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ぐうたらワイフのクッキング

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2006年03月24日
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なんとなく、ずど~んとした気持ちになるとぐうたらワイフは彼女の事を思い出してしまいます。そして、自分に勇気づけるのでした~。

では、ちょぴっと紹介です。

第二次世界大戦中のお話なんです。日本人で彼女を知っている人はあまりいないと思います。モスコヴィッチに関する日本語の書籍はまだ見たことがないですし。

舞台はナチ統治下のベルギーです。彼女はドイツ語も話せてしまう才女でした。何の不自由もなくユダヤ人家庭に産まれ育ってきた彼女でした。しかし、当時のナチの統治により多くのユダヤ人達が犠牲になっていました。ゲシュタポによる、過度の「ユダヤ人狩り」もはじまってきたのです。彼女の心の中は、ナチに対する憎悪が益々高まってきました。耐え切れなくなった彼女はユダヤ人の若者達で結成されている「反ナチ地下組織」のメンバーとなるのです。

彼女はとても美しい女性でした。その女性という武器を使って、ナチの将校達に近づき仲間と共に次々に暗殺を繰り返していくのです。将校達の「お相手」をしていたので、何も知らない周囲の人間達(ユダヤ人達)は彼女の事を「ナチの協力者」として、とても軽蔑していたのでした。

そして、彼女にとってとても悲しい日がついに来てしまったのです。彼女の両親が、ユダヤ人狩りにあい、とうとうゲシュタポに連れて行かれてしまったのです。彼女は両親を探すために、こともあろうに偽IDと推薦書を持って、ブリュッセルのゲシュタポ本部にドイツ語の通訳として就職したのです。当たり前だけど、周囲は敵ばかりです。やがて彼女は監禁されている両親との接触に成功します。

彼女はなんとか両親をここから出すために、プランをたてました。そしてゲシュタポ本部の上官にアイデアを出したのです。

「ここで監禁しているユダヤ人達をまず外に出します。そして彼らにユダヤ人組織のスパイをさせる事で動きも分かるし、ユダヤ狩りもしやすいのでは?まず私が適当に監禁されている人達を選ぶので、面接をすればどうかしら?」

そして彼女は、自分の両親を含めた数人を選ぶのでした。

「ナチのためにユダヤ人組織のスパイをする事をうそでもいいから約束すればここから出る事ができる。あとはどこかへ逃げればいい。」という事を事前に彼女はアドバイスをしていて、両親は承諾していました。しかし面接の時に両親は途中でスパイを約束する自分達が許されず、「ユダヤ人はユダヤ人を裏切れない。」とゲシュタポの監獄に残り、殺されてしまいました。

悲しむ暇も実は彼女にはなかったのです。彼女は仕事が終わると、事前に得た情報をもとに仲間とともにその夜にゲシュタポがユダヤ人狩りのために行くユダヤ人の家を順番に尋ね、逃げるように教えてあげていたのでした。

そしてある日、終戦を迎えるのです。その後彼女はカナダへ移住したそうです。

これが主なストーリーだけど、彼女の強い意志というものには感心させられました。ただただ、同胞ユダヤ人のために、自分の命をはってまでの行動。
何がすごいって、ゲシュタポ本部に通訳として就職だなんて・・・すごすぎます。

こんな強い人になりたいな~といつも夢見ているぐうたらワイフです。

ところで日本でも大きく彼女の事を紹介してくれればいいのに・・・といつも思います。








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最終更新日  2006年03月25日 00時00分10秒



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