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2008.02.06
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カテゴリ:平穏

**************************************************

私の誕生日に関してコメント

そしてメッセージを下さった方々へ。

こころから感謝致します。

とても、とても嬉しかったです。

27歳という年を、大切に生きていきます。

本当に、ありがとうございました。


**************************************************








母の身体から産まれ出で、27年が経った。

誕生日はいつも、特別な感じがする。

結婚してからストレスにより急激に太ってしまい

不妊症になった母。

産婦人科に通い、不妊治療をして

私という命を授かった母の想い。

それらが、2月6日は特別強く感じられる。

時に、私は産まれてこなければ良かったのにと

考えてしまう事もあるが、

この誕生日という特別な日だけは、

そんな事は微塵も感じない。

ただ母への、感謝の気持ちが溢れてくる。







テンションが上がってしまっていたのか、

熟睡は出来ず、いつもより早く目覚めた。


ゆっくりとスーパーへ行く準備をして

いつも通り買い物を終えて帰宅した。

でも、その後はいつも通りではなかった。

母が、ホールケーキでも私が食べられるような

一番小さなサイズのケーキを買ってきてくれていたのである。

それに、長いロウソク2本と短いロウソク7本を立て

火を点け電気を消した。

母が、バースデイソングを歌ってくれて、

私は願い事を思い浮かべながら

火を吹き消した。

少し照れくさかったけれど、2人で

そういった事が出来たのが嬉しかった。

願い事はたくさん考えたけれど、

結局自分の事ではなく、

皆の事を願ったものとなった。

皆が幸せになってくれたら、

私は嬉しいのだと考えた。

特に今年は、妹の結婚式がある。

様々に変化していく年になるのであろう。







ドラマ『相棒』は母と2人で観た。

今日の夕飯は鶏もも肉を1口大に切り

サルサソースで焼いたものと、

母はそれにナポリタンを付け合わせとして

お皿に盛っていた。

私は、スーパーで購入したきくらげの酢の物と

貝のサラダをおつまみとして

発泡酒と冷酒を持参した。

母はビール、私は発泡酒で

「誕生日おめでとう」「ありがとう」

と乾杯をして、ドラマに見入った。

『相棒』はシリーズものなので、

何回か前のシリーズの登場人物が

また出演している所も面白い。

今回は、バーテンダーの話で

ウィスキーやスコッチについて

興味深く観られた。

葉巻の話も面白く、薫ちゃんが

凄く興味深く楽しそうにしているのを

右京さんが「しようがないですねえ」

といった感じで接していたのも楽しかった。

その間でも、母との会話は途切れない。

犯人は誰が怪しいとか、意外とあの人じゃないかとか、

全然関係ない話などをしていた。

夜は1~2時間、母と肩を並べて過ごす時間が

楽しみになってきている。

母と過ごしていると、安心する。


母も、1人でご飯を食べるよりは

私が一緒にいた方が、何だか楽しく食べられると

言ってくれたのでホッとした。

それまでは、実は邪魔なのではないかと

感じていたからである。

母が疲れている時・・・特に月曜日という

1週間働き疲れている日は、

遠慮している。

母も早く眠りたいと想うから。

実際、21時過ぎには部屋の電気が

消えている。

そういう時は、私も自室で

ゆっくりのんびり過ごしている。







携帯電話にも、大親友や友達から

バースデイメールが届いていて、

とても幸せ者だと感じた。


大学を卒業してから離れて暮らしている

大親友から届いたメールは胸に沁みた。

今年こそ、きっと会いたいと想った。

夕方目が覚めて、「ああ、27歳なんだなあ」と何となく

実感が湧いてきた。

「今年は一体どんな事が起こるんだろう」

という大きな不安や小さな希望。

やはり、不安や恐怖、憂いが勝る。

26歳の1年間が、大きな波にのまれ

外出困難になってしまった事から、

良いイメージが浮かばないのも事実である。

「苦しく辛い事ばかりではない筈だ」

そう想っても、やはり不安というものは漠然としていて

果てしなく大きく広がっているので

容易く打破する事は出来ない。

けれども、誕生日くらいは

楽しい事を考えていようと

こころの、陽のあたる所を見るようにしていた。

だから、仄暗い思考に乗っ取られる事は

何とか逃れられた。







今週のドラマ『斉藤さん』も感動した。

