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カテゴリ:虚無
He that knows little often repeats it. ~馬鹿の一つ覚え~ 私に相応しい言葉だと感じた。 外出する日が来る度、 私の身体は まるで血液が全て鉛に変わったかのように 重く、苦しく、動かなくなる。 そして、母に告げる。 「身体が動かない」 「しんどい」 「起き上がれない。動けない」 「じいちゃんにこんなにも会いたいのに、動けない」 本当、馬鹿の一つ覚えのように。 そんな私を、私は鋭利な刃物で切り裂きたくなる。 何故、想いを遂げられないのか。 意志に反して身体は動かないのか。 “病気だから” それは分かっていても、腑に落ちない。 無理の出来ない状態になっている事を 評価できると主治医が仰っても、 祖父に会えない哀しみは募る一方である。 いつも、考える。 無理矢理、過食と嘔吐をする事 シャワーを浴び支度をして、 近所のスーパーへ食べ物を買いに行く事は出来るのに、 午前中、外出するとなると 忽ち身体が動かなくなるのは何故だろうと。 答えはなんとなく分かっている。 “乱れた生活習慣” “栄養失調” “バイポーラによるうつ状態” であろう。 「死んでしまいたい」 「生きている事に疲れた」 と考えない日は、無い。 とはいえども、自殺は赦されない。 母よりも先に死んでしまうという事は、 こうして生きて迷惑をかけ続けている事よりも もっと罪深いものであるから。 真綿で首を絞めるような状態が、 今日も明日も明後日も ずっとずっと続いていくのだろう。 私が、消える日まで。 祖父に会いたい気持ちは こんなにも強いのに、 身体が動かないのはどうしてなのかと 発狂しそうなほどに己を憎み、呪う。 そして、過食と嘔吐や 飲酒、喫煙、イレギュラーな服薬など どうしようもない自分が浮き上がる。 この自分を壊したい、傷つけたい気持ちが強く もう1ヶ月以上、主治医の電話診察も受けていない。 益々私は破滅への道を歩んでいるような気もする。 何をしていても・・・眠っている時でさえ “死”は私に纏わりついている。 拭い去れないそれに、親しみさえ感じる。 「もう疲れた」 ただ、それだけである。 向日葵が、咲いている。 その姿は余りにも明るくて とても輝かしく、直視できない。 もう夏だという事を、その花が知らしめている。 夏が好きになれない理由が分かった。 14歳の夏、私はダイエットを切っ掛けに 拒食症の症状が現れたのである。 そして、秋が終わる頃には過食・嘔吐を覚えていた。 あの夏、ミネラルウォーターと菓子パン1つだけで 過ごした日々があった。 過食や嘔吐をするよりも、 身体は楽だった気がする。 今更、過去をどうこう言っても何にもならない。 そろそろ、身辺整理をしたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.07.09 04:16:22
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