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カテゴリ:棋譜(ネット対局)
真夜中に東洋囲碁で9段同士の観戦をした。
白番は懸賞で稼がせてもらっている方の一人で、いつも面白い碁を見せてくれる。 今回のお相手の黒番の方も、なかなかの構想力で凄いと思った。 途中「何で?」と思う手もあったのだが、思いもよらぬ展開で大変楽しめた。 【場面1】 黒のコゲイマスベリに白が横ツケした時、黒1と下ハネ。 ここから(私は)見たことも無い展開へ。 黒5・7・9などと、黒さんはどうするつもりなんだろうと思ってみていたのだが、黒13の カケによって、その構想が見えてきた。 黒15・17を決めて黒19、こうなると黒の構えの方が左下の白より立派に見える。 こういう図をはじめから思い描いていたとしたらすごい。 それとも定石なのかな。 【場面2】 白は左上の黒模様を消そうと手をつけたが、効果はさっぱり上がっていないように見えた。 さらに白1のツケ。ここからまた思いもよらぬ展開に。 黒2の反発は味が悪そうな感じもあったが、ここからの白の手の作り方がこれまた驚き。 あれよあれよという間に、隅の黒を取り込んでしまった。 【場面3】 怒った(おそらく)黒は、黒1から猛然と中央の白に攻めかかった。 黒7・9と一見無茶なようにも見えたのだが、意外に厳しかったようだ。 白55までとなると、攻めあいながら白取られになった、と思った。 ここで黒56が意外。中央を取りきっていて十分ではなかったか。 白57に黒58から60とし、中央を取る手と62から右側の大石を攻める手を見合いにする というのが黒の考えだったようだ。 【場面4】 黒1から3と、黒の追及は厳しい。 ほとんど白はノックダウン寸前ではないかと思いながら見ていた。 黒が中央の取れる石を取らなかったのは、攻めを楽しんでいるからではないかとも思えた。 ところがどうして、白もしぶとい。右下の星を犠牲にしつつも、右辺で大石の生きを得た。 が、しかし、今度は右上方面の黒模様が殆ど確定地となり、ぱっと見黒優勢だと思った。 実は私は白に懸賞していたので、外してしまったと思っていた。 【終局図】 そしてこれが終局の場面。アゲハマは黒9、白14で、作ってみたら白の2目半勝ち。 懸賞はずれたと思ってガッカリしていたので、この結果には驚いた。 黒の構想力も素晴らしかったが、白の手作りと粘り強さもすごい。 観戦していて久々に楽しい一局だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.10 09:19:21
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