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カテゴリ:出産、子育て
Hals, Frans (1582-1666) 1. 胎盤内でオスとメスの遺伝子が戦っている。 ロ-マ時代には、人間の胎盤が料理に出されて食されていた。 現在でも、食されている。 レバ-のような匂いとチキンのような味がして、 とても美味だそうである。 一般に、ほ乳類の母親は出産後、この胎盤を食べてしまう。 食べる事によって、子供の臭いを刷り込むのである。 2002年、「ネイチャ-」に掲載された記事によると、「オスの遺伝子が 胎児を太らせようとする。」と発表された。 これに対してメスは、自分の身体を守るため 胎児を太らせまいとする遺伝子の戦いが胎盤内で行われているらしい。 オスの遺伝子が胎児を太らせようするのは、まるまると太ったかわいらしい 赤子であれば、母親がすてることがないからである。 父親の遺伝子にとって、自分の遺伝子を残すことができるのである。 ほ乳類の場合、メスが一人のオスだけの子供を出産するのは、 人間の場合をのぞいては、まれなのである。 だから、人間のオスが自分の遺伝子を残すためには胎盤内で メスの栄養を吸収して胎児を大きく育てる必要がある。 しかし、メスにとっては、出産時の苦痛、自分自身の栄養、次に生まれてくる 子供への備えなどから、資源の出費はできる限り抑えておきたいのが メス遺伝子の主張である。 ここに母親の栄養を巡って遺伝子の戦いがあるのである。 もともと低体重で生まれた子供は、将来、肥満、糖尿病、心臓病の可能性が高い。 母親から吸収出来なかった栄養を、出産後、がむしゃらに吸収しようとして 中年以降、知らずに病気になってしまうのである。 胎児期におけるオス遺伝子の主張が弱い場合や、 母親の栄養が不足している場合などは、 低体重児を作る可能性があるのである。 2.オスとメスの両方を持っているカタツムリが交尾をするとき 自分は妊娠しないように防御し、相手には精子を噴射して 妊娠させようとする。 妊娠はメスにとっては、大きな負担だが、オスにとっては少ない資源で 遺伝子を残せるので、できる限り多くのメスに妊娠させようとする。 男に女のような閉経がないのは、資源の負担が軽いことが原因である。 文豪ゲ-テのように、老いても性欲はなくならないのである。 つづく アイデア生活館 http://koyo.tsubomi.net/idea http://koyo.tsubomi.net お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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