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凍えたココロ

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2008.02.23
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カテゴリ:想い

夜中から、雨音と共に

風が徐々に強くなり始めた。

窓を叩く雨と、うねる風の音・・・

空が白んでくる頃には

もっと強さを増していた。

それがとても頼もしかった。

その強い風に乗せて

暗い気持ちを吹き飛ばしてしまいたかった。







久し振りに朝方、1時間ほど眠れた。

ずっと続いていた緊張が解けたのであろう。

良い兆候だと感じた。

アニメ『BLEACH』を観ながら、

毛布に包まっていたら

すうっと眠りに吸い込まれていた。

心地好い眠りだった。

目覚めた時間は丁度、母が起床する時間で

挨拶を交わした後、昨晩の事を話したけれど

やはり所々覚えていなかった。

けれども、一緒に過ごしていて楽しかったと

同じ想いを持っていたので嬉しくなった。

今までは、朝、私が先にシャワーを浴びていたけれど

月曜日まで母は早出なので順番を変えた。

私は自室へ行き、読書を始めた。

今読んでいる本は、余り日常で使わない

難しい熟語が頻繁に出てくる。

その度辞書を引くので中々先に進めない。

1度調べた熟語は意味を覚えているが、

次々に目新しい熟語が現れたり、

何となく意味は分かっていても、

もっと詳しく知りたい、他に意味があるのでは

という言葉もあったりするので、

辞書が手放せない。

こうして辞書を引きながら本を読むのは好きである。

「こんな簡単な言葉の意味も分からないのか。」

と自分が厭になってしまうこともあるけれど、

何だか勉強になっている気がするから

読み応えがある。







お薬は、少しずつきちんと服用するようにしている。

突然、元の量に戻すと

起き上がれなくなる可能性があるので

ベゲタミンだけは避けておいて、

他のお薬はちゃんと服用した。

するとやはり、眠気は引き摺るものの

こころは、なだらかで落ち着いている。

お薬の調整は、主治医から臨機応変にと

言われていたのであるが、

最近は極端に減らしすぎていたので

調子が悪くなっていた。

【こころのブレが少ない程度の増減】

そこをきちんと把握せねばならないと痛感した。

こころを【丁寧に】できなければ

病気が治る可能性も低くなってくるからである。

その為には、お薬をちゃんと服用する事も

とても大切だと感じた。







お薬の副作用で、やはり中々起き上がれなかった。

なので近所のスーパーには行けなかった。


しかし母は全く厭な顔をせず、

ジャスコに行けばいいんだから、ゆっくり眠りなさいと

睡眠を最優先させてくれた。

その優しさに癒された。

けれど、母も仕事で疲れているから

早目に買い物を済ませたほうが良いと想って

頑張って起き上がり、胃薬や日中薬を服用した後

歯を磨き、ジャスコへ行く支度をした。

眠る前にシャワーを浴びておいたので

直ぐ支度を終えられた。

まだ眠かったし、頭もぼんやりしていたので

怠さは抜けなかったけれど、

お店に着く頃には大分しゃきっとした。

それは強い風に吹かれたり、

夜の冷たい空気に触れたりしたからであろう。

また、車の中で色々母とお喋りしていたのも

楽しかったので、憂鬱な気分に陥らないで済んだ。

母が支えてくれる事。

柔らかく私を受け容れてくれる事。

夜は一緒に過ごしてくれる事。


それらが、今の私にとって生きていく力となっている。

母はビールを、私は発泡酒を飲むが、

熱燗だけは2人で分かち合う。

「イカの塩辛にはやっぱり日本酒よね。」

そう言いながら、熱燗を飲む。

また、母の部屋にはホットカーペットしか

暖房器具がないから熱燗によって

身体がぽかぽかと温まり始めるのである。

今夜は、市販のおでん2人前がパックされていて

温めればいいだけのものを購入して

それを2人で食べながら、他愛ないお喋りをした。

私は食べ過ぎると過食に繋がるので

大根と白滝だけにとどめておいた。

