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2007.12.08
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カテゴリ:想い
薄い緑色のカーテン。

その隙間から

明るい明るい朝陽が射す。

朝の空気と混ざり合い

柔らかな雰囲気が広がる。

眩しいけれど、

少しだけその光を見た後、

私は眠気に抗わず

すうっと眠りに落ちた。







突如、虚無感に襲われる事がある。

これは、無力感に飲み込まれる

一歩手前といった所であろう。

「私は生きていても良いのか。」

「生きていて何になるのであろうか。」

「生きる杖を頼りにしてばかりで良いのだろうか。」

「私は一体、毎日何をしているんだろう。」


等といった想いが頭の中を駆け巡る。

食べたり吐いたりする事で、

どうにか自分を保っている。

それは否めない事である。

いつか、他の健康的な方法で

自分を保ち、生きていければと願っている。

努力も必要であろう。

焦ってはならないと己に言い聞かせても、

いつまでもこの場所から動けない

自分が情けなくて仕方ない。

そう考えるのは、周囲の目を

気にし過ぎているからであろう。


私と同年代の人たちは、

お仕事に励んでいたり

恋愛をしていたり、また、

結婚して家庭がある人もいる。

一方、私は近所のスーパーへ

食べ物を購入するとき位しか

外出しないでいる。

本を読み、録り貯めている映画を観て

食べて吐いて、お薬を服用して眠る。

半年前と比べたら

過食と嘔吐の回数も減って落ち着いているし

穏やかな気持ちでいられる事も

多くなったので、少しは前に進んで

いるのかもしれない。

だが、それは牛のように歩みが遅く

成長していると感じられない。

【太る事は決して赦さない】

といった頑固な想いが

私を雁字搦めにしているのであろう。







健康な女性でも、ダイエットを考える事がある。

しかしそれは、飽く迄も健康的であり

ストイックな行動に走る事はなく

間食を減らしたり、運動量を

増やしたりするといったものである。

私の場合は、太った身体をこころの底から嫌悪していた。

だから、無茶なダイエットをしたり

ストイックになって

拒食状態に陥ったりした。

ダイエットとは本来、健康や美容を

保つ為や、肥満を防ぐ為の行動である。


私がやっていた事は、

単に体重の数値を落としていく事・・・

それだけであった。

だから、普通の食事に戻したら

当然のようにリバウンドしていった。

1日に1kgずつ、太った。

だから私は、母の行為を真似て

沢山食べて嘔吐するという行為を

覚えてしまったのであろう。

そうすれば、太らないと分かっていた。

しかし、それが切っ掛けで

私が子どもの頃から抱いてきた

苦しみが溢れ出し

病気になるとは想像できなかった。







想い出したくない過去。

大切にしたい、温かい過去。

それらが渾然一体となって

私の中に息吹いている。

だから、過去を振り返る際、

胸の辺りがじんわりと温もる

想い出が浮かんでも、

一緒に苦々しい想い出が顔を出す。

でもそれは全て自分のものなので

受け容れるしか術はない。

逃げていたって仕方ない。

過去を積み重ね、想い出があるから、

今の私が存在している。


母から打擲された身体の痛みは

消えているけれど、

その時負ったこころの傷は、

まだまだ膿んでいる。

そこを、手厚く手当てする事こそが

前へ進める第一歩なのだと

私は考える。

そしてそれは、私1人でやっているのではない。

主治医が傷口を消毒して

手当てして下さるときもあれば、

母自身が温かいこころで

弱った私を抱き締めてくれる事で

傷口が癒されていく事もある。

何もかも、自分1人の力で

乗り越えられていると考えるのは

傲慢の極みであろう。

人は、生きる為に沢山の人々の

慮りを受け取ったりお返ししたりして

持ちつ持たれつ生きている。

決して1人で生きている訳ではない

という事を胸に刻みたい。







境界線の上で生きていた頃の事。

大学生の頃、カウンセラーからも

境界例の症状が少しあると

言われた事がある。

それは丁度、大失恋をした頃の事だった。

私はまだ、彼の事が好きだった・・・

というよりも、彼が

「一緒に病気を治していこうな。」

という約束をしたのに恋愛感情がなくなったと

一方的に振られた事から

