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カテゴリ:想い
日を経るにつれて、少しずつ
深い眠りを得られるように なってきた。 体調はいつものちょっと具合悪い という感じまで戻り、 1日数ページずつではあるが 本も読めるようになった。 けれども哀しみは いつまでもこころに 刻まれたままであろう。 夜、仕事から帰ってきた母も 眠ってしまい、 起床したのは21時40分頃であった。 幾らなんでも眠り過ぎであり、 逆に疲れて苦笑が漏れた。 ジャ○コまで行く気力など 無いので、近所のコンビニへ 食べ物を買いに行った。 コンビニは高くつくので 困ってしまう。 夜は、白い花が冴えて見える。 水仙の花も綺麗に見えるし、 コンビニまでの道中、 大ぶりな木蓮の白も 美しかった。星空もまた、 優しくこの世界を見下ろしている。 そんな中、私は過食と嘔吐する為の食べ物を 購入しに行っていると想うと、 虚しさばかりが漂った。 人間には誰しも弱い部分がある。 それを見せない為に強がってしまう。 そうすると余計に生き辛くなってしまう 事がある。 特にこうして私のようなこころの病、 脳の病を抱えていると 『この世に生きるのは何て困難な事なのであろう』 と苦悶してしまう。 しかし、自分の弱さを弱さとして受容し 生き抜く道を模索する事は 決して無駄な作業ではない。 また、道が無ければ自分で拓いて 行けば良い。勿論それには 努力を要するものである。 頑張る事は出来なくても、努力は出来る。 全てを放棄してしまったら、 最後の道・・・『死ぬ事』しか 見えなくなってくるであろう。 でも、そこで『死』を選んで しまったら、未来にある 可能性を捨て去ってしまう事であり もしかしたら治癒して 「美味しいものを食べられて幸せだ」 と感じられる可能性をも 放棄してしまう事になる。 今は、とても苦しい。今は。 この病気さえなかったら、周りにいる 同年代の人達の様に働いたり、恋愛をしたり 色んな事で悩んだりして 楽しく、時に頑張りながら過ごせていたかも知れない。 でも、病気になったからこそ 得られたものもある。 摂食障害やうつ病・・・。 これらから沢山の事を学んでいる。 『生きる意味』 『こころを大切にする事』 『当たり前の事をそれとしてみない事』 『些細な幸せこそが大切である事』 『内面を磨いていく事こそ大切』etc... これらは病気になった事で 感覚やこころが敏感になり、 考えられるようになった事である。 勿論病気を患っていない人も 本当に大切なものに気付く事は多いであろう。 けれども、病気だからこそ敏感になり、 鈍感である事を捨てられた事は 自分にとってプラスに働いていると感じる。 反して『食べている時、吐いている時』は 思い切り鈍感になっている。 もう何も感じたくないからその行為に及ぶ。 いつもいつも敏感なままのこころであったら 傷だらけになり生きる事を放棄したくなってしまう。 なので、私は病気なのであろう。 そして今はこの状態で過ごす事を 手放せないのであろうと感じる。 どんな辛苦に雁字搦めになろうとも、 今は、こうして病と共に生きる事が 必要なのである。 母との関係が上手くいっていなかった時は、 このような想いには至らなかった。 只管苦しく、虚しく、哀しく、辛いだけで 部屋の隅のほうで息を殺して生きていた。 「隅っこで良いから居させて下さい」 と卑屈になっていて、 そんな自分が大嫌いであった。 私さえ消えれば皆楽しく暮らし、 上手くいく筈であると信じて止まなかった。 その考え方の間違いに気付いたのは、 23歳の誕生日、ODによる入院を経て やがて母と2人暮らしを始めた頃であった。 母が私の病気に関して 私の主治医と話す機会を増やす努力をしてくれたから やっと普通に息ができるようになった 感じがする。 そして病に関しても掘り下げて 考えられるようになった。 過食と嘔吐を敵視していた私が、 これは自分にとって必要な症状だと 気付けたのもその頃である。 だから、無理してその症状を 我慢したり、無視したりしてはいけないと想っている。 また、治癒に近付く為には家族の力・・・特に 母との関係がキーワードであると確信した。 少しずつ少しずつ、この病に対する考察を深め やがて執筆して1冊の本にしたいと想っている。 何もかもを擲ってまで 健康を捨ててまで、『痩せる事』を求める自分。 痩せていても何かが変わるわけではない。 唯の自己満足である。そして強迫観念による 『痩せていなければまた過去の苦しみが蘇る』という 恐怖がそこにはある。 私が病気になった意味、そうして生きている意味。 これらを今一度鑑みるのは無駄な事ではない。 一気に全ての事が出来る訳ではないので、 無理しない程度で自分について考えたい。 それには『千と○尋の神隠し』に登場する “顔なし”の気持ちを研究する事が 大切であると感じている。 まだまだ彼女の死やショッキングだった数日の 哀しみからは抜け出せないが、 涙を流しながらでも今は 生きていこうと想っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.03.11 23:39:02
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