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2007.10.13
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カテゴリ:抑うつ感
映画を観て泣くのは、

本当に久し振りだった。

何度も観た映画なのに、

気付けば涙を流している

自分が居た。





映画やドラマなどの作品は、

きっと観客や視聴率を

泣かせたり、笑わせたりする事が

一番難しいと想う。

それらを見事に成し遂げている

脚本家、監督、俳優陣

そしてスタッフの人々は

本当に凄い“お仕事”をしているのだと

昨夜の

『踊る大捜査線THE MOVIE』

を観て感じた。

また、今年の夏初めて観劇した

舞台でも、私は沢山笑い、沢山泣いた。

そして戦争に関して沢山考えた。

秀逸な作品を通して

喜怒哀楽を感じること

そして問題提起について

考える事は

生きていくにあたって

それらが娯楽のみではなく

大切なものとなっているように感じる。







私は、うつ病による症状で

遠出する事が困難である。

近所のスーパーへ行く時でさえ

日中薬と胃薬を服用しても

激しい胃痛を起こす事がある。

だから、私の1日とは

殆ど同じ毎日の繰り返しである。

でもその中には

些細ではあるが変化もある。

その“変化” “違い”

大切にしたいと想っている。

しかし正直なところ、

同じ繰り返しの毎日に辟易する。

だが、それが一番こころにとって

良いものである事も否めない。

“変化”があると、

忽ち私のこころは波打ち、

病症が酷くなる。

だから、病気の寛解を目指す為にも

“落ち着いた生活”

が不可欠であると考えている。







この頃、抑うつ状態である状態が

多いので、

「食べて吐くのがしんどい、辛い。」

と感じる。

もう動く事さえ億劫で、

身体を横たえている。

けれども、強迫神経症の症状が

それを許さず、私は結局

「~~をしなければならない。」

という想いに突き動かされて

結局無理矢理にでも過食と嘔吐

走ってしまうのである。







今朝は特に、苦しかった。

身体がとても怠く、

胃にも不快感があった為、

「食べたい」 「食べたくない」

という2つの想いに

引き裂かれそうになっていた。

気付いたら30分ほど

居眠りしていた。

そしていつものように、

時間を潰す為だけに

過食と嘔吐をした。

その後、眠剤を服用して

お蒲団に入ったが、

こころは落ち着かなかった。

自分が存在している事に対する違和感。

自分という人間に対する居心地の悪さ。

頭の中をスプーンで

かき混ぜられているような不快感。


産まれてしまったのに、

今更生きている事を悔やんでも仕方が無い。

寧ろ、ここまで生きて来る事が

出来た事に感謝せねばならない。

しかし、病を患い

それはいつ治るかも分からず

生きていく気力が失せつつある中で、

「何故生きねばならないのか。」

といつもの疑問が生まれる。

主治医にも何度もそう問いかけた。

その疑問には、正しい解答も

間違った解答もない。

答え自体、存在しないのである。

生きていく上で、生きる意味も

その間にやるべき事も

己で見つけていかねばならない。







一番大切なのは、

“決して自分1人で生きているのではない”

という事である。

母が支えてくれて、

主治医がサポートして下さっている。

少しでも生き易くする為に

服用しているお薬も、

開発者が居て治験者が居て

薬剤師がいる上で

こうして手元にある。

生活全般、誰かの手によって

作られたもので溢れていて

そのお陰で、こうして生活できる。

だから私は、1人で生きているのではない。

もっともっと感謝の念を

持たねばならないと己を戒める。







毎日同じ時間に、同じ事をする。

そうしないではいられないのも

強迫神経症だからである。

勿論、その時々によって気持ちは違う。

その違いを大切にせねばならない。

季節そしてその風景も

毎日刻々と変化を見せている。

その変異を愛おしいと想う。

住宅街で暮らしていても、

大きな家の木々や

手入れの行き届いた花々を見ると

それだけでも嬉しさを感じる。

スーパーの駐車場に住み込んでいる

猫の家族を見かけると、

思わずその可愛さに立ち止まる。

動物アレルギーがなければ

近寄る事が出来たのにと少し悔しいが。

何れにせよ、

「私は、生きている」

という事をつぶさに感じながら

そして私を見守ってくれる家族、

周囲の方々に感謝の念を忘れず過ごしたい。





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Last updated  2007.10.13 21:36:36
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