まつりの後
大変ご無沙汰しております。百姓です。北京オリンピックが終わりました。普段、ひとつひとつの競技にはあまり興味がなくても、オリンピックにはやはり人を惹きつける魅力があります。世界一を目指して生きている人たちが世界中から集まるわけですから、選手村ったらそりゃあもうスゴイ集団ですよね。我が師福島正伸先生は、オリンピック代表の女子ソフトボールチームに呼ばれて講演をしたことがあるそうです。講演が終り、その後のレセプションで一人の選手に感想などを聞いていたとき、「どうしても上手くなれないんですっ!」と、突然その選手は泣き出したそうです。ちょっと慌てた福島先生、「未熟だと感じるなら、まだまだ成長できるってこと。だから、それを喜びに変えてがんばればいいよ。」とか何とかアドバイスしたんですって。その後、立ち去っていくその選手の後姿を見送っていると、監督が近寄ってきて監督:「彼女が、世界一速い球を投げる上野です。」先生:「えっ???????(絶句)」世界一を目指している人って、やっぱり何か違います。どんなに自分が凄くなっても満足なんてしないから、あの域までたどり着けるのでしょう。イチローなんて、ライバルらしいライバルも見あたらないのに、ずっと一人で「もっと上」を目指し続けてる。驚嘆すべき精神力です。上野選手を突き動かすパワーが一体何なのかは私にはわかりません。が、やはり世界一になると決めたからこそ、あのパワーが生まれるのでしょう。なりたい、なれたらいいな。ではなく、なる!と決める。決めてしまったなら、あとは努力するだけ。そんな、世界一の決意をしている人たちの全力を観続けるんですから、オリンピックで感動してしまうのは当然ですね。