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• 『アパシー　学校であった怖い話　ドラマCD』制作秘話その10

  今回は、福沢玲子役の​​​大地葉​​さんのお話。　とにかくこの方、『アパシー　学校であった怖い話』のゴリゴリのファンでございます。何と言っても『アパシー　学校であった怖い話』アプリ化プロジェクトでクラウドファンディングを行ったときにしっかりと支援してくださり、殺人クラブ会員の一員になっているのです。殺人クラブ会員の皆さん、あなたのお仲間には岩下明美や風間望に交じって大地葉さんもいらっしゃることをお忘れなく。そして、いつ大地葉さんがクラブのお務めを果たしに行くかもわからないので、気を抜かないで彼女の動向を見守っていてください。そんな大地葉さんにはよくTwitterで登場するかわいらしい妹さんがいらっしゃるのはファンの間では有名なお話。その妹さんも『アパシー　学校であった怖い話』の大ファンだそうで、よく妹さんと一緒に語り部ごっこをされているとか。いやもう、なんなの、その愛くるしいシチュエーションは。ぜひとも生で観てみたいものです。そんな大地葉さん、実は8月12日の『第一回鳴神学園生徒総会』にもキャストではなく、殺人クラブ会員の一人として客席で観覧する予定でした。しかし、最近は今までにも増して大忙しの大地さん、急遽お仕事が入ってしまい来られなくなってしまったのですが、しっかり妹さんはご覧になられたそうです。ということで、メインの語り部となる六人の一人である福沢玲子役を射止めた大地さん。どんな風に演じてくれるのかとっても楽しみにしておりました。福沢玲子という立ち位置は、六人の中では細田友晴と並びあまり人気のあるキャラクターではありません。というより、風間、荒井、新堂、岩下の人気が高すぎて、福沢と細田はその陰に隠れてしまっている、というのが正直なところでしょう。が、大地葉さんが声を担当することでこの勢力図は大きく変わるかもしれません。それほど、新たな福沢玲子像を確立してくれました。僕が今回十六名の声優さんと接して気づいたことがあります。それは、とにかくキャラクターや語りについてどんどん質問してくる方、逆に何一つ聞いてこない方。聞いてくる方の代表は野水伊織さんであり、聞いてこない方の代表は日野まりさんでしょうか。お互い、どちらもキャラクターに精通しているからこその考え方の違いだと思いました。で、大地葉さん。まったく聞いてきません。飄々と、収録をこなしていきます。一切無駄口もない。ただひたすら集中し、その場を凍り付かせるような話術で語っていきす。実は大地さんのTwitterはよく見ておりますし、何度かお話しした時の雰囲気や出演されたアニメでの役柄と接しているうちに、彼女はとても豪快で面白くて男気があってそれでいてウィットにも富んでいてアドリブも聞く頭のよさを兼ね備えた実は繊細な女性なのだろうと勝手に想像していたのですが、いやとにかく真面目でおしとやかな方でした。シャンプーの話を語るのが楽しみだったという大地さん。そして福沢のシチュエーションシナリオが面白い、面白いと喜びながら嬉々として演じてくれた大地さん。本当に素敵な方でした。福沢玲子は、大地葉さんに声を充てられて本当に幸せだったと思います。僕の中で持っていた福沢玲子というキャラクター性は、大地葉さんの声を手に入れたことで大きく跳ね上がりました。カラッとしていて明るくて人懐っこいのに、どこか冷めていて上級生に対しても上から目線でなめている感も拭えない小悪魔の福沢玲子。なるほど、福沢玲子が怖い話を語るとこんな感じになるのかと、僕自身が一番驚いたほどです。新生福沢玲子は、これから今まで以上に大暴れしてくれるはず。秒刻みでスケジュールが詰まっている大忙しの大地葉さん、本当にその中でたっぷりと時間を取って今回の収録に万全の準備で臨んでいただけたことは、収録を聞いて納得できました。僕もこれから福沢玲子のシナリオを書くときは、さらに身が引き締まる思いで執筆させていただきます。本当に、ありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いいたします。

