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2007.06.30
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カテゴリ:虚無
1人で過ごす

時間は、寂しい。







月末、母は1ヶ月の

仕事内容の書類を

職場へ持っていく。

その為、買い物も1人で

済ませる事になる。

3~4回分の

過食食材

まとめて買うので

荷物が重く、

帰りは少し辛い。

それは良いのであるが、

スーパーの中を

1人歩き回るのは

しんどかった。

週末だからか、

家族連れ等人が多く

少し息苦しくなった。

小さい子どもが

縦横無尽に走り回っているので

危ない。

それは避けられるが、

母親が子どもを酷く叱り付ける

場面を見ると、胸が痛くなる。

言う事を聞かない子どもの

腕を無理矢理引っ張ったり、

綺麗ではない言葉で

怒鳴り付けたりしている

場面を見てしまうと、

自分の小さい頃の事を

どうしても想い出してしまう。

私は鈍臭い子どもだったので

家でも外でも

よく母に叱られた。

問題なのは、それが

度を超した叱り方だった

という事である。

頬を引っ叩かれるのは

当たり前だったし、

時に髪を掴まれ

引き摺られた事もあった。

今日のスーパーでは、

そこまでする母親を

見る事はなかったが、

それでも行き過ぎた

理不尽な叱り方をする

母親を見て

少し落ち込んだ。







落ち込みはするが、

今の母を責めたい等と

微塵も想わない。

たった1人の私の母親。

2人で支え合って

生きている現実。

母が居るから

私も生きていけると言う事実。

過去と今は地続きかも知れないが、

今更「あの時は・・・!」等と

言うつもりはない。

現在、こうして仲良く

暮らせているのだから

それで良い。

けれども“こころの傷”

癒えていないので

それは主治医やカウンセラーとの

対話の中で

ゆっくり解決していきたい。







閑話休題。

私は毎日、

「一体自分は、いつまで同じ事を繰り返すのであろう。」

と考える。

代わり映えのしない毎日。

同じ時間に過食と嘔吐

繰り返し、自分を苦しめる日々。

“寂しさ”“不安感”“心細さ”

抱えて動けなくなる状態。

夜は発泡酒を飲んで

現実から離れようと

試みる行為。

それらに『虚無』

感じないではいられない。

一体何の為に生きているのか。

この1年だけ振り返ってみても

私は毎日過食と嘔吐を繰り返し

自ら苦痛を呼んでいた。

うつは、なだらかな坂を下るように

重くなってきている。

そして時に自分を見失う。








こんな事では駄目だと

自分を奮い立たそうとするが、

そのパワーが足りない。

こころにも身体にも

栄養が行き渡っていないからであろう。

何か行動を起こすと言う事には

『力』『支え』

必要なのかも知れない。

誰しも、孤独を感じたまま

『独り』という寂しさを抱えている

状態であると

力が出ないのかも知れない。

私は母と支え合って生きているが、

母も支えがないと今にも

倒れてしまいそうなほど

心細さを感じる部分がある。

母も不安神経症など

心身症を患っているし、

その中でハードなお仕事を

頑張っている。

無理して頑張らねばならないのは

私の存在があるからである。

私が病気だから、

お金のかかる病気だから、

母に無理を強いている。

本当に申し訳ない。

故に、病に殺されるという

哀しい結末は避けたいのである。

いつか病を癒せたなら、

母と共にもっと力強く支え合って

生きていきたい。

そこに笑顔があったら

とても幸せな事であろう。







スーパーへ行く前、

家の植え込みを見たら、

群生しているペパーミントの

花が咲いていた。

薄い紫色のそれは、

とても柔らかそうで可愛らしかった。

ペパーミントの葉を

1枚ちぎり、

擦って香りを楽しんだ。

とても清々しい香りが

煮詰まっていた頭の中を

クールダウンしてくれた気がする。

寂しさや不安感は、

誰もが抱いているものであろう。

それらを排除するのではなく

優しく包み込んで

上手く付き合っていく方法を

考えたいものである。





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Last updated  2007.06.30 20:54:57
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