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2007.07.03
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外出する

予定のある日は、

何故か

凄くよく眠れる。







例に漏れず、

今日は胃腸科の

診察日だったので

外出するというしんどさを

考えると

起き上がるのが辛かった。

一度、早い時間に

空腹を感じて目覚めたが、

ここで何か口にしてしまうと

過食に繋がる恐れが

あったので、二度寝した。

母も休日である為

遅くまで眠っていたので、

午前中の診療時間に

ぎりぎり間に合うまで

ぐっすり眠っていた。

胃薬は私にとって

物凄く必要なものであるし

経過を医師に伝えねばならないから

ぱっぱと支度を済ませて

母に病院へ連れて行ってもらった。







吐血する事は殆どなくなったけれど

胃痛はまだ残っている事を

伝えたら、

「このお薬を飲んでいれば、2週間で

 治るんですよ。でも、あなたの場合

 他の病気があるから、胃の痛みは

 中々治まらないかも知れない。

 お母さんがこのお薬を飲んでいたら

 もうすっかり治っている筈ですよ。

 これ以上強いお薬はもうないから。」


と仰っていた。

まあ、そんなもんだろうと

想っていたので、

然して気にはならなかった。

医師は、兎に角精神を

安定させる事が大切だとも

仰っていた。

ストレスもまた、胃を傷つける

原因でもあるからであろう。

診察が終わるかなと想っていたら、

一緒に診察室に居た母が、

「娘が最近、立ち眩みとか酷いようなので

 血液検査して頂けますか?」


と医師に伝えた。

私はすっかりその事を

忘れていたというか

立ち眩みや貧血なんて

どうでも良いやとも

想っていた。

けれど、母は心配してくれて

いたんだとありがたく感じた。

採血の痛みなんて全く気にならないので

一応検査して頂く事にした。

今まで見てきた血液の色より

若干薄い色だったのが

気になった。

多分、貧血は酷くなっているのであろう。







その後、母は循環器科でのお薬を

受け取り、そして私の精神科のお薬を

貰いに行って、ドラッグストアに寄った。

全てやる事を終えると、

「何か、お腹空いたねえ。」

と、どちらからともなく言い出して

私は「コンビニにでも寄る?」

と聞いたら、いつもコンビニの冷やし中華を

食べているからそんな気分じゃないとの事で

久し振りに何処かで

食べようかと言う事になった。

お互い、「あれが食べたい!」という

気持ちはなくて、

また、優柔不断な所も一緒なので

随分悩んだ。

結局、中華系ファミレスへ

行く事にした。







私は、固形物は食べられないから

過食と嘔吐前提になってしまう。

それが凄く申し訳ないので、

「何か、ごめんね・・・。」

と謝ったら、

「気にする事ないって。

 久し振りに外食するんだから

 楽しもう。」

と母は言ってくれた。

ランチはお得になっているし、

サラダバーもあったので

少し嬉しかった。

また、

“母と色々お喋りをしながら食事をする”

という行為は

物凄く久し振りだったので

とても楽しかった。

毎日、違う部屋で別々に

食事をするし、

自分が過食している所を

見られるのに抵抗があったので

病気を患ってから今まで

両手で数える位しか

一緒に食事をしていない。

お喋りをしながら、

「これは美味しい。」

「これはちょっと味が濃いね。」

等と意見を交わしながら

食べるという行為に

罪悪感が邪魔をすることはなかった。

私はいつも、食事をする時には

罪悪感が付き纏うが、

今日は母の笑顔と共に

“味わいながらゆっくり食べる”

事が出来て嬉しかった。

今までは、詰め込むだけ詰め込む事

ばかりを気にして、

お喋りを楽しめなかった。

それに、吐く事を前提にしていると

食べたいものも食べられなかったので

最後には虚しさが残った。

でも今日は、

「お腹一杯になったねえ。」

と2人で笑いながら

家に帰り着いたので

有意義な時間を過ごせた。

その後、私は哀しいけれど

もっと過食をして嘔吐した。

それは哀しかった。

しかし、“母と2人の食事”

楽しめた事を考えると、

良い経験になった気がする。







夕方、精神科に電話した。

主治医と話すのも久し振りであった。

印象に残ったのは、

“私は負けず嫌いで、根源には怒りがある。

 その中に、不安感がある。”


その系統で、『強迫神経症』

という事である。

自分では気付いていなかったが、

私は直ぐむきになる傾向がある。

やはり、自分が正しいと想った事を

批難されると、哀しくなるからであろう。

『正しさ』

なんて、人それぞれに基準があり、

そこから外れていたとしても、

それはそれと受け流せば良いのである。

これ程私はこころに余裕がなかったのかと

改めて知る事ができた。

正しさの押し付け合いは、

エンドレスの議論になるだけである。

もっと暢気にやっていきたいものである。







病院を出て、外の空気を胸いっぱい吸い込んだ。

胃腸科の病院は、住宅街の中にあるが、

比較的緑の多い所なのである。

竹薮が茂っていたり、公園があったりと

風に乗って緑萌える香りを感じると、

何だか懐かしい気持ちになった。

偶には外の空気も吸わなきゃと

肝に銘じた。

立ち眩みや眩暈は相変わらず酷いが、

大阪へ行く為には

体力作りをせねばならない。

少しずつ、ウォーキングを

始めてみようと想った。

無理をしない程度に、ゆっくりと。





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Last updated  2007.07.03 21:27:25
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