依存対象を失って不安定になっていたのである。

そう。私は、彼に依存していた。

好きだという気持ちではなく、

彼がいないと生きていけないという状態に

なっていた。

だから、彼に別れを告げられた時、

手持ちの向精神薬を

100錠以上服用して胃洗浄し、入院という

事になったのであろう。

その時は、死ぬというよりも消えるつもりであった。

彼のいない世界なんて

私にとって何の価値もないとまで想っていた。

今から想うと、凄く視野や価値観が

狭かったという事が分かる。

自分の病気と向き合いもせず、

彼の愛情を試すばかりであった。

だから愛想を尽かされるのは

時間の問題だったのであろう。







退院する際、私は今通っている病院を

紹介された。

その頃も、逸脱行為が酷かった。

大学の講義中にシャーペンで

手の甲や手首を刺した。

大学へ行く前に病院へ行って

貰ったお薬を1週間分全て

講義中に飲み干した。

家へ帰りつくまでにある

大型スーパーでチューハイを買って

飲みながら自転車を漕いだ。

過食と嘔吐は爆発的に回数が増えた。

毎日、リストカットをした。

「生きても死んでもどうでもいい。」

つまり生と死の境界線に、

私は立っていた。

その彼に別れを告げられたのは、

3回生になる前の2月であった。

卒業するまで、失恋の痛手から

立ち直れなかった。

卒業して、彼との接点が全く無くなり

やっと、自分の人生を

歩めるようになったのである。

病気と向き合えるようになったのも、

22歳か23歳位からであろう。

相変わらず、まだ生と死の境目で

為す術もなく立ち尽くすことがあるけれど、

どちらかといえば、

“生きる”側に

立って、物事を考えられるようになった。

思考から“死”を取り除く事は

無理な問題であるが、

その“死”が浮き彫りになるほど、

“生”もまた大きなものと感じられる。

たった1回の大失恋で

命を落とさなくて良かったと

今更ながら胸を撫で下ろしている。







勿論、生きるのは辛苦が多く

逃げ出したくなる。

けれども、弱って行く私を

優しく抱き締めてくれる母がいる限り、

私は生きる事を諦めないでいられるであろう。

母は、様々な大変な事を乗り越えて

私という人間を産んでくれた。

出産経験の無い私には、

そのときの痛みは、月経痛の何倍も痛い等

という事でしか想像できないけれど、

それほど我慢しきれないほどの

痛さと苦しさがある事は、

伝わってくる。

だから母にとって、私が命を擲とうと

する行為は、物凄く辛く哀しい出来事

なのであろう。

しかし、母と私は血は繋がっていても

別の人格を持ち、1人の人間である。

考えに齟齬が生まれるのは致し方ないこと

なのかも知れない。

だが、母を哀しませる事は

もう余りしたくないと想う。

母が哀しい表情で思い詰めている状態を

見る事は、私にとっても辛く哀しい事である。


お互いの柔軟さが、やがて良い方向へと

導かれる事を願ってやまない。







エアコンを付けても寒い朝。

その部屋に射し込む朝陽。

きらきらとしていて美しいが、眩しい。

空気は冷たいけれど、吸い込むと

胸の中がすっきりとする。

不意に私を襲う無力感や

虚無感、空虚感は、生きる気力を

熱と共に奪っていって

そこには寒々しく空々しい

偽りの自分しか残らない。

無力感も、虚無も空虚も

全て私の中で発生しているものである。

無力感に抵抗する術はない。

それは、無駄な事なのである。

無力感を察知して、それから逃れる為に

現れる症状は、受け容れるべきである。

過食と嘔吐には罪悪感があるし

勿論、それがあるので

過食と嘔吐という症状から

脱しようと出来るのであるが、

今は、致し方ない事として

甘受するのも大切なのではないであろうか。

何が大事な事であり、蔑ろにしてはいけないのか

という事を、きちんと考えねばならない。

生きていく道には沢山のハードルがあったり

高い壁が立ち塞がったりしている。

日々の積み重ねや、経験が

それらを乗り越える実力へと

変わっていくのであろう。

【諦めない事】

これを最優先したいものである。





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Last updated  2007.12.08 22:25:52
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