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いぐままのモロッコPetitコラム

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いぐまま7163

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2007年09月28日
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今年は9月中旬より、イスラム世界が「断食ラマダーン」という聖なる伝統行事の月に入っています。これから一ヶ月間、日照時間の間空腹に耐えるという「断食」。この期間は職場も学校も特殊な時間帯で活動し、実に効率の悪い、いや、実に神聖な期間になるわけです。そうでもしないと仕事にならないのでしょうね。とはいえ、丸一ヶ月飲み食いしないわけではなく、日の入りと共に朝食もどきの軽食が始まり、夕食には胃に優しく栄養たっぷりのハリラスープを頂きます。そしてそこではオワラナーイ。その後真夜中ギリギリに迫力たっぷりの”ディナー”が出てきてしまう。もちろんその後は皆おなか一杯で夜更かしだらだら。極めつけ朝日の昇る直前に、夜食らしき軽食をも腹に押し込む!!あーおなか一杯というところで、さあ今日も日が沈むまで「断食」・・・・・。なんのこっちゃ?断食は宗教的、道徳的価値だけでなく、消化器官の再生ができる意味でも医学的にも良いものとして認められている(それが脳神経の活発化にもつながるという説も)が、夜に昼間分のカロリーも全部摂ってたら、一緒じゃないか・・・・とも思った。私から見るモロッコの断食はいわゆる伝統行事であり、楽しみでもあるとみた。
断食期間、母娘達は仲良く台所にこもって、半日かけてお菓子を大量に作る。モロッコのお菓子は全てアーモンドなどのナッツ類をフンダンに使った、実に贅沢な焼き菓子ばかり。写真上は地中海諸国でお馴染みのお菓子「Corne de Gazelle 鹿の角」国によって色んなレシピがあるけれど、モロッコのレシピは実に私のお気に入り。フードミキサーで粗刻みに砕いたアーモンドを軽く炒る。砂糖に卵黄、オレンジフラワー水の香りを加えて、生クリーム入りのパートで一つ一つ小さく包み、白く焼き上げたもの。国によってはローズ水の香りや、ボリュームがありすぎて甘くて食べ切れない地中海菓子の話を聞くけれど、くせのないオレンジフラワー水の香料を主に使うモロッコ風プチフールは大きさもクッキー同様控えめで、その上品さからPATISSERIE FINE MAROCAINEとも呼ばれ、ヨーロッパでは好評です。





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最終更新日  2007年09月28日 17時35分11秒
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