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碁法の谷の庵にて

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2015年07月03日
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テーマ:囲碁全般(743)
カテゴリ:囲碁~それ以外
 流石に最近アマ棋戦と疎遠となりがちですが、先日久々にアマ本因坊戦に出てきました。

 1回戦早々大苦戦でしたが逆転勝ち、2・3回戦を難なく下し、準決勝は死闘でしたが時計の叩き合いの中ヨセで技を決めまくって突き放し勝利。

 が、決勝は序盤から変で完敗しました。相手が強かった訳ですが、相性も悪すぎです。
 棋譜の中身も変でしたが、後述するように対局態度に関しても大変お見苦しいところを見せてしまい、皆様には申し訳ありませんでした。

 ・・・と、自分の対局の話はこの程度にして、今日は気になったことを書かせていただこうかと思いました。



 アマ棋戦でも、上位対局になれば棋譜取りが付きます。
 私の碁も、決勝は棋譜取りがつきました(なお、決勝は切れ負け制でした)。

 スポンサーである新聞社の方としては棋譜を掲載したいところでしょう(実際私の棋譜も載ったことがありました)。
 参加するからにはスポンサーサイドで任意で棋譜を取られることは当然で、棋譜取られたくないというのは無理だろうと思っています。(本音は恥ずかしいのでできれば会心の棋譜だけにしてもらえると嬉しいのですが・・・)

 ところが、決勝で付いた棋譜取りの方が、どうも棋譜取りの要領を得ないのです。
 かなり序盤、ゆっくり打っている間であるにも関わらず棋譜取りのために止められたのみならず、時計の叩き合いのところでも止められる始末。
 しかもその時はアタリになってるところを抜きましたと指示しても理解が追いつかずに手間取るありさまで、私自身形勢芳しくない盤上より棋譜取りに苛立っていました。(周囲にはお見苦しいところをお見せいたしました)
 時計の叩き合いは本当に極限の集中状態であり、ペースがあっという間に狂ってしまうので、他所から止められるのは勘弁してもらいたいところです。

 実は、2年前にも同様のことがあり、その時はたまたまかな?とも思っていたのですが、再びこのような事態になったことで、どうも棋譜を取る方について問題意識がないのではなかろうかと考えるようになりました。

 棋譜取りは、やってみるとわかりますがそれ相応に技術もいります。
 プロの棋譜を○分で並べられれば○級・×段というのもあるように、棋譜取りも実はそれ相応の技術が必要です。
 棋譜を取り慣れていない方に棋譜取りをやらせるのは、不正確な棋譜の元になります。
 
 私は高校大学と関東リーグウォッチャーだったので棋譜取りはある程度は慣れました。
 それでも、高2の時に生まれて初めて棋譜取りをやって、その時は一応アマ高段者と言えるくらいでしたが、時計の叩き合いとかはないにも関わらず、四苦八苦やミスもありました。
 うまくいかなかったから怒られたというわけでもなく、ミスを見逃してもらう中で慣れていった訳ですが…

 そんな風に、慣れないけれどもその分多少の誤りは見逃します、ということであればそれはそれでありでしょう。
 しかし、棋譜の不正確を見逃すことができないのならば、結局は対局をいちいち止めるなど対局者に重大な迷惑をかけ、勝負に余計な横槍を入れることになります。


 その意味でも、アマ棋戦の棋譜を取る方々は、それなりに選ぶべきではなかろうか、と思います。
 何局か練習対局の棋譜をとるか、並行しての棋譜取りなどで棋譜取りの訓練をする。
 また、敗退が決まっても会場に残って検討している方(多くはアマ高段~県代表クラス)も多いわけですから、そういった方々に棋譜取りを頼む(私が敗退してる状態で頼まれれば無料でも引き受けます)。
 終盤戦は映像として録画しておく。

 そういった工夫をすることが求められるのではないかと思います。



 なお、時計の叩き合いの最中に止められた件については、その時点で形勢は既に定まっており私の敗北はこの件とは全く関係なかったことを申し添えておきます。





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最終更新日  2015年07月03日 21時50分36秒
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