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カテゴリ:棋戦
第2回大和証券杯ネット囲碁グランドチャンピオン戦決勝の大盤解説会に行ってきた。
(昨年第1回の模様はこちら。) 序盤から黒番の井山八段が打ちやすいという声が解説者から出る中、井山八段の一手パスのよ うな手から、局面は急転直下、中央の黒の大石があわや全滅の危機。白番の首藤六段が黒の大 石の半分(といっても20子もあった)をもぎ取って形勢一気に細かくなった。 局後に井山八段は、問題の手について勘違いしていたことを明らかにしていた。また、全部を 取りに来られたら死んでいただろうと話していた。 形勢は半目勝負となり、白番首藤六段に十分勝機があったようだが、最終的には井山八段の半 目勝ちで終わった。 さて話は戻って、場所は昨年と同じく、東京駅に隣接するグラントウキョウノースタワー18 階、大和証券のコンファレンスホール。17階が展望台のような広い空間になっていて、実に 眺めが良い。 解説は小林覚九段と梅沢由香里女流棋聖。 軽妙な進行ぶりは手馴れたもので、盛んに会場を沸かせてくれた。 途中からは羽根本因坊が解説に参加。 小林九段から「本因坊は攻められるのが好きという話は本当?」などと突っ込まれる場面も。 局後に対局者登壇。左側は立会の鄭メイコウ九段。 井山八段「勝てたのは運が良かった」。 一方、惜しくも敗れた首藤六段は、表情は淡々としつつも「あれだけ取って負けているとは思 わなかった」と、悔しさをにじませていた。 ところで、昨年は勝敗予想クイズや囲碁年鑑抽選などがあったが、今年はなかった。 勝敗予想は井山八段に偏るとみたのか。 そのかわり、大和証券のお客さんが羽根本因坊らと指導碁を打つのを観戦できるという抽選が あったが、人の指導碁をみるのもなんだかなあと思ったので、抽選には応募しなかった。 盤外の楽しみとしては、今年はいまひとつだったかな。 しかし、一方的な内容になるのかなと思っていたが、思いもよらぬ展開で面白かった。 解説者も良かった。楽しい一日を過ごすことができた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.21 22:36:36
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