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カテゴリ:日常
母はよく、私に あなたは大学を出ていて 勉強をしてきたから 何事も考えすぎるんだねという。 けれども、大学を出ていない母のほうが 余程、人として深く、尊敬できる。 私の知らない花の名前を沢山知っているし、 魚の名前も見ただけで当てられる。 魚を捌くのだってお手の物だし、 ヘルパーというお仕事柄、 利用者さんのお宅にある食材で 何品ものお料理を作る。 幾ら私が大学を出ているとしても、 そんな学歴があるとしても、 決して母には適わない。 人生経験、人間性、全てに於いて。 私はまだまだ青い未熟な、毒のある果実である。 夜中、雷鳴が轟いた。 4時前だったと想う。稲光には気付かなかったので 突然の音に吃驚した。 もうPCの電源は落としていたけれど コンセントには繋いだままだったので そのスウィッチを消した。 雷が落ちた後、示し合わせたように大雨が降り始めた。 暗闇に激しい雨音。 母は家にいるけれど眠っている。 私は、過食の終盤で精神的に切羽詰っていた。 苦しさと、不安さが一気に押し寄せて 精神的に参ってしまった。 嘔吐を済ませて、身体のケアをした後、 カルーア豆乳を飲んだ。 クラッシュアイスをたっぷり入れて、 早朝のニュースを観ながら。 夜中の過食と嘔吐を終えた後、 ゆっくりとカルーア豆乳を飲みながら クラッシュアイスをガリガリ食べるのも 落ち着く時間である。 その時間のお陰で、雷の音で感じた 恐怖感は何処かへ吹き飛んだ。 普段はカルーア豆乳を飲み終わったら シャワーを浴びるのであるが、 今日は睡魔に負けて ファンヒーターの前で1時間ほど眠っていた。 シャワーはその後、浴びた。 何故か、抑うつ感が酷い。 目覚ましのアラームが鳴る数分前に目覚め、 そんなに身体も重くなかった。 ただ、いつまでも頭の中はぼんやりしていて すっきりとはしていなかった。 歯を磨き、ミルクティーを飲んで一服しても 意識に靄がかかっているようであった。 お薬を服用しても、変わらなかった。 そうしたら、いつものスーパーで突如、 希死念慮に襲われた。 頭の中でずっと 「私なんて生きていない方が良い」 「どうして生まれてしまったのだろう」 「死んでしまった方が・・・」 そういう考えばかりがぐるぐる回っていた。 そんな事考えちゃ駄目だと想っても、 どんなに希死念慮を否定しても、 自分が死んでいく様を想像するだけだった。 アイスピックで己の心臓を突き刺す姿。 お薬を次々と口へと運ぶ姿。 きっと現実逃避であろう。 現実から逃げる事とは即ち、 私にとって“死”である。 だが、私には死ぬ事が出来ない理由が 今はある。 だから、死なない。 そう言い聞かせて、母とスーパーで落ち合う頃には 平常心を取り戻せるよう努力した。 何事も無かったかのように、振舞えたし、 母は何も気付いていないようであった。 少し、安心した。 夜中に大きな雷が落ちた後は、断続的に 雨が降り続けている。 そしてついでに黄砂まで降った。 朝なのに、重い雨雲で太陽は隠れていて 真っ暗で、母は仕事に出た後だったので 凄く心細くなった。 廊下や部屋の明かりを点けてまわった。 まるで夜のようだった上に、過食をしていて 精神的に不安定だったので 怖くて仕方なかったのである。 TVの音も大きくした。 しかし、10分後には燦々と太陽の光が 降り注ぐという本当に変なお天気だった。 空模様がころころと変わるので、 身体の調子も思わしくなく、 眠くて仕方なかったので 全ての行動が終わってお蒲団に入った後は、 すうっと眠りに落ちた。 夢も見ないほど深い眠りだったと想っていたが、 物が移動していたり、眠る前とTVの チャンネルが変わっていたりとおかしな所が 見受けられた。 多分、寝惚けた私が何か行動をしたのであろう。 【何かを食べた】という形跡は無かったので 安心した。 寝惚けて何か下形跡がある時は、 【食べていないかどうか】という事が 一番心配である。無意識である事、それが怖い。 今年は中々桃の木に蕾がつかない。 去年の今頃には枝に沢山の蕾があったと想うが。 多分、ちよこさんがコメントで仰っていたように 木が自分を守っている事。 また、去年は花も実も沢山つけたので“裏年に当たる” という理由があるのかも知れない。 けれども、植え込みに生えている 名も知らぬ美しい花は可愛らしく咲いている。 ビビッドリィな黄色がいかにも春らしい。 桃の節句なのに、桃の花が中々咲かないのも 少し寂しいけれど、もう少ししたら ぷくりとした蕾を枝につけるのであろう。 その日が楽しみである。 スーパーで、ふと懐かしくなってプリンを買った。 もう、随分食べていないと想って。 その甘さ、懐かしさを堪能して ゆったり過ごしたいものである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.03.05 03:04:57
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