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2008.02.19
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カテゴリ:想い

電話診察・・・。

「絶対に今日こそは」と想って

一応、目覚ましが鳴る30分前に

目覚める事が出来た。

だが、身体が余りにも重かった。

こころも重かった。

何もかもが重くて堪らなくて、

私はもう一度、お蒲団の中で目蓋を閉じた。

案の定、もう起き上がることなど出来ず、

今日もまたチャンスを逃した。

水曜日、お昼までなので

12時に電話できたらしようと想う。

それまでなら起きていられる。

主治医とお話しないと、

もうこころが、持たない。







貧血気味であるのも関係しているのか、

眠くて眠くて仕方がない。


毎月、この3日間という時期は

一旦床に就くと、泥のように眠る。

だから仕方ない事なのではあるが、

その所為で母に迷惑をかけてしまっている。

今日もまた、近所のスーパーには行けず

ジャスコまで行ったのである。


唯一の救いは、お客様感謝デーで、

清算時、イオンカードを提示したら

5%引きだったという事である。

しかも、時間が遅かったので

殆どのお惣菜が半額になっていて、

いつもより安く済ませられた。

だが、明日は何が何でも早く起きねばならない。

夜、ドラマ『相棒』と『斉藤さん』を

ゆっくりと観る為に。


これだけが今の楽しみなのであるから。







母は、今日休みであったが、弟の免許書き換えで

免許センターまで連れて行く為、

7時半には家を出て行った。


私は自室で読書をしていた。

家に一人ぼっちとなり、少し寂しくなった。

それでも活字を読んでいると、

様々な雑念は吹き飛び、

物語の中に没頭できる。

現在読んでいるのは、貫井徳郎の

『殺人症候群』である。

かなり分厚い文庫本なので、

長い間楽しめると想っている。

これを読み終わったら、

同じ作者の『誘拐症候群』を

購入して読みたい。

母が出かけた後、忽ち寂しくなった私は、

しばらく読書を続けていたものの、

やはり食べ始めてしまった。

次々と覆い被さってくる寂しさ、心細さ、不安感。

それらを紛らわす為に。

何も考えず、只管食べていた。

そして嘔吐し、食器を洗ったり後片付けをしたりして

ぐったり疲れた私は、眠剤を最小限に削って

眠った。

やはり、お腹が下るので何度もトイレへ

行く為に目覚めたが、

それ以降、過食をする事はなかった。







きちんと目覚めたのは、21時半だった。

またもや母に迷惑をかけ、

ジャスコへ行く事になってしまった。


自分はなんて馬鹿なんだろうと反省する。

けれども何度反省してもそれが生かされない。

それでは全く意味がない。情けない。

どうしても起き上がれないのである。

それには、やはり【酷い抑うつの名残】

関係しているように感じる。

また、月経が始まって3日間は、

PMSの症状によって眠れなかった分を

取り戻すかのように眠ってしまう。

自転車さえパンクしていなければ、

1人でジャスコまで行ける。

けれども此処の所、外の人と関わる事が

本当に苦しい。

だから自転車もパンクしたままなのである。

車でジャスコに向かう途中、

母に何度も謝った。しかし母は、

「もうそんなに謝らんで良いんよ。

 今はしんどい時期なんは分かっとるけんね。

 先生にも、ゆっくり休ませて上げてくださいって

 言われたんよ。

 やから、そんなに気にしたらあかん。」


そう、優しく言ってくれたのである。

申し訳ない気持ちが一杯あるけれど、

こんなにも温かい言葉で包み込んでくれる母の事を

本当に大好きだと想った。

病気の事を、全てではないけれど

理解しようとしてくれているし、

苦しみを分かってくれている部分も大きい。

母がいてくれる事。母が、温かい言葉で

包んでくれる事。

【私は生きていて良いのかも知れない】

そう想える瞬間でもある。

1人でこの沢山の病を抱えて生きるのは、

今の私には無理であろう。







父も、心配してくれている事に、

昨日の電話で気付いた。


無論、父は私の病気に関して全く理解がない。

話してないのであるから当たり前であろう。

しかし子どもの頃、私がストレス性胃炎で

余りの痛みにのた打ち回っている際、

鼻で笑っていた父はもういない。

父は母と離婚した後、辛い目に遭ったという。

兄弟との諍い、その兄弟という家族が

裏切る事、意地汚いという事を身をもって

知ったという経験によって、

様々な事を学んだのであろう。

人間として丸くなったというか、

柔らかくなっていた。

相変わらず頑固なところがあり、

変にプライドが高くて損をしているのも否めないが、

父は1人、一生懸命パートという身分ながらも

頑張って働いて生きている。息子のために

作ってしまった借金を返しながら。

凄く、勤勉な人なのである。

だが離婚前、母を酷く詰ったり、罵詈雑言を吐いて

毎日母を泣かせていた事は、未だに赦せない。

母が、父の親族皆から苛められていたのに、

1度もかばわなかった事も赦せない。

しかし、父を多面的に見る事により、

【本当は気が弱く、人一倍ぬくもりを欲している】

という事が感じられる。

こう綴ってみると、私もその部分が大きいと感じる。

親子だから似るのであろうか。

離れて暮らしていても、似通ったこころを

持つのであろうか。

それとも、人間は誰しもがこの想いを抱いているのであろうか。

それを是非とも主治医に聞いてみたい。

哀しみを感じる事。

寂しさを感じる事。

そのこころ。

それらがあるからこそ、【人間らしい】のかも知れない。

母もまた、寂しがりやである。

私と同じで。否、私が母に似たのであろう。

だから夜、肩を並べてお酒を酌み交わしながら

共に過ごす時間が温かいのである。

熱燗を分け合って飲んだり、

お惣菜を、ちまちまと一緒に食べたりする事。

それが何故か嬉しい時間となっている。

最近は、母から「部屋においで」と誘ってくれる。

苦しいことが多いけれど、

夜は本当に温かい。







月明かりは、とても優しい。

夜空を見上げ、今日は満月だった事に初めて気付く。

満月の明かりは、太陽の光よりも柔らかいから

こころが安らぐ。

母と2人、車に乗り込む前、

「満月、綺麗ねえ。」とまん丸の月を観た。

綺麗だとか、可愛いとか、美しいという

感情を分かち合えるのもまた、嬉しい。

病気の症状は、物凄い勢いで私を攻める。

時に、それに押し潰されそうになる。

何故生きているのかも分からないほどに。

けれども今は、母と生きられている事、

妹達がこれから幸せになる事を考えて生きていきたい。

また、父との関係もどう変わっていくか・・・

変化はあまり好まないが、少しずつ

少しずつ受け入れられるようになりたい。





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Last updated  2008.02.20 01:46:40
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