凍えたココロ

ぽつりぽつりと

雨の降る朝。

水分を含んだ風のにおいが

柔らかく感じた。







唯一、ゆったり出来る時間。

『食べたい、過食したい』とも

想わない時間。

私はこれを大切にしている。

寝惚け眼のまま

寝転がってＴＶを観たり

空腹を感じたら低カロリーの

スープ又はコーヒーを飲む。

０時過ぎには眠って

６時半頃起きるというサイクルが

出来上がりつつある。

早朝、断眠してしまう事には

少し苦々しい想いでいるが、

睡眠障害だから仕方ないのであろう。







毎日殆ど変化の無い生活を

送っているが、

今日はちょっと昼間に外出した。

航空チケットをインターネット予約

したので、証明書となる紙を

コンビニの端末機で出力する為である。

初めて使用したが、分かり易く

簡単に出来た。

コンビニで往復チケットの

代金を払い、これで大阪へ行く為の

懸念事項は全て解決された。

漸くこころがすっきりした気がする。







しかし、此処の所

病の症状が酷くなっている。

苦しくて仕方が無い。

泣きたくても泣けない。

時間があれば只管

食べて吐いている。

思い止まる事が出来ない自分に

凄く悔しい気持ちを覚える。

食べ始めたら苦しいのに、

辛いのに、食べる。

胃がぱんぱんになってきた頃

後悔の念が押し寄せて辛い。

自業自得･･･自業自得･･･。

例え病の症状だとしても

毎日これが続くのは耐え難い。







過食と嘔吐をしてしまったら、

時間の無駄遣いをしてしまったと

自責の念を感じる。

しかし、「虚無な時間を潰せた」という

おかしな考えも浮かぶ。

この頃抑うつ状態に陥る事が

多いので、全てに於いて

ネガティブな考えで支配されたり

自分を貶めるような事を考えたりする。

そんな虚しい時間を過ごしていると、

うじうじしている自分に嫌気が差して、

苛々し始めて食べる事に繋がる。

その様な気持ちの流れが、

何故『過食』へと繋がるのか。

これに関してはもっと熟考するべきであろう。







昨日まで、処方通りに

服薬をしていた。

すると、いつも下り気味だった

お腹だったのに、

便秘になってしまったのである。

日中薬に入っている

メジャートランキライザーの

副作用である。

もう一つ、その副作用で

浮腫むようになった。

そうなると自分の身体が

膨張して見えて仕方が無い。

スーパーなどにある鏡で

ふと映る自分を見ると、

ぶかぶかの服を着て

頼りない身体をしていると

客観的に見る事が出来るけれど、

“腕だけ”とか“足だけ”とか

見ていると、太く見えてくる。

所謂『認知の歪み』なのであろうが

私はそれが赦せない。

そしてどんどん自分が厭になって

腹が立って苛々して

気が付けば食べ始めている。

太りたくなければ食べなければ良いのに、

現実を感じるのが恐くなって

上記の行為に走るのであろう。

現実逃避。そんな事をしても

残酷な現実はすぐ戻ってくるのに

それが分かっていても

逃げずにはいられない。

今は、現実を受け止められるほど

こころが安定していない。

情けなく想うが、それが事実である。

そして１日３回の日中薬を

２回に減らした途端、

またお腹は下り気味になり

スーパーで苦しむ羽目になってしまった。






少し突き放した目で自分を見ると、

『小さい所で只管足掻いているだけ』

という感じがする。

もっと視野を広げられたら

こころが癒され、楽になる事も

発見できるかも知れないのに、

私は頭からそれを

拒絶しているように想う。

どんどん自分の殻に篭り、

身体を丸めて小さくなって

目も耳も塞いでいる。

何が恐いのか･･･多分それが分からないから

恐いのであろう。不安なのであろう。

私はもう少し、勇気を持った行動を

するべきなのかも知れない。

自分の世界に閉じ篭っていれば

それは楽かも知れないが、

前には進めない。

こころを成長させる事。

それが、

主治医やカウンセラーと

病に関する対話を深め、自分を理解して

病を研究していく事なのであろう。







スーパーで昨日、ゴーヤーを見つけた。

久し振りに、母が作ったゴーヤーのおひたしが

食べたくなったので購入した。

あの苦味がとても好きなのである。

そして、例え固形物でも

母が作ってくれたこのヘルシーな

ゴーヤーのおひたしであれば、

過食には走らない。

今、正に作ってくれている所である。

このおひたしは、姪っ子も大好きで、

まだ２歳位の頃、ぺろっと平らげていた。

小さい子はピーマン等苦いものは苦手だと

想っていたが、姪っ子はピーマンもゴーヤーも

もりもり食べていたので少し吃驚した。

最近、姪っ子に会っていないので

会いたいと想う。また、祖父母の家にも

顔を見せに行きたいと想う。

これらが取り敢えず、今私が

出来るであろう行動かも知れない。

行動する事によって変化も生まれるであろう。

けれども、焦らずゆったりした気持ちは

忘れないようにしたいものである。