【人の痛みを分かる事】

これは容易ではないが、人として

とても大切な事である。


今年、姪っ子は幼稚園に通う事になっている。

そこで、団体行動を学ぶであろう。

勉強も大切だけれど、人のこころ、その痛みを

感じ取れる人間になってほしいと

ドラマを観て考えた。

私も、幼稚園の頃苛められた事はあったし、

小学生になってからは

精神的な苛虐もあった。







それは、教師も交えての

【魔女裁判】のようなものであった。


小学2年生であった。

お昼休みに男の子の友達数人と

かけっこの競争をしていて、

その中の1人が転び、怪我をした。

それが、顎を何針か縫う怪我だったのである。

担任は、病院に行ったその子を除いて

クラスメイトを教室の後ろに並ばせ座らせた。

そして今回の事件について誰が悪いか

挙手で名前を言うように指図した。

誰もが、

“一緒にかけっこをしようと誘った○○さんが悪い”と、

私の名前を言った。

担任も、それが当たり前だと

私ひとり立たせて、その当人が居ない中、

「あなたが、悪い事をした。どう思ってるの。

 人に大怪我させて。今病院よ。あなたは怪我していない。

 あなたが誘ったくせに。

 ここで皆に謝りなさい。」


そう言った。

私は、混乱していた。

確かに、一緒にいたのは私である。

でも、他にも一緒にかけっこをした子もいた。

【その子を誘ったのは私】というだけである。

転んで怪我をしたのは、

私が相手にぶつかった訳でも、

わざと転ばせた訳でもない。

その男の子が、バランスを崩して転んだのである。

しかも、その本人がいない中、

クラスメイト約30人

皆に責められ、担任にはその関係ない人たちに

謝れと言ってくる。

胸が、痛くて苦しくて

哀しくて心細くて

泣きたくて、でも泣けなくて、

私は必死で

「ごめんなさい。私が悪かったです。」

という言葉を搾り出した。

その後も、担任やクラスメイトは私を責める言葉を

乱発した。担任の気持ちが漸くおさまった頃、

私がひとり、立ち尽くしているという状況は

終わった。

今でも、あのこころの痛みは忘れられない。

鮮やかにその風景は蘇る。

それほど、【こころの痛み】は、後に残るのである。








人が感じる痛みには、身体の痛みとこころの痛みが

あるけれど、どちらも敏感に感じ取れる

人間になりたいと想った。


小さい頃から母から殴られたり蹴られたり、

髪の毛を掴まれ引き摺り回されたりした。

その痛みは今でも覚えている。

そして小学生の頃に経験した

こころの痛みも忘れられない。

だから、人にこの辛さを与えてはいけないと考える。

この傷は、容易に癒えるものではないと

実体験で分かっているから。


しかし、知らず知らずの内に

ネットの世界では【言葉】によって

人を傷つけてしまう事もある。

私も、何度失礼な事をした事か、計り知れない。

だから、今週の『斉藤さん』を観て想った。

もっと人の痛みに敏感になろうと。

身体だけでなく、こころの痛みにも。







ドラマ『斉藤さん』を観終えると、すっきりする。

こころが晴れ晴れするのである。

確かに、言いたい事ばかり言っていたら

この世はうまくいかない。

だが、斉藤さんは考えが首尾一貫しているのである。

自分が間違った事をしたと分かったら

きちんと謝る。こころから。

だから、正しい事を正しいと貫けるのである。

巷では、“似非斉藤さん”が居るという。

マナー違反をしている人をやたらと

非難しているらしいが、その人自身も、

実はマナーがなっていない。

それほど情けないものはない。

けれども、中には本当に『斉藤さん』のように

確固たる信念を、正しいこころを持ち、

間違った事をきちんと指摘できる人もいる。

そんな人がいてくれるから、

きっとこの世も捨てたものではないと

生きていける部分があるのだと想える。

実際、ドラマを観ていると

“斉藤さん”の凛々しさに憧れを抱く。

私はまだまだ駄目な人間だから、

27歳の目標としては、もうひとつ

【人の前に出ても恥ずかしくない人間になる】

つまり、病気の症状以外で後ろめたい事は

ないようにしたいと考える。

27歳になった当日から、摂食障害の症状は

当たり前のように襲ってきたけれど、

急に消える訳ではない病症なので

拒絶する事無く甘受した。

けれども、少しずつ病気が治るような

生き方を考えていきたいと想っている。

焦らず、ゆっくりと。





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Last updated  2008.02.07 01:17:34
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