私は、いつものようにイカの塩辛と

きくらげの酢の物を持ち込んだ。

また今日は珍しく、アボカドを食した。

サイコロ状に切り、山葵醤油で。

久し振りだったし、熟し方も丁度良くて

とても美味しかった。

母と一緒なら、カロリーを気にせず美味しいものを

少しだけなら食べられる。


まだお肉は食べてしまうと過食に繋がって

しまうから無理だけれど、

それは少しずつ様子を見ていきたいと想っている。







電話診察を受診した際、懇々と諭された事。

【何事も丁寧に】を大切にしたい。


そう考えながら生活していると、

どれだけ自分の所作が荒っぽく雑であるか

という事が身に沁みて分かった。

外から帰ってきて、マフラーを外したら

それをぽんと投げるように置いてしまう。

ポケットの中の携帯電話を取り出すと、

ぽいっとそこら辺に置いてしまう。

先ずは“物”から丁寧に扱わねばならない。

そして大切なのは、

【病気の症状も丁寧にする事】である。

「どうせ過食なんだから」といって

滅茶苦茶に食べるのではなく、きちんと味わって

咀嚼して飲み込む事・・・落ち着いて食べる事。

嘔吐した後も、身体を丁寧に、大切にする為

歯磨きをちゃんとして、野菜ジュースやスポーツドリンクを

飲んで、ケアを怠らない事。

それらを【頑張る】のではなく、

【丁寧に、大切に】行なう事が

大事なのだと感じる。

主治医が仰るには、

「日本人は頑張っていれば良いという部分があって、

 そこに問題がある。

 どういう結果になっても“頑張ったんだから”という

 免罪符があると想っているから。

 でも、それは違うよね。頑張るって事は

 独り善がりなんだから。

 丁寧さを大切にする事こそ、対象との関係を繋ぐんだし

 継続性があるんだから。」


この言葉は衝撃的だった。

私にも、「兎に角頑張っていれば良い」という想いがあった。

それは、どんな失敗を犯しても、

「頑張ったんだから良いでしょ」という言い訳や

言い逃れの場所を作っておきたいからだと気付いたのである。

今の私は、何も頑張れない。

強いて言えば、生きるのに必死であるという事くらいである。

息を繋ぐ事、生きる事が辛いと感じる。

生きているだけでも幸せなのかもしれないが、

沢山の病気を抱えて生きるのは、やはり苦しい。

だが、死んでしまう事によって逃げるのは

決して赦されない。

だから、必死に生きている。


現在、妹の結婚の事などで

かなりの勢いで周囲が動いているから

それに付いて行けなくて

自分をどうしても責めてしまう。

母の負担になっている事実も申し訳ないと

感じているが、どう足掻いても

改善できない所が悔しくて仕方ない。

ただ、少しずつ母との関係を築き直せていて

暖かい雰囲気の中過ごせるようになったのは、

“進歩”だと私は感じている。

こころの中では、まだまだ複雑に糸が絡まっているが

ゆっくりと解けていっているのも事実である。

【病気は治る】

そう母が信じていてくれる事、

主治医もそれに向かって丁寧に話し合って下さる事。

それらはとても幸せな事実である。

見放さず、呆れず、私を見守っていてくれる

周囲の人々に感謝の気持ちでいっぱいである。







とても強い風が吹いていた。

夜空を見上げると、まるで朧月のような滲んだ月が

悠然と浮かんでいた。風に負けじと。

春一番だったのであろうか。

がたがたと窓を鳴らすほど、その風は

存在感を知らしめていて

私はその風に吹かれながら

この仄暗い、苦しい気持ちを一緒に

吹き飛ばしてほしいと願った。

ネガティヴはネガティヴを呼ぶ。

暗い顔をしていたら、母が哀しむ。

だから出来るだけ笑っていたい。

こころの底からお腹を抱えて

涙が出るほど大笑いをしたのは

いつが最後だったかさえ想い出せない。

でもきっと、また笑える日は来るであろう。

希望は、抱き続けたい。





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Last updated  2008.02.24 00:58:07
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