十一月十八日は「土木の日」ということで、和歌山県広川町でイベントが行われました。
いつもは県庁所在地である和歌山市内で行うそうですが、今年は津波防災教育施設でもあるの「稲むらの日の館」がこの4月に出来た広川町で実施しました。
エコロジーシアターや工作教室、ウルトラマンショーなどがあるのですが。やはり主役は、普段見ない働く自動車や機械がやってくるというということでしょう。
一番人気は高所作業車
私にとってはバランスをとりながら動く様子が興味深いのですが、子どもたちは高い所にいけるということで大人気です。
ちなみに子供の目線の先は美しい海です。
こちらはトンネル清掃車。長さや角度を絶妙に調整しながら、水を噴き出しながらブラシが高速回転する様は大迫力です。
普段通行止めされているところで働いている車なので、間近にみる機会のない車両です。
そのほか、洪水になったとき、水をくみ上げるポンプ車も展示。
1分間に小学校にあるような25メートルプールに一杯分の水をくみ上げるのだそうです。
一度水害が起きると、全国から何十台となく集まってきて、水をくみ取るのだそうです。
それでも、自然のパワーには負けると職員の方がおっしゃっていました。
その横には、指揮をとるためのキャンピングカーがありました。中にはFAX・コピー・プリンタの複合機が置かれているなど、宿泊しながら常にどのようにしていくかを考え指示する体制をとれるようになっていました。
そのほか、浸水を防ぐ、土嚢を作る機械も展示。
水害があると、どことなく土嚢が出てくるのですが、こういう機械があって、素早く土嚢が積まれるんですね。
いろんな機械が展示されていますが。
常に地道な仕事をしている人、いざとなった時のために日頃から訓練をしている人がいることにもっと注目したいですね。
次に、防災グッズコーナー
災害が起きた時の非常食ですが、あまりおいしくないというイメージがあります。
しかも、同じものが出てきたりして、食べる楽しみが減退する。
やはり、平和の基本は楽しく食べることと考えると、災害常備用の非常食もおいしくなければなれません。
そんな思いがあったのですが、そういうものが出てきているんですよね。
災害備蓄用パン
これは、北海道にある"あすなろ学園"などを運営している江差福祉会というところが製造してる商品で、とにかく美味しいのが特徴です。
味も3種類選べます。
説明してくれた方が、この缶詰を開けたらどうなると聞くので。
「パンだから、パンという音がするんちゃうの?」と答えたら。やはり正解でした。
長期保存のために真空にしているために、開封するときに「パン」という大きな音が出るのだそうです。
私の食べたのはオレンジピールの入ったものでしたが、出来立てのような、ふんわりとした美味しさで。長期保存をしたパサパサしたイメージとはまったく違ったものでした。
また、パンが2個入っているので、隣にいる人にわけてあげやすく、それが、人に分け与えることにより人にやさしくなれ、避難所の雰囲気を和やかにしやすくするという工夫があります。
とにかく、おいしいので、ついつい食べてしまいそうになると思うのですが、意外とおなかにたまります。
楽天でも探してみました。
↓同じ仕様のものです。
防災用品 非常食 保存食【災害備蓄保存用パン】パンの缶詰(賞味期限5年)オレンジ
ある専門店では、非常食ランキングの1位なんだそうです。
いくらおいしいものでも、ずっと同じでは飽きるので「バラエティセット」というものもあります。
買物の楽しみや、回転寿司なんかもそうですが、人の狩猟本能かもしれませんが「何にしようかな」という時が幸せを感じる一瞬です。こういう人の心理をついた発想って大切です。
我々はどうしたかというと、杉並区に引き続きウルトラマンと同じステージ。
ウルトラマンや怪獣の声を出すためのサンプラーは、東京でも和歌山でも同型でした。おそらく円谷プロがセットアップしている標準仕様なのでしょう。
今回の演目は「季節はずれのサンタクロース」。
山間の小さな町が、森林を守らないために水害に遭ってしまうといいうお話です。
約50分の朗読劇だったのですが。見に来ていた子供たちは、誰一人騒ぐことなく、最後まで見てくれました。
ついでに・・・
もう一つの人気企画
ラジコンショベルカーのお菓子のつかみ取り
こいつは燃えます。
実際のショベルカーより操作が難しいとのことで、それもさらに燃えを強化します。
どうも、もともとは「金魚すくい」ができないか・・・ということだったのだそうですが。いくら温かい和歌山県でも、11月に金魚すくいはないだろうということで、このアイデアが生み出されたのだそうです。
↑同型モデル 但しギンピカ