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2008.04.22
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カテゴリ:想い

母が、怪我をした。

私は物凄いショックを受けた。







母は今日、美容室へ行った。

妹の結婚式の為に、少しカットをして

パーマをかけ、カラーリングする予定で。

その前に、私のお薬を朝1番で病院へ取りに行き、

主治医に私が書いた手紙を渡してもらった。

その後すぐ、母は美容室へ行った。

だから折角の休日なのに、早起きだった。

美容室で母は、大体眠っている。

個人の美容室なので、全面的に美容師さんを信頼しているから

安心して眠っていられるし、

心地好い洋楽が流れているので

うとうとするのが気持ち良いらしい。

それに、1週間の疲れもあり

熟睡してしまっていたらしい。

カラーリングを施してもらっている間、

母は、足を組んだまま眠っていた。

そして、カラーリングが終わり、

シャワーで流すためそこまで移動する時

足が痺れている事に気付かなかったと言う。

ふらついた母は右足首をぐきっと捻ってしまい、

左足で立て直したものの、

また右足を出した時、また捻って、

転倒してしまった。

あまりの痛みに気が遠くなり、そして気分が悪くなり

過呼吸を起こしそうになったと言う。


なので、抗不安薬を飲んで落ち着いたらしい。







5~6年前、母は同じ所を怪我している。

玄関の上がり框から落ちたのである。

夜で暗かったし、右足首が内側に曲がったまま

着地したので見る見るうちに

腫れ上がっていったのを覚えている。

その時は靭帯が切れただと診断されたらしいが、

今回、病院でレントゲンを撮ったら

骨が折れていた痕跡があるという事だった。

だから、今もちょっと右足に体重がかかると

すぐ足首を捻りそうになると言っていた。

それが、妹の結婚式5日前になって

ぐっきりいってしまったという事である。







不幸中の幸いというか、弟はお仕事のない日だったので

美容室まで母を迎えにいって、

車を運転して病院へ連れて行き、

家まで送ってくれた。


美容室から駐車場までは母を背負っていったという

弟のこころの優しさ、温かさも垣間見られた。

昨日まで、私は弟に対して

「定職に就かず、お金がなくなったら親に無心して

本当に困ったやつだ」


としか想っていなかった。

けれども、これは弟の表面上しか見ていない

私の愚かさが露呈しているだけである。

弟は、私の何万倍も何億倍もこころの優しい人間である。

恥ずかしがらず、怪我をして痛みで苦しむ母を

優しくおんぶして、車に乗せ、

病院も付き添い、家へ入るまでちゃんと力添えした。

弟を見直した。







ただ困った事に、家はかなり古い日本家屋である。

玄関から上がり框まで結構高い段差があり、

トイレも和式である上に、そこにも段差がある。

普段なら何気ない段差でも、

怪我をしていたら

不便なこと極まり無い家の構造である。

また、タイミングが悪い事に

丁度私は月経2日目で、一番具合が悪い時期である。

下腹部と腰の疼痛、その痛みによる吐き気、

貧血、立ち眩み、倦怠感。

でも、母は怪我をしたばかりだから

色々と家の事も協力しなければならない。

先ず洗濯物を干したり、取り込んだりした。

後は1人での買い物。

スーパーで母の分も一緒に買い物を済ませたら、

一旦帰って荷物を置いて、

今度はリカーショップへ行く。

そして母のビールと私の発泡酒、捻挫部分を

冷やすための氷を購入して帰宅する。

調子の良い日なら、何でもない事だが、

いかんせん、今日は1ヶ月で一番調子が悪い日だった。

買い物したもので、冷蔵庫・冷凍庫へ入れるものを

片付けた後は、私もぐったり倒れこんだ。







母が怪我をしたという事。

これは、私にとってショッキングな出来事であった。

勿論母にとっても辛い事であろう。

少し酷い捻挫なので、取り敢えず1週間はお仕事が出来ない。

ヘルパーのお仕事は、身体が資本であるから。

勿論、お仕事が出来ないと、その分お給料も無い。

母も不安が募っていると想う。

松葉杖をついて家の中を移動する姿を見ると

哀しくて泣きそうになる。

弱々しい母の背中が、誰にも頼る事ができない現実を

明白なものとしていて、寂しい。

でも、私は出来るだけ母を助けたい。

右足の怪我なので、当分車の運転も出来ない。

松葉杖で外を歩けるほど快復したら

ゆっくりとスーパーで買い物をしようと想っている。

夕飯を作るのも手伝うつもりでいる。

明日は、私が美容室へ行く日である。

これ以上、母に心配を掛けないために、

頑張りたい。






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Last updated  2008.04.22 21:47:26
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