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凍えたココロ

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2007.03.09
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春は着々と近付いてきている。

植え込みに咲く水仙の花が

全て満開で清々しい芳香を

放っている。

隣では桃の木が沢山蕾を付けて

早く花開く時を待っているようである。

花を見ていると癒される。

こころの中で彼女に語りかける。

「綺麗だね」と。







ショックを受けて以来、

寝つきが悪くなった。

でも今日は電話診察の日であったので

入眠しやすい抗不安薬を服用して

強いお薬は除き、他のお薬も

半分の量にして眠った。

だから久し振りに陽の出ている

夕方に目覚められた。







主治医と対話していて

つくづく感じたのは、



『どうしてこの世は弱さを弱さとして受け容れられなくなったのであろう』



という事である。

何故弱さを基にした繋がりを

そのまま受け容れられないのであろうか。

弱さを見せると、誰もが叱咤激励する。

「情けない」

「もっと元気を出せ」

「くよくよするな」

「もっと頑張れ」etc...


言っている本人に悪気がない事は

分かるが、そう出来ない時だってある。

人には誰しも脆弱な部分がある。

その弱さで築ける関係もある。

弱い事は決して悪い事ではない。







『役割』

これはいつか終わってしまうものである。

だから人間関係を築く上で

それに留まっていてはいけない。

どうしても不安定になってしまう

からである。

以前、私は

『居場所が無いので此処の片隅で良いから

 いさせて下さい』


と懇願する夢を見た。

これは“顔なし”のこころであろう。

でもそれを認めてしまうと未来がない。

だから“ハク”の『悔しさ』

必要なのである。







亡くなった彼女と、私には沢山共通点がある。

初めて私が自殺未遂をしたのは、

深いお付き合いをしていた彼氏に

別れを告げられたからである。

この世に自分を留めている最後の命綱が

彼氏だけであった為、死ぬしかないと想った。

彼女の命綱は妹と妹の子どもが

最後の命綱であった。見放され不安、見捨てられ不安の

大きかった彼女は、些細な事で見捨てられたと感じ

自ら命を葬った。

私の自殺未遂以後、今の主治医と

巡り会い、今に至るまでの時間と労力を

合わせれば物凄いものとなる。

それを妹1人が全て背負う事は

到底無理な事であろう。

唯一の救いは、妹には沢山の人と

繋がっていて、ラインが沢山あり

ネットとなって生き延びる事が

出来ている事であろう。

亡くなった彼女にはラインが妹1人としか

繋がっていなかった。

だからそれが一寸した力で

ぷつりと途絶えてしまった時、

『死』

しか思い浮かべる事が出来なかったのであろう。







私と彼女の違いは、

『病気になれる力があったか無かったか』

という部分である。

私は病気になれる力があり、

サポートしてくれる専門家もいて

生き延びる事が出来ている。

彼女は毎日一生懸命頑張りすぎていて

病気になる力が残っていなかった

のであろう。だから専門家の力を

借りて生きる道を模索する暇が無かったし

彼女の中の“顔なし”に

アクセスする事も出来なかった。

それが悔やまれてならない。







やはりまだ胃腸の調子が悪く、

食べていても直ぐ戻してしまう。

けれども今、食べる事でしか

自分を落ち着かせる事が出来ないでいる。

でもこうして症状が出てくる事を

否定すべきではないと感じる。

そういう状態になる自分を責めてしまうと、

どんどん生き辛くなってしまうであろう。

呆然としながら食べ物を口に運ぶ時、

何も考えないでいられる。

現在はその時間が大切なのかも知れない。







人間は弱いもので、それを力にして

生きている部分がある。

しかしその弱さを認めてもらえない世界と

なってしまった。

やはりキーワードは

『片隅で良いから居させて下さい』

という夢の、私の言葉であろう。

しかし、それでは駄目なのである。

周りから余計、ゴミのように扱われて

しまうのであるから。

この時、『悔しさ』は凍りついている。

それを温める何かが一番必要なのである。

『片隅で良いから居させて下さい』

という気持ちは、摂食障害を患っている

人の多くが持ち合わせているものであろう。

食べて吐く事に対する罪悪感、

その行為を家族に咎められる虚しさ、

これからどうなってしまうのであろうという

心細さなどが綯い交ぜになって

見捨てられないように隅っこで良いから

という気持ちに至るのである。

私は、母が少しずつ変化してきて

病気に対する理解を深めてくれようとしたり

寂しい時傍にいてくれたりする事で、

どうにかこの世を生き抜くことが出来ている。

病症は酷く苦しい。抑うつ状態に陥ると

何もかもが真っ暗になってしまう。

主治医がいて、カウンセラーがいて、母が

いてくれるから、私は生きている。

心の底から感謝している。

だから今は冷静に隅の方でも居させて欲しいという

哀しい願望を冷静に考える事が出来る。







多くの精神科医はまだまだ

摂食障害について理解の浅い人が

多い。私の主治医でさえ、私が見た

『千と○尋の神隠し』に登場する

“顔なし”の夢にヒントを得て

摂食障害を罹患している人々の

こころに少しずつ近付いていけた

仰っていた。

それ程、この病は理解され難いものであり、

蔑ろにされ易いものなのであろう。







哀しいのは、妹の家に足繁く通い

子どもの世話をしたり、妹と他愛の無い話をして

居場所を作っていた彼女が、

段々居場所が狭くなり、最後には携帯のTV電話の画像にしか

居られなくなったという事実である。

実際最後の居場所が小さなモニターの中に

なってしまったのだと感じると、

胸が酷く痛む。

もしも彼女がパニック障害等の発作を起こしていれば、

私の主治医に紹介できたし、

何か解決策があったであろう。

命が此処に無い今、それを語っても手遅れである事も

虚しさが溢れてくる。

でも私は主治医に宣言した。

「私は胸の中に居る彼女と共にこれから生きていきます」と・・・。





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Last updated  2007.03.09 20:48:29
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