を見ると、
柔らかい朝陽の光が溢れていた。 天気の具合で初日の出は見られないと 想っていたが、 そこには美しい光があった。 それを見ていると、何だかこころが 温かくなってきて、 皆にとって良い1年が過ごせるといいなと 願っていた。 元日でもお仕事の母とは、 朝、 「明けましておめでとう。今年も宜しくね。」 と挨拶を交わした。 昨日、母は疲れてしまって 20時には床に就いたので 年越し蕎麦を食べられなかったので 今日食べる事になった。 『田舎蕎麦』といって、 掛け蕎麦に大根おろしと山芋を摺ったものを かけて頂くのであるが、 このとろとろ加減と 熱々なおつゆがまた美味しい。 美味しいからつい食べすぎてしまい、 結局過食嘔吐に繋がって 哀しいのであるが、 出来るだけゆっくりと食べて 味わうようにしている。 元日の為、近所のスーパーは 18時に閉店する事になっていた。 しかし目が覚めたら17時35分過ぎで、 焦って支度をして走っていった。 まだ頭が醒めきっておらず、 ぼんやりとしながらカゴに惣菜やら 飲み物やらを入れていたら、 いつも購入している『黒豆豆乳』を 入れ忘れてしまった。 また、大好きな昆布茶も無かったので 買おうと想っていたのに、 これまた入れ忘れてしまっていた。 全て家に帰ってきてから気付いた。 それに、半額弁当を何故か2つも買っていたし、 自分の行動が分からなくて可笑しかった。 元旦と言えば“初詣”を思い浮かべるが、 徒歩25分位の所にある大きな神社は 絶対に人で溢れていて、恐ろしい事に なっていることは大体想像がつくので 今の家に引っ越してきて13年、 行っていない。 両親が離婚する前は、徒歩10分の所に 金比羅神社があったので、父とよく 午前0時を過ぎた頃に行ったものである。 閑話休題。 柔らかい初日の出の光は、 誰の元へも平等に照らしていたであろう。 そしてあの子どもの頃の私にも。 けれども、両親の歯車は結婚当時から 実は狂い始めていた事を大人になってから 知った。 父方の親戚中から、母に対しての苛虐。 私たち子どもには早い時間に晩御飯を食べさせて 父の晩酌に付き合っていた母に対しての 暴言。野菜炒めを作った日、 「こんなもんが食えるか!」と怒鳴ったと言う。 母はキッチンでフライパンと一緒に ゴミ箱に突っ込んだらしい。 一番印象深いのが、 母が突然夜中に胃の痛みを訴え、 廊下でのた打ち回っているのに 救急車も呼ぼうとせず、薬も探そうとせず、 「放っといたら治るやろう」と言い放った父。 母が泣きながら父に懇願して やっと病院へ連れて行ってもらったら、 急性胃腸炎で3日の入院が必要であった。 しかし父は身の回りのもの・・・着替えや歯ブラシや タオルなんて持って行こうとしなかった。 「どうせ3日だけなんだから」と。 子どもながらに、私は「なんて酷い人間だ」と 感じていた。母が不憫でならなかった。 だから、私は両親が離婚してくれて 本当に心の底から良かったと想っている。 勿論私への負担が物凄く増えてこころと脳を 病んでしまったが、母の為、この決断は 間違っていないし、父の厭な顔を毎日見る事も 無くなり、清々した。 しかし、私は今年初めて父に 年賀状を送った。 今になって考えると、 父も可哀想な人なんだと想えて来たのである。 生きていく為に安い時給でジュース工場で 働いている。 車が壊れて新しい車を買う余裕も無く、 自転車で1時間半以上かけて通勤していると聞いた。 兄弟とも仲違いしていて、 接点は無い。 もしかしたら、あの1人では虚しく広い家で 孤独に息を引き取るかも知れない。 そう考えると、私も意地を張るのを止めて、 少しは妥協してみようかと想えた。 ただ、今までやってきた事を赦す事は出来ない。 私もかなり傷つけられたし、 その傷は未だに膿んでいる。 私は病気である。 けれどもこうして生きていられる。 母が温かい手を差し伸べてくれている。 そして此処には優しい方々がいらっしゃる。 贅沢ものであると感じる。 さあ、新しい年が始まり、 今と言う時は去り、未来が訪れる。 私は充分に身体を休め、 動ける時は動いて新しい空気を 身体に取り込み、 生きていくのである。 無理はしないで良い。 自分を責め抜いたり 貶めるような言葉を吐く事は、 アメリカで『摂食障害』に悩む 約800万人の人々を責め、貶める事になる。 そんな事はしたくない。 そして努力は惜しまないようにしたい・・・。 私にはまだまだ、やらねばならない事がある。 2月には26歳になってしまい、体力も下降の一途を 辿るであろう。だから心身の静養を大切にして、 病気の治療を進めていきたい。 外科のように悪い部分を切り取ってしまう事は 出来ないが、先生達との対話の中で 傷を癒していく事は出来る。 今年は自分を貶めないように生きたい。 そして少しでも多く笑顔でいたいと想う。 また、いつも感謝の気持ちを忘れずにいる と言う事が目標である。 それを念頭に置き、生きたい。 。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ * 皆様、どうぞ今年も宜しくお願い致します。 皆様の下にも幸福が訪れる事を願っています。 。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ * お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.01.01 20:43:19
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