ウォールマートがメキシコで銀行業務を始めるそうです。
メキシコにはいたるところにウォールマートがあり、うちも買物はウォールマートでしています。
顧客層は貧困層だそうですが、本当にうまくいくのでしょうか?
以下ニュース
小売り世界最大手、米ウォルマートが来年からメキシコで銀行業務に参入する。銀行口座を開設できない低所得層を対象に、小口の貯蓄・貸し付けを行うベンチャー色の強い業務を展開する。同社は米国でも銀行免許を申請しており、小売りと銀行業務を融合した新たなビジネスモデルに注目が集まっている。
AP通信などによると、メキシコ財務省は24日までに、メキシコ・ウォルマートなど外資系5社に銀行免許を与えることを明らかにした。メキシコの金融機関は長年、手数料と金利の高さが批判を浴びてきた。今回の外資系への銀行免許付与も、競争促進を通じた金利、手数料の引き下げを狙ったものだ。
ウォルマートの銀行業務参入には、銀行業務からの収益を確保するほか、生活資金貸し付けを本業の売り上げ拡大に結びつける狙いがある。
米紙ニューヨーク・タイムズによると、メキシコ・ウォルマートは2500万ドル(約30億円)を投じ、銀行子会社を設立し、2007年4~6月期に業務を開始する。消費者ローンと預金の受け入れサービスを行うほか、卸売会社を対象にした企業金融も取り扱う。5年後をめどに住宅ローンなどの大型ローンも始める計画という。
銀行業務のための店舗は新しく開設せず、グループ全体でメキシコ国内に持つ小売店やレストランなど872拠点の一角にサービスコーナーを設ける。銀行業務を行う店舗数は今後詰める。
対象とする顧客は、これまで銀行に相手にしてもらえなかった貧困層。メキシコでのクレジットカード保有者は03年時点で全体の約18%と、ブラジル(約40%)の半分にも達していない。多くの銀行が、所得が低いことを理由に決済口座開設を拒否してきたためだ。
これらの貧困層を対象にした銀行業務はリスクが大きいとみられがちだが、実際にメキシコで先行している同様の貧困層向け銀行業務は予想以上に好調に推移している。
02年に銀行子会社を設立した家電製品などの量販店エレクトラは路上でチップを稼ぐ労働者などを対象にクレジット口座を開設。クレジット発行枚数は開業当初の250万枚から650万枚に増加。預金も700万口座、残高30億ドル(約3540億円)に達した。
本業での売り上げも拡大し、利益を押し上げた。今年半ばに銀行免許を取得した格安小売りチェーン、ファムサの売り上げも急激に拡大しており、小売業界による銀行業務の併営モデルは大きな注目を集めていた。
ウォルマートは現在、米国内でも銀行免許を申請しているが、同社が従業員の賃金を低く抑えていることへの社会的批判のほか、圧倒的な数の店舗網で銀行業務を始めた場合の影響が大きいとして認められていない。
先行きの見通しは不透明だが、今回のメキシコでの銀行業務には、米国市場での展開を視野に入れ、小売りと金融を一体化した新たなビジネスモデルを探る狙いもありそうだ。
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