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いぐままのモロッコPetitコラム

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いぐまま7163

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2007年06月14日
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近年話題になっているモロッコ伝統工芸の一つに「飾り紐工芸」があります。
あの植物性絹といわれる「サブラ絹糸」を使って編みこまれていく見事な飾り紐の一つ一つは、カフタンなどの伝統衣装だけでなく、インテリアにも幅広く使われるようになりました。
今ではお土産用にサブラ飾り紐のストラップなども見かけるほどです。
絹糸を使っての飾り紐工芸の歴史は古く、紀元前2000年の中国文化を起源に、シルクロードを通じてアラビア世界に伝わり、ヨーロッパに普及したのは紀元後7世紀といわれています。当時モロッコではベルベル式飾り紐工芸がすでに普及しており、羊毛を使った飾り紐やカフスが長い間衣料用として使われていました。スペインのレコンキスタをきっかけに、15世紀になって、ようやく絹糸がモロッコに伝わったのです。絹売買は、ユダヤ系モロッコ商人の手に託され、長い間市場を独占していたと言われています。高級な絹糸が安価且つエコロジーなサブラ絹糸に代用されるようになったのはごく近年のことで、刺繍細工を得意とするモロッコ伝統産業に新たな道が開けたと言えるのではないでしょうか。

写真提供:オートクチュールカフタンFARAH・MARIEEリヨン店





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最終更新日  2007年06月14日 18時15分32秒
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