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2008.01.15
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カテゴリ:想い

外で過ごす時間が長いと、

テンションが上がってしまうのは

想像に難くなかった。

その通りになって、今日、私は疲弊しており

こころがざわつき、ぐったりしたいた。

だから今日、電話診察は受診できなかった。







予定通り、14日は

妹の彼氏S君が、母に結婚の申し込みを

する為の日だった。


しかし“外出する”と考えただけで

私の心身はお蒲団から出る事を拒否した。

でもギリギリの時間になって

母に、キッチンにおいてある買い置きの

小さなクッキーを1枚取って来てもらい、

それを食べて糖分補給をした後、

ようやく支度を始められた。







白のコンシーラーと基礎メイクで

メリハリをつけただけという

薄化粧だったので、メイク時間は

10分程で済んだ。

スーパーで買い物を終わらせて、

母がきっちりとした洋服に着替え、

そして共に徒歩で居酒屋へ向かった。

20時からという約束だったが、

妹達は早目に到着したので、

先に飲んでいてもらった。

また既に、珍しく弟も先に到着していて

私達が着いたのは姪っ子はカルボナーラを

食べている時だった。

妹達はお腹が空いていたので、

先ず乾杯して、お腹を満たそうという事になり、

思い思いのものをそれぞれ頼んだ。

弟は、いつも生ビールでなく

女の子のように“カシスオレンジ”を頼む。

私と母、妹やS君は生ビール、

姪っ子はカルピスで乾杯をした。

兎に角寒かったので、メニューを見ながら

温かいものを探した。

アサリの酒蒸しや牛すじと豆腐の煮物、

具沢山味噌汁、山芋とねぎの鉄板焼きを

選んだ。後は私の大好きなとろとろ系の

山芋とネギトロのユッケ・・・

久し振りにししゃもが食べたくてそれも。

S君は沢山食べるし、沢山お酒も飲む。

けれども、背が高く痩せている。

だから、パクパク食べている姿をみていると

小気味好いし、羨ましいとも想う。

やはり私は、程々で抑えておく事は出来ず、

胃に何かあるのが耐えられず嘔吐してしまった。

それが、哀しかった。







みんなのお腹が落ち着いたとき、S君の挨拶が始まった。

タイミングが悪い事に、丁度姪っ子の

むし歯が痛み始め、泣き叫び、

妹が痛み止めを飲ませた。

その後は「トイレ!トイレ!」と

大騒ぎするので、妹と姪っ子が不在の中、

母と私、弟に向かって、S君は正座をして

真摯な態度で真っ直ぐな視線で

ゆっくりと言葉を紡ぎ始めた。

その言葉は、ストレートで、胸に深くしみこんだ。

とてもこころに響く言葉だった。

この人だったら、妹も姪も幸せにしてくれるだろう。

そう、確信できる深みが、あった。


母は、

「あの子は、口が達者で過ぎる事もある。短気な所もある。

 やから、お互い【思い遣りの気持ち】だけは

 忘れんと、やっていかないかんよ。

 想い合うこと。これが一番大切やけんね。

 うちの娘には至らない所もいっぱいある。

 こちらこそ、宜しくお願いします。」


と応えていた。

2人の遣り取りが、胸に迫って泣きそうになった。

妹が、やっと幸せになるんだと想うと、

私も凄く幸せだと感じた。


今まで、妹は余りにも辛い過去を背負ってきた。

漸く、その辛苦を分かち合って生きていける人を

見つけられたんだなと感慨深い気持ちになった。

姪っ子が、幼稚園に入学する前には

入籍するという。

それは即ち、家族が増えるということである。

少し臆病な気持ちが出てきているが、

余りS君側のご家族とお会いする事はないので

大丈夫であろう。

妹達はよく、S君の妹さんとその息子さん達と

遊んだり、お義母さんお義父さんに会ったりと

仲良くさせて頂き、とても優しくしてもらっていると聞いて

安心している。







場の緊張は緩み、後は沢山の想い出話に花が咲いた。

言わずもがな、私達家族の事で。

そして父の話題になったとき、

不穏な空気が漂ってきた。

発生源は母だった。

自分に相談しないで、父に相談していた

という事実が、哀しかったらしい。

もう大分、母はビールを飲んで酔っていたから

仕方のない事である。

妹や弟は、私と違い子どもの頃から

父親に可愛がられていた事から、

今も父親と少なくても月に1度は会っている。

孫の顔を見せる為である。

父は、孫の顔を見る事が何よりも

幸せだと感じていると聞いた。

妹によると、「お父さんは、人間的に丸くなった。」らしい。

確かに、母と結婚していた間は

人として心が狭くて、まるで子どものようで

しかも母を強く束縛していた。

父には、友達がいなかったという要因が大きい。

しかし、離婚後数年経ってようやく

父方の親戚連中が母にしてきた苛虐、

そのこころの汚さ、意地悪さを

思い知ったという。

それは、父に孫ができた事が切っ掛けだった。







父は、4人兄弟の三男である。

長男次男はいつも威張っていて、

四男は足が少し不自由だったから

甘やかされ可愛がられていた。

