凍えたココロ

深夜、

映画を観ながら

いつの間にか

眠っていた。







久し振りに

午前中、目が覚めて

いつも通り

インスタントの

お味噌汁を飲んだ。

暫しぼーっとした後、

カクテルを作った。

豆乳を多目に

入れてみた。

まろやかな味に

仕上がった。

しかし、少し経つと

気分が悪くなった。

胃の辺りが

もやもやとして

嘔気に襲われた。

毎日の飲酒や

止まらない過食と嘔吐、

喫煙など

自分の体調が悪くなる

理由は分かっている。

それでも、毎日やっている事を

同じようにやらねば

落ち着かないので

どんなに調子が悪くても

身体に悪い事を

やらねばならない状態である。

傍から見れば

愚かな行為であろうが、

強迫性障害の

しぶとさを

感じずには居られない。







殆ど胃の中が

空の状態で

アルコールを摂取するから

気分が悪くなる。

だから、その場しのぎで

“もずく”を２～３口

食べてみた。

酢が、胃の中で

アルカリ性になるのと

フコダイン（フコイダン）

に含まれる

硫酸基が、胃の粘膜の

成分でもある為、

粘膜に馴染み

また

抗ピロリ菌作用もある。

だから胃が弱い私は、

吐かない事を前提に

“もずく”だけは

摂取できるようになった。







今日の母は

とても疲れていた。

利用者さんに

酷い事を言われたり

罵られたりして

参っていた。

その上、ヘルパーで

一番偉い人であるチーフの

不手際で、

夜にもう１件

お仕事が入ってしまった。

利用者さんは、色々な方が居る。

ヘルパーに対して

凄く気を遣っている方も

温かく接する方もいる。

でもそうでない方も多い。

まるで召使いのように

ヘルパーを扱う方が居る。

今日、母が接したのも

その様な方で、

私が住んでいる地域独特の

きつく決して綺麗ではない

言葉で、母をこき使い、

罵ったのである。

母からその事を聞いていたら

哀しくなった。

ヘルパーとしての

プライドを持ち、

その場で出来る限りの

力を以って

仕事をしている母。

そんな一生懸命働いている母を

口汚く罵る利用者さんが

居るというだけで

とてもとても哀しかった。

そして、

何も出来ない自分が

悔しい。

母が疲れていたら、

正直、怖くなる。

行動が荒々しくなり

言葉もきつくなる。

これは人間として

当たり前の原理なのかも

知れない。

私は、母の顔色を窺って

その場を取り繕う。

いつ爆発するか、分からない。

私は毎日

生産的な事を何もしないで

過食して嘔吐してお酒を飲んで･･･。

申し訳ない気持ちで一杯になる。

もしも私が働いていたら

こんなに母が

苦しむ事もないかも知れない。

でも、私は動けない。

外の世界が、怖い。

スーパーでさえ、

行くのが辛い時もある。

逃げてばかりで、

情けないが

これがうつ病と

摂食障害そして

諸々の神経症を患った

自分の現実である。

望みが、無い。







母は今日、

追加のお仕事で

帰りが遅くなる為

私は買い物を１人で済ませた。

お酒と過食食材を

一緒に持って帰るのは

不可能なので、

１度食材を家に持って帰って

その後、スーパーに隣接している

リカーショップへ向かった。

丁度その時、

仕事が終わった母と

合流した。

私は胃の痛みもあり

気遣えなかった事が

悔やまれる。

家に帰って、

母の顔色を窺いつつも

母の話を聞いた。

どうやら厭な事を

私に話したことで

大分すっきりしたようであった。

そこで漸く安心した。

いつも母がお昼に食べている、

“ちぎりパン”という商品を

買っておいたので渡したら

喜んでくれた。

嬉しかった。とても。

火曜日が休日である母。

明日を乗り越えたら

ゆっくり休んで欲しいと

願っている。







最近、詩を読むようになって

ますますその世界が

好きになった。

旧仮名遣いだから、

普通に本を読むよりも

一言一句大切に出来るし

“言葉”によって

人間らしさ、人間臭さが

溢れている、そんな世界が

新鮮に感じられる。

立原道造の詩集を早く読みたいと

想っているが、

中々本屋から

連絡が来ないので待ち遠しい。

この待ち遠しさもまた

楽しみの１つである。

次に本屋へ行ったら

与謝野晶子の詩集を買うつもりである。

楽しみがあるという事。

これを大切にしたいものである。