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代表百姓の日記

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2006/06/19
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カテゴリ:行政
タイトルにも勝手に使ってますが、県庁の星って本があります。
映画にもなったようですね。

頭脳明晰だが組織と法の理論しか知らず、エリート意識たっぷりの県職員が、いきなり小さな町のスーパーマーケットに出向。
「県庁さん」と蔑まれ、そのギャップに苦しむ姿が描かれています。

この主人公がY県産業振興課勤務って設定だということもあり、発刊当初から我が職場(S県産業振興課)ではかなり話題になりました。

もちろん、県職員にとってはすごく気分が悪い内容なので(笑)、評判も高くはなかったのが本当のとこです。

「やっぱり、俺たちって、こう見られてるんだよなあ・・・」

皆、苦笑いしてました。
私の職場には、あんな「書類だけで審査して、指示・指導をする」なんてタイプの職員はひとりもいませんし、だいいち、そういうタイプの仕事自体が一切ありません。
(正確に言うと、そのタイプの仕事は全部廃止しました)

全員が何度も何度も企業に出向き、真剣に経営者と相対峙し、地域の産業をなんとかして興して行こうと闘っています。
サムライみたいな人たちばかりで、実際私の職場には熱気が満ちています。

けれど、下っ端の私が言うのもなんですが、この志に燃える精鋭たちですら、本当に解っているわけじゃない、と思うことがあります。

これは、県職員である以上、才能や知識や志だけでは超えられない壁だと思います。
言い訳がましく聞こえるかも知れませんが、仕方のないことです。

このことが、県庁の星という小説にはズバリと描かれています。

その壁とは・・・・お客さまを見る目、お客さまを思う気持ちです。

これはどんなに頭脳明晰でも、どうしようもない。

例えば産業振興課であれば、応援する相手(お客さま)は企業・経営者なんです。
同じように農業振興課であれば、応援する相手は農家なわけです。

価値にお金を払うお客さまを直接感じ取ることがなければ、いくら頑張っても、上手く行かないことがあるのは仕方ない。

だって検討している間に、お客さまも時代も移ってしまってるわけですから。

じゃあ、おまえだって同じことじゃないかと思われるでしょう。

ええ。ですが幸いにも私にはタカラの経験があります。
私は、
「お客さまのために何をすべきか、大事なことは全て東京ディズニーランドで教わった」のです。

つづく。






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Last updated  2007/01/25 01:04:41 PM
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