テーマ:商売の心・真心(55)
カテゴリ:経営
旧職場、島根県庁産業振興課主催のセミナーに行って来ました。
内輪を誉めるのもアレですが、良いセミナーでした。いい仕事してますなぁ。 講師の藤村正宏氏(フリーパレット集客施設研究所主宰)は、 など多くの著作があり、話もすごい上手。 うなずくことの多い話でした。 特に、『お客さまはあなたの商品は欲しくない』という話。 そう。お客さまはウチの健康食品が欲しいわけじゃない。 もちろん、モロヘイヤである必要もない。 さらに、健康食品を食いたいわけでもない。 健康でいたいだけ。 で、幸せな暮らしがしたい。 これがお客さまのホントの望みなはず。 だから当然、わが社が売っているのは健康食品ではなく、健康に暮らせるという感動だと思ってるんです。 こう思ってることは以前にも書きましたが、今日、そのことに自信も持てました。 そうそう。でも、中にはちょっと悩んでしまう内容もありました。 体験を売るってことは、お客さまの体験談(喜びの声)をどんどん出して行くことでもある!どんどんお客さまの声を出すべき!・・っていう件り。 でも・・・健康食品の広告って、よくあるじゃないですか!?体験談。 「○○日間で××キロ痩せました!!もう、ほんっとに感動です!!」 とか 「目のかすみが気になってたんですけど・・これを飲んだらすぐに効果テキメン!!今では新聞読むのも楽しみになって来ました」 とか・・・ これ、本当の声ではあると思うんですね。嘘ではないだろうと。 でも、私はどうしても怪しいと感じるんです。 自分がそう思ってしまうもんだから、チラシを作るときでも社内ではちょっと揉めます(笑) どうしてお客さまの声がイケナイのかと、これはスタッフからも真剣に言われます。 彼女らからしてみれば、お客さまの声は自分たちの誇りでもあり、それを伝えたいわけです。 そりゃあそうです。 直販会社ですから、毎日お客さまの悩みと向き合ってます。 モロヘイヤ粒飲んだら、かえって便秘がひどくなった。 なんていうお客さまもいらっしゃいます。 それでも、その壁を乗り超えると良くなるってことが体験上わかってますから、ウチのスタッフは粘ります。 「がんばって、一緒にがんばりましょう」と伝え(100%ではないので、そりゃあこわい気持ちもあるけど)、応援します。 そしてそれを乗り越えたときにもらえる喜びの声。 これはもう、嬉しい。それを誇りにしていることはヒシヒシと伝わって来ます。 それを、社長たる私がアヤシイなんて言ったらサービス業の自殺です。 スタッフがもたなきゃ、会社なんてすぐに吹っ飛びます。 だから、もちろんハンコは押します。 押しますが、やっぱりいつも気になります。 どう受け取られるんだろう。 知らない会社の怪しいチラシ。チラシが怪しいから会社も怪しい。 そう思われたらイヤだなあ・・・・ 悲しいことです。 名もない小企業だから、お客さまの信頼が一番の財産です。 それを誇りをもって伝えたい。 ホントに。それがしたいなあと。 これは心の底からそう思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/09/14 08:47:05 PM
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