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カテゴリ:よもやま(囲碁関連)
関西棋院が新しいプロ棋士採用制度として始めた研修棋士制度の試験に、アマ名人も参加する
ときいていたので、野次馬的気持ちから結果が気になっていた。 関西棋院のHPには情報は掲示されていないので、どうなっているのだろうと思い、ネットで 検索してみた。 すると、5名中2名が合格したそうだが、意外にもその中にアマ名人は入っていなかった。 アマ名人の方は無茶苦茶強いという印象を持っていたのだけれど、わからないものだ。 まだ来年以降もチャンスがあるようなので、頑張ってもらいたいと思う。 ところで、先月14日に張五冠が出演するNHKのトップランナーの収録を見学した際、同じ く見学に来ていた人達の中に、この研修棋士制度について話をしているグループがいた。 何気に聞えてきたのだが、そのグループのうちの若い男性はかなり囲碁が強いらしかった。 しかし、その男性が「自分がもし研修棋士制度に挑戦するなら、関西棋院のプロともっと仲良 くなってからですね」と話すのを聞いて、愕然とする思いだった。 現役プロが採用試験で手心を加えるようなことなど、普通は考えられないことだ。 そんな行為はプロ制度の根幹を揺るがすことであり、ファンの信頼を著しく損ない、自分で自 分の首を締めるようなものだ。 一般の事業会社なら粉飾決算を行うことに相当するような行為だと思う。上場会社でそんなこ とをしようものなら、下手をすれば廃業に追い込まれかねない。 おそらくその青年は冗談半分で話していたのだと思う。もし少しでもそういう考えを持ってい たとしても、トップランナーの収録の中で張五冠が熱く語っていた言葉を聴けば、考えを改め たであろうと思う。 研修棋士は、研修棋士同士の対局を勝ち抜けば、七棋戦(棋聖・名人・本因坊・十段・天元・ 王座・碁聖)の本予選に出場できるとのことである。 研修枠は2つずつらしいので、今回研修棋士になったお二人は、すぐに本予選に出場できるこ とになるのであろう。 この制度の評価を決めるのは、研修棋士として選ばれた方々の今後の活動ぶりにかかっている と思う。 制度の趣旨が「囲碁普及に尽力する人材を育てる」となっているが、どうせなら、かつて飛び 付け五段でデビューし、名人リーグの上位で頑張っている坂井七段のような活躍をしてもらい たいものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.07.12 00:17:59
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