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2008.04.15
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カテゴリ:想い

外に出ると、どこからか

甘い香りが漂ってくる。

その在り処を辿ってみると、

可憐で鮮やかな黄色の花に行き着いた。

私にはその花の名が分からなかったので

母に聞いた。

「フリージアよ。」







お向かいとお隣の家の奥さんは、

植え込みに沢山の花を植えている。

季節によって、色とりどりの花が咲き乱れる。

特にお向かいの家は、

壁に薔薇の蔦を這わせているので、

その真紅の薔薇が咲くと、本当に美しい。

私の家は、母と私2人暮らしだけど

植え込みに植物を植えて世話をする

余裕が殆どない。

でも時々、お向かいやお隣の奥さんが

綺麗な花を株分けしてくれるのである。

だから水仙が咲いたり、ミントが群生したり

フリージアが可愛らしく花開くのである。

手入れは、偶に雑草を抜く事や

晴れが続いた日に水をやる位しかしていないが、

植物は本当に強い。

それでも枯れず、美しい花を咲かせる。

私は暫し、フリージアの甘く馨しい香を堪能した。







昨日の1件以来、出来るだけ母との会話を増やしている。

笑顔で。


素直に言うと、酔った母は余り好きではない。

アルコールは抑制を取ってしまう為、

こころにぐさぐさと刺さるような事を

平気で言われるからである。

また、主語のない話が始まるので、

その時点で何かを食べていて

「早く吐きたい」と想っている私には

辛い事がある。

けれども夜だけが、母とゆっくり過ごせる唯一の時間である。

だからもっともっと大切にしたい。

そんな胸裏に反して、

摂食障害の症状が、悪魔の呟きを続けるので悔しい。

早く過食して吐かないと太ってしまうと。

胃の中に食べ物がある事が耐えられないと。

最も己を嫌悪する時間でもある。







最近、母と私はとある食べ物に凝っている。

“もんじゃ焼き”である。

27年生きてきて、数週間前、初めて食べた。

母も5●年間生きてきて初めてだと言っていた。

偶々スーパーで、“もんじゃ焼きの素”みたいなものが

安売りしていて、試しに作ってみようか

という事になったのである。

わざわざホットプレートを出すのは面倒だったので

フライパンで作ったが、ちゃんとおこげも出来て

それがとても美味しかった。

母と共に

「意外といけるねえ。」

「美味しいねえ。」

「ビールもすすむ!」


と楽しみながら食べた。ゆっくりと。

それ以来、夕飯のメニューに迷ったり、

野菜をたっぷり食べたい時は、

「今日はもんじゃにしよう」

という結果になる。

2回目以降は、もう“もんじゃ焼きの素”を使わず

作り方をマスターした母流のもんじゃが登場する。

オーソドックスなものに、チーズを入れたり

シーフードを入れたりする。

さきいかを細く細く裂いて入れても美味しい。

やはり、母との時間が楽しいと想えるのは

幸せな事だと感じる。







常に、私が生きているという事で

母が辛い想いをしているのを忘れてはいけないと

言い聞かせている。

「病気を治す努力・・・そういう類の努力はないよ」

とは主治医の言葉である。

病気とは、治すものではなく、治るものだと仰っていて

私もそう考える。

だが、他の部分で出来る“努力”はある。

必要以上に酷く自分を責め苛まない事や

自分で自分を傷つけない事。

また、楽しみや喜びを見つける事など様々にある。

自分の中の硬い殻に閉じ篭るだけでは、

病症は今のまま動かない。

春の新鮮な空気を胸いっぱい吸い込んで

分厚いコートを着込んだままのこころを

少し軽くしたい。






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Last updated  2008.04.15 21:35:03
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