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2007.07.06
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カテゴリ:想い
夜中から

降り注ぐ雨は

未だに止まない。

でも今日は

この雨音が

心地好い。







昨夜、過食と嘔吐

全ての片付けを終えて

就薬を服用した。

寝付きが悪いので、

1日2錠出ている

デパスを昼に1錠、

就寝前に1錠と

服用の仕方を変えてみた。

すると、いつの間にか

眠っていたようである。

お蒲団も敷かずに

ぐったり疲れて

横たわっていたのが

最後の記憶だったのに、

朝起きたら

きちんとお蒲団の上で

眠っていた。







雨の降る日は比較的涼しく、

過ごしやすい。

ただ、薄暗い部屋に

1人、過ごしていると

段々気分が堕ちてきた。

「どうして生きていなくちゃいけないんだろう。」

という考えが

むくむくと膨れ上がり

自分の存在理由を

延々と己に問うた。

勿論、答えなど出ない。







雨音は心地好いが、

自分が生きている事に

不快感を覚えていた。

何をしても、生きている自分に

何故か苛立ち、

どんどん自分の殻に

閉じ篭る自分を感じた。

朝型の生活になってから、

その過ごし方に未だ慣れない。

兎に角、独りは寂しく哀しく、虚しい。







私は“独りじゃない”という事を

分かっているつもりである。

けれども、押し寄せる孤独感に

飲み込まれてしまう。

それはきっと、

「共に生きる。」

という本当の意味を

きちんと理解できて

いないからであろう。

母と2人、生活を共にしているのは

事実であり、

母が居るから、生きていける

という事も実感している。

夜、母と一緒にスーパーで

買い物をして

一緒に家へ帰る。

その後、一緒に家の中で過ごす。

「母さんが家に居るんだ。」

と感じると、安心して過ごせる。

こころも落ち着いていて、

独りの時のように

只管「もう死んでしまいたい。」とは

考えないでいられる。

しかし、これらの事は、

「一緒に過ごす。」

であり、

「共に生きる。」

とは少し異なる。







「共に生きる。」

とは一体どういう状態なのであろうか。

夕方、シャワーを浴びながら考えた。

母が手紙に書いていた、

“苦しみを半分こする事。”

これは、“苦しみ”の部分を

“喜び” “哀しみ” “楽しみ” にも

置き換えられる。

“怒り”を分け合うのも良いであろう。

苦楽を共に感じ、険しい道を一緒に

歩いていく事。

これもまた同義かも知れない。

ただ、私は一度塞ぎ込んでしまうと、

“孤独”だけを

見つめてしまう。

それに含まれる、

“寂しさ” “哀しさ” “心細さ” “不安感” “虚無”

等が浮き彫りとなる。

それらに耐え切れなくなると、

私は食べ始める。

食べて、食べて、食べ続けて

やがて限界を感じたら

それらの異物を体内から追い出す。

こころの隙間を埋めるのに

必要なのは“食べ物”ではない

という事は分かっている。

しかし、手っ取り早く満足感を

得られるのは“食べ物”若しくは

“アルコール”であるから、

それらに依存するのであろう。

そうする事で、一時的に平静を取り戻せる。


けれども、このままでは

前に進めない。

隙間だらけのこころに、

本来埋めるべきものは

温かき愛であり、共に生きていると言う実感

なのかも知れない。

でも、それを受け容れるこころが

まだ出来上がっていないのであろう。

母は、母なりに一所懸命

私の事を想ってくれているのを

痛いほど感じている。

だが、それを素直に受け容れるのが

難しいのである。

難しく考え過ぎるから

すっと自然に吸収できない

事柄なのかも知れない。

そういえば、私はいつの頃からか

“自然体で過ごす方法”

を忘れていた。

そんな事は“方法”ではないのであろう。

自然に生きるって

結構難しいと感じた。







ゆったりとお昼寝をした。

雨音が気持ちの良い子守唄となり

深い眠りに引き込まれていた。

気付けば2時間ほど眠っていた。

起床時間も普段よりは遅かった。

この雨が、温かな眠りを

私にもたらしてくれたのであろう。

若干、身体はフラフラしていたが、

お薬が効く頃になると

少し落ち着いた。

温かいココアを少し飲んだのも

良かったのかも知れない。

“共に生きる事”

この意味を考えるのが

今私が出来る唯一の事である。





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Last updated  2007.07.06 21:24:51
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