一番影が薄く、でも愛して欲しくて

父は子どもの頃から哀しい想いを

していたのであろう。

厭な想いをさせられても、

【家族の絆・温かさ】を求めていた。

だからこそ、自分に孫が出来たとき、

お正月くらい家族みんなで集まって

食事をしようと言ったらしい。

だが、長男の息子は所謂母親にべったりな人間で

一時期、一人暮らしをしていたが、

洗濯機があるにも拘らず

洗濯物は実家に持って帰ったり

食事も自分のアパートに来てもらって

作ってもらったりと全て母親任せだった。

だから長続きせず、未だに親の元で

フリーターとして過ごしている。

次男の息子は、遊びたいと言う目的で

大阪の大学に進み、今も食べ歩きして容貌は変貌した。

四男の息子は、今大学院で勉強しているらしい。

父は唯一、弟である四男の世話を焼いていた。

四男はそろばん塾や学習塾を営んでいたが、

それを縮小し、資格を取って

八百屋を営むようになった。

最初は、食べていけるだけの食べ物と

ほんの少しのお金をもらうだけで

早朝から野菜を仕入れ、

店頭に並べるという仕事を父がしていた。

だが、長男が定年退職をしたら

生活をする為にその父の仕事を取り上げ、

しかも四男にはそれなりの報酬を要求する

という状態になった。

だから父は、とあるジュース工場に

1時間以上かけて自転車をこいで

雨の日も陽が強く照る日も、雪の日も台風の日も

出勤して生活している。

話は脱線してしまったが、

孫が生まれたというのは、4人兄弟の中で

父だけである。
長男・次男の息子には

結婚の気配すらない。

姪っ子が1歳の時、私を含めた父方の親戚が

集まった食事会の際、この1回きりでもうおしまいにすると

長男は宣言したのである。

そこで、父は絶望したらしい。

もしかしたら、こうしてこの家に孫が生まれた事で

【家族の絆・温かさ】を今手に入れる事が

出来るかも知れないと考えたのに、

それが見事に裏切られたのであるからであろう。


勿論、長男の宣言は父が考えた通りの、

孫が出来た幸せを見せ付けられるのは

真っ平だというものであった。

私はあの、最後の食事会で見た

おじ・おば達の偽善的な、腹の底に

黒いものを抱えたあの表情だけは

忘れられない。

父の哀しみが、14日

静かに落ち着いていた水面に

落とされた雫の波紋が広がっていくかの如く

沁みていった。

初めて父を、実は哀しい生い立ちで

今、寂しい想いをしていて

実は、孤独で堪らないのだと想えた。

だから、今まで父の事を憎んできた

私のこころは混乱して

哀しくなって、どうしたらいいのかも

分からなくなってしまった。







その事を電話診察で相談したかったから、

かなりお薬の量は削ったけれど、

起き上がれなかった。

そして、さっきまでこころが疼いて苦しかった。

だから、途中でブログを中断して

母の部屋へ入った。「こころがね、ざわざわするんよ。」と。

正直な想いを話すと、母は

「時々、お父さんに電話してみれば?

 それだけでも大分胸のつかえは取れるよ。」

と優しく諭してくれた。

でも、私は離婚前の時期、母がリストカットするまでに

追い詰めた父が許せないという部分がある。

まだ、憎んでいる所があるのは否めない。

でも、父は父で今、あの頃の事を後悔している。

反省しているという。だからこそ、人間が丸くなったのであろう。

私も、父に対して鋭利になっている部分を

やすりで削り、丸くしたいと感じた。

そう想ったら、少しこころが楽になった。

母の言葉は、時にお薬よりも効果的である。

また、母と私を包む雰囲気が

温かくなったと感じる。







居酒屋で、目新しい焼酎を試したいと

想ったが、大衆居酒屋なので

飲んだ事のある麦焼酎や芋焼酎しかなかった。

諦めて、飲んだ事のない日本酒を熱燗で飲んでみようと

想ったら、それらは全て冷酒でしか頼めず、

結局松竹梅の熱燗を頼む事になった。

だが、それはぬる燗だった。

カクテルも、ちょっと甘いものを飲んでみたくて

バナナミルクを頼んだら、自分でも作れる

家にあるグリーンバナナリキュールに

牛乳を混ぜただけのものが小さなグラスに

入っていた。こころの中だけでぷんぷん怒ってやった。

話は飛躍するが、何れにせよ

S君の真摯な想いは確かなものだと感じたし、

何より目が綺麗で、視線が真っ直ぐであり、

人の裏をかいたり、暴力を振るったりする人ではない

という事は確かである。

また、母もS君も人のこころの裏を読むのは

苦手としており、だからこそ、

人には真っ直ぐでいたいと考えている。

温かい人たちが周りにいて、私は本当に

恵まれていると感じた。弟もまた、

ちょっと問題はあるけれど、こころは凄く

優しいヤツなのである。だから、姪っ子は

弟に懐いている。

かなり疲れてしまったけれど、良い1日だった。

機会があれば、勇気を出して、父に電話を掛けよう。





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Last updated  2008.01.15 23:23:42
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