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カテゴリ:抑うつ感
睡眠時間が短くなった。
その理由は分かっている。 PMSの症状である。 訳も無く、自分に苛立ったり、 自分への攻撃性が強まったりする。 己を酷く貶し、こころの中で 罵倒の言葉を繰り返す。 「お前なんか生きている価値は無い。」 「死んだ方が皆が喜ぶ。」 「死んでしまえ。」 だが、生きねばならないので それらの言葉を無視するしか 術はない。 己が発する言葉を 自分で戒めながら 焦点の定まらない視線で ぼんやりとしている。 本格的なPMSが やってきた。 もう抗う力なんて無い。 苛立ちが募ると、 自然に睡眠時間も減る。 夜中から朝方まで いつもなら3時間眠れていたのに、 30分しか眠れなかった。 朝、過食と嘔吐を終えて 眠剤1セット全て服用しても 4時間で目が覚めた。 精神系のお薬を飲んだ事がない人なら 丸1日眠ってしまう量であるのにも拘らず。 抑うつ状態であると、 “自傷衝動”が襲ってくる。 それが分かっているので、 剃刀は手元に置かないようにしているし、 傷を隠せるような包帯や リストバンドも購入しない。 自分を、自傷できない状況に 追い込んでいる。 だからこそ、衝動が強くなるのかも 知れないが・・・。 そんな時は特殊な方法を使って 血を抜けば良いと想うが、 これは1度母に見つかり、 物凄く哀しませてしまった。 唯でさえ私の今の状況を見て 母はこころを痛めているのだから、 それだけは避けねばならない。 その次には、強いお酒を飲もうと 想い付く。 でも、漸くその頃には お薬が効き始めて眠くなり 面倒臭くなって眠りの世界に飛んでいく。 自分を破壊したい欲求が増す。 でもそれは母を哀しませる事に繋がる。 アンビバレントな感情を抱き、 自己憐憫の念に浸る自分を、醜く想う。 先日の食事会で分かった事であるが、 弟は前の仕事を辞めた後 3日で次の仕事を見つけた。 体力仕事である事には変わりないが、 頑張っているらしい。 でもまた、今日 母にお金をせびりに来た。 3日に1度、母からお金を貰っている。 倹約して使えば、5日は持つ金額である。 だが、その弟の姿と私の姿が 重複して見えた。 否、寧ろ弟の方がお仕事をしているのだから 立派なのであろう。 私は病気で動けず、日常では 近所のスーパー以外の外出はままならない。 母に、扶養してもらっている。 私は、落ち込んだ。 「なんて情けない人間なんだ。」 「迷惑や負担ばかりかけている。」 「居なくなってしまった方が皆楽になるのに。」 やがて私は我慢していた強いお酒を 一気に飲んだ。 ブラッディメアリを 作り、飲み干した。 身体が、カッと熱くなった。 そして凝り固まった気持ちが 溶け出していくのを感じた。 母にその姿を見られてしまったのは 失敗であった。 でも、 「寒かったから、温まろうと想って・・・。」 と言い訳したら流してくれた。 でも、私はこころの中にある わだかまりを、母に話した。 「○○(弟の名前)は、いつもお母さんからお金を貰いよるけど、 働いているだけ偉いんよね。 でも私は働きもせず、お薬を飲んだり 食べたり吐いたりしてる。その他の時間は ずっと寝てる。働いていない自分が情けないんよ。 本当にごめんよ。」 でも母は、 「今は、病気を治す事が一番やろう? 寝る事が一番大事って先生も言ってたやん。 食べ物を食べて吐いてしまうんも、 病気なんやから仕方ない。 でも、治す為に生きてるんやから。 焦っても何にもならんよ。 無理して働いたらそれこそ病気が悪化する。 今は、休む時期なんよ。無理したら駄目。 ぼちぼちいこうや。」 と、優しく諭してくれた。 そして無茶だけはしないで欲しいとも 言っていた。 バイポーラで気分の良い時と悪い時の 差が激しく出てしまうのに、 それをも咎めず 落ち着くまで静観してくれる母の事を こころから尊敬してやまない。 そして母が発信する“言葉”の数々が 私の胸に沁みる。 時に共倒れしそうな 危うい状態に陥る事もあるけれど、 それを吹き飛ばすほど 私にとっては物凄く温かく 優しく、尊敬できる母である。 母の子どもで良かったと、 胸を張って言える。 現在、戸惑っているのは やはり妹の結婚話である。 私の知らない間に、 いつの間にか着々と進んでいる。 「結婚式は身内だけでささやかなものが良い。」 とか、 「こんなに温かい彼の両親に祝福されるのは嬉しい。」 等、付いていけない部分がある。 また、彼氏のご両親が、 「早く結婚しなさい。」 と急かしているとも聞いた。 妹が独り身であれば、問題ないかも知れない。 でも、4歳の子どもがいる。 しっかりと人格を持った立派な人間である。 妹は今年の3月、 家族以上に親しくしていた 大親友を自殺という形で喪った。 その後、妹はこころのバランスを崩している。 出来る事なら専門家の医師の元を訪れて 診察を継続してもらいたいが、 子育てとお仕事に忙殺されているので 難しい事であろう。 それでも、妹が頑張っていられるのは、 偏に妹の彼氏の支えがあるからだと 私は強く感じている。 今まで妹が付き合ってきた人と 全く違うのは、包容力があり、 芯の強さがあり、 たとえ血が繋がっていなくても 妹の子どもを自分の子どものように 愛している事であろう。 また、先日の食事会では 今まで見た事無いくらいの “幸せそうな妹の姿” を目の当たりにした。 私も、母と共に丁度良い距離で 観望しようと想う。 「ヘルプ」の声が聞こえたら 共に手を差し伸べられるように。 その為にも、私はもう少し 積極的に病を治すよう この事態をどうにかしなければならない。 朝の空気を思い切り吸い込むと、 まだまだ金木犀のやわらかい馨が 満ちている事に気付く。 凄く寒い日もあれば、日中はまだ暑い位の 日もあるので、少し付いていけない。 それでも、確実に時間は過ぎていって 私の中の時計は止まったままである。 眠る事で、現実逃避を図ろうとしたり、 自虐行為をして、己を破壊したりと。 希死念慮は“PMS”の症状が 続いている間、消える事はないであろう。 ただ、消える時期が来る事も分かっているので それまでの辛抱である。 自分のペースで・・・今の私なら ゆらりゆらりとした足取りで、 歩めればいいのかも知れない。 下手に焦って走り、躓いてしまったら、 坂道を転げ落ちるように 病状も悪化する事は一目瞭然である。 己のペースを保ち、 如何にして病気を治していくか、 明日の電話診察での話し合いを 参考にしながら 歩みたいものである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.10.29 21:43:43
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