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カテゴリ:モロッコ風トラベル編
せっかくのマラケッシュ、彼と一緒にロマンチックな馬車に乗って、あの有名なマジョルカ庭園まで行き着けずに、道中シェラトンホテルの高級トイレに飛び込み、自己監禁状態になった日のこと。、今でもよ~く覚えています。 そう、初めてのモロッコの旅に気をつけるのは、まず健康管理。これがないと、せっかくの楽しい旅も台無しです。水道水は絶対に飲まない。ミネラルウォーターをいつも購入するようにして下さい。胃腸の弱い方は火を通していない前菜、皮の無い果物は避けるようにしましょう。(悔しいけど、このモロッコ産フルーツ、お日様いっぱい浴びてとにかく甘くてジューシー。)どちらにしろ、あまり神経質になってもおもしろくないので、下痢止めと解熱剤だけは必ず常備薬を持参しましょう。常備薬が無くて、下痢通になった場合、現地の薬局で良い薬が簡単に手に入ります。私の住んでいるフランスでも使われている薬で、効果抜群、お薦めです。 健康管理の次は交通関係ですね。私は実家があるので車で移動することのほうが多いのですが、この前マラケッシュまで降りるとき10年ぶりに使った電車事情にちょっと面食らっちゃいました。ここ数年のモロッコは新しい国王の改革のもと、目覚しく都市発展化してきたのですが、意外にも鉄道関係はまだまだ。電子掲示板と国鉄サイト、駅構内の改築が着々と進んでる割に電車自体は昔のまま。こんなもんだと思って乗りましょう。ちゃんと座ってくつろぎたいヒトは一等車を前もって予約することです。当日満席が多いので。 街中の移動はタクシーが主流でしょう。昔は乗り合いタクシーだったので、目的地に着く前にどんどん客を拾っていって、先客としてはどっきりすることが多かったのですが、近年タクシー業界の法律が変わったのでしょうか。乗り合いはほとんどなかったし、小型タクシーは3人制限で、どうしても中型タクシーが見つからないと、違反だけど・・とかいって下の子を隠しながら乗せてもらっちゃいました。 そして大切な人間関係。モロッコのヒトはとにかく人懐っこい。明るいヒトも根暗なヒトもそれぞれのやり方でヒトとのコミュニケーションを大切にします。「表向き」という言葉を知らないかのように、誰も子供のように素直です。スークの土産屋やガイドとの商売交渉でも、とにかくこちらの納得行くまで交渉することが大事。イヤならイヤ。ずるずる交渉するくらいなら「もういいです。インシャッラー(運があればね)」とさっぱり断ち切る。個人的に仲良くなっても、「悪いから・・」とずるずると強引なホスピタリティに引き込まれすぎないように。 ずいぶんと改善されたモロッコだけれど、まだまだ貧富の差は手に取るように明瞭です。それでも誰もが、それぞれの明日を信じてる。スムーズに行く人生のほうが偶然なのかもしれない。モロッコのヒトを見てるとトラブって当たり前、その後の順調な日々に感謝できる気がします。「人間の温かさ」と「それぞれの幸せの基準の再確認」に出会えること・・・それがモロッコの旅の醍醐味。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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