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2008.02.16
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カテゴリ:抑うつ感

気分は憂鬱な泥濘にはまって

もうこれ以上歩けない。

呼吸をするだけで精一杯になっていて

兎に角、身体とこころが重い。

今夜もまた、中々お蒲団から

出られなかった。

今日はスーパーへ行く時間に間に合わず、

遠くのジャスコへ行く事になった。







抑うつ感が、物凄く酷い。

何もかもどうでもいいと

投げ遣りになっていて、

もう何もしたくないとお蒲団の中でうずくまる。

この事で、母に迷惑を掛けてしまった。

近所のスーパーの方が、早く買い物を

終えられるし、何処に何があるか

把握しているので便利なのである。

ジャスコは広い為、寒く

商品も多いから色々と歩き回らねばならない。

それでも母は、苛立ったり

怒ったりしなかった。

飽く迄も優しく、苦しんでいる私を

気遣ってくれたのである。


その優しさが、胸に沁みた。

今は、生きているだけで辛い部分が大きい。

けれども、母は辛抱強く私を待ってくれる。

本当にありがたい事である。







文章も、言葉も思い浮かばない。

ここまでうつ病の症状が酷くなったのは

久し振りかも知れない。

バイポーラなのに、テンションが上がる事も無い。

ずっとずっと、気分は堕ちたままである。

うつ状態が続いているから、免疫力も落ちている。

その所為なのか、今朝から喉が痛い。

母からもらったトローチを舐めている間は

何とかおさまっているが、

飲み物を飲むだけで鈍い痛みが走る。

風邪の前兆か、それとも食べている時に

喉に傷がついたか、判然としない。

痛みは、憂鬱な気持ちを更に酷くさせる。

喉が痛いのに、タバコの本数は減らない。

煙草を吸う時間は、

食べなくても良いし、何も考えなくても良い

からであろう。







ジャスコで買い物をしている途中、

祖母から携帯に電話が掛かってきた。


3月20日、一緒に妹の結婚式の洋服を

買いに行こうと誘ってくれたのである。


祖母は、いつまでも病気の状態である私に

結構辛辣な事を言うけれど、

本当は凄く心配してくれている事を

胸の奥で感じる。

母も、

「ばあちゃんは、何かと○○ちゃんの事気に掛けてくれるね。

 嬉しい事やね。

 小さい頃から、よくばあちゃんの家に

 遊びに行ったり泊まりに行ったりしたけんやろうね。」


と言っていた。

そう言えば、小学生の頃、

私は週末になるとよく祖父母の家に

遊びに行き、そのまま泊まっていた。

泊まった日の翌日は、祖母と一緒に街へ出て、

デパートでお買い物をしたり、

レストランで美味しいものを食べたりしたのである。

祖母も厳しい人ではあったが、

当時の母のように何かと直ぐ怒って

打擲することは無かったし、

妹と弟から離れられている時間でも

あったから、少し我侭に過ごせていたように想う。

我侭と言っても、子どもらしい我侭というか、

それさえも分からず遠慮した我侭だった。

祖母は、デパートでお買い物をするのが

大好きな人である。

とてもお洒落で、洋服が大好きで、

高いお店、安いお店を問わず、

綺麗な色、素敵なデザインの洋服を

購入していた。

ブランドには拘らない人なのである。

「自分が良いと想ったものが、良い。」

そういったスタンスで、お買い物を楽しんでいた。

祖父は定年まで船乗りの仕事をしていたので、

私の家よりもお金持ちで、

よく夫婦で海外旅行を楽しんでいたし、

国内旅行も多かった。

祖母は、若い頃から本当に苦労をしてきた人なので

それが報われたのであろうと感じる。

来月、祖母と共に、妹の結婚式の衣装を

買えるのは楽しみである。

いつまでも着られるような、シンプルで

素敵なものを選びたい。


そして、祖父母に会うのも久し振りだから、

楽しみにしたいものである。







時間はいつもより遅くなってしまったが、

今日も母と一緒に過ごす時間があった。


湯豆腐、ジャスコで購入した

低カロリーでヘルシーなお惣菜。

私が持ち込んだイカの塩辛と、日本酒の熱燗。

それらで母と私はぽかぽかと温まった。

私は夜、起き上がれなかった事、

その所為で近所のスーパーへ行けなかった事を

謝ったが、母は

「そんな事気にせられん。

 偶にはええやん。ジャスコで色々買えるし。

 起きられん事もあるって。

 今、あんたは一番しんどい時やね。

 だって、最近笑ってないもん。

 先生とお話できたらええね。」


そう言ってくれた。怒るどころか、

励ましてくれたのである。

お仕事で疲れていたであろうから、

ジャスコへ行く事はしんどかった筈である。

それでも、私の状態を考えてくれた母。

うつ状態が酷いと分かってくれていた母。

感謝してもしきれない。

この状態で、母に見放されていたら

私は今頃生きていられなかったであろう。

この世に何の望みも見出せず、

病気が治るなんて考えられず、

全てを諦めていたと想う。


今は、確かに希望も見出せず

先の事など何も考えられない。

今、この時間を生きるだけで必死であるから。

けれども母の理解、その温かい態度。

そして、メッセージを送ってくださる

私が“おねえちゃん”と慕っている方の

温かい言葉が、胸に沁みて

「私は生きていてもいいのだ」

と考えられるのである。

こころから、感謝したい。








私は、1人で生きているのではないという事。

物凄く苦しい中でも、それだけは

確実に感じ取る事ができる。

ネットという世界の中だけでも、

コメントに温かい言葉を残して下さる

皆様に支えられている。

日常生活では、母が私を想ってくれて、

主治医やカウンセラーが支えて下さる。

だが、病症が酷く出ると、途端に孤立してしまったような感覚に陥る。

多数の病気と自分。

“複数に抗う孤独な自分”という方式が

成立してしまうからであろう。

病気と向き合う時は、誰しもが孤独である。

その世界に、誰も入ってくる事は出来ない。

孤独。孤独だけれど、周囲に目を配らせたなら、

自分を見守ってくれる存在が、特に母が

私を優しく包み込んでいてくれる事に気付く。

だから、生きる事だけは諦めない気持ちでいたい。







ジャスコでも、買い物の途中で

“ココアブレイク”をする。

此処の自販機は、【プレミアムココア】で、

味は中々濃厚で美味しい。

甘いので、お腹一杯になった感じがする。

勿論、母と分け合って飲む。

ただ、食品売り場と自販機のある位置は

離れているので、商品を入れたカートは

邪魔にならないようにコーナーの片隅に置いて、

自販機の前でココアを飲む。

食品売り場はとても寒いのであるが、

自販機が置いている所まで来ると

温度差がかなりあって、余り寒くない。

でも、熱々のココアを2人、

「あったまるねえ、美味しいねえ。」

と飲んでいる時間は本当に幸せである。

母と2人でいられる事、

母の優しさが胸に沁みる。

今日は、母の慮りに凄く助けられた。

後は、こころの底から笑えるような時期が来るまで

ゆったり過ごしたい。





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Last updated  2008.02.17 00:47:21
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