  2019.12.18

• 『アパシー　学校であった怖い話　ドラマCD』制作秘話その９

  今回は、風間望役の​​風間勇刀​さんのお話。今回の『​アパシー　学校であった怖い話　ドラマＣＤ​』において、一番最初に出演が決まったのは風間勇刀さんでした。というのも、彼は最初の『第一回鳴神学園生徒総会』においても一番最初に配役が決まっていましたから。怪談が大好きな声優さんがおり、その方が風間望役をやりたいと言っているという話を聞きました。さらにその声優さんが風間さんと名前だと伺って、驚くのを通りこして笑うしかありませんでした。で、早々にお会いして、風間勇刀さんの優しいお人柄に触れ、その飄々とした雰囲気にどことなく風間望を感じたのは忘れもしません。怪談とバイクをこよなく愛し、初対面の時から廃校を使って怪談合宿をやりたいです、という話で盛り上がりました。そして、「第一回鳴神学園生徒総会」で風間望という役柄をつかんで語り部をするために色々と勉強をされました。このイベントは、怪談師さんが六人の語り部として怖い話をして、その前後を演劇でつないでいくという一風変わった舞台劇だったのですが、その中で風間望役を演じられた風間勇刀さんは、まさに語り部としての風間望を演じられていました。僕は、このイベントにおいて怪談師さんはそれぞれ怪談師として登壇してくれればそれでよいと思っていました。しかし、少なからず怪談師さんたちはそれぞれの役柄に合わせようと努力してくれました。慣れないことに大変だったと思います。そんな中、もともと『アパシー』シリーズのファンだったみ～こさんが演じた岩下明美の朗読劇はさすがの貫禄ながらも、声優として立派に怪談師を務められ風間望になり切った風間勇刀さんはまた格段と素晴らしい見せ場を作ってくれました。当日来場していたお客様は、初めて風間望が真っ当な怖い話をしているところを聞いたと驚いていましたが、僕が一番感動したのは語っているときだけではなく舞台にいる間ずーっと風間望でいたことです。もっとも風間望は誰よりもわかりやすいキャラなのですが、それにしても一時間半、ずーっと風間望でした。さらには、第二部のディスカッションタイムでもバッチリ風間望でしたし、その後のファンを交えての食事会でも、終始風間望を演じ続けるプロ根性を見せてくださいました。まさに、この日は風間勇刀さんのためにあったと言ってもいいくらいの徹底ぶりでしたよ。そして風間勇刀さんは、これからも風間望を演じていきたいと笑顔で応えてくれました。で、そこからのドラマＣＤです。いや、もうこれは聞かないと損です。さらに風間望に染まってきた勇刀さんは、今回のドラマＣＤにおいてありとあらゆる風間望を見せてくれます。完璧です。いや、もう本当にすごいですから。今回、語り部で唯一三本のシナリオを語り部として語ってくれます。より風間望をパワーアップさせるために、「ひとり七不思議」は完全リライトしてほぼ新作。「僕は霊能力者」も新作です。そして人気作「しりとり小僧」は見せ場が盛りだくさんなので、声優であるからこその妙技にぜひ酔いしれていただきたいです。とにかく収録中は、スタジオも爆笑の嵐。音響制作会社の担当者さんもお腹抱えて涙流して笑い転げながらも、随所で見せる圧倒的なプロ魂に感心したり感嘆したり。僕も、スタジオの風間勇刀さんに何度拍手を送ったことか。あまりに完璧すぎる演技を求めるがあまり、自ら何度もリテイクを出し、満足いくまでやり直す姿にも頭が下がりました。しかし、風間望のシナリオはそれだけ難しいシナリオでもあるのです。あのキャラクターであのテイストだからこそ、実は大変に役作りをされているのです。決して適当にアドリブでやっているのではない。とにかく作り込んで作り込んで風間望は出来上がるのです。どのシナリオはどんな感じでやろうとか、ここが一番見せ場だからと本番に入る前に自らを盛り上げていったり、見ているこちらが何度も声援を送りました。そんな風間さん、「次のイベントには呼んでよね！」と声を大にしてアピールしてくれました。そりゃあもう是非お呼びしたいと思っていますが、風間勇刀さんが登場すると全員喰われちゃいますからねえ。こちらとしても、しっかりと風間さん専用の舞台を用意させていただきますので。そして、いつか廃校を使った怪談合宿の実現に向けて準備に入らせていただきます。その時は逃げないでくださいよ。しっかり、オールナイトで風間望をやっていただきますので。ＯＫＪＫ！！

  2019.12.16

• 『アパシー　学校であった怖い話　ドラマCD』制作秘話その８

  今回は、剣持京華役の​葵井歌菜​さんのお話。葵井歌菜さんは、日野まりさんと仲良しです。一緒にラジオ番組もやっています。「​ひのとあおいの、かまってください！​」という番組です。そんな葵井歌菜さんは、今回のオーディションを受けるためにわざわざお忙しい中応募してくださいました。ほとんどスケジュールで埋め尽くされている中、今回の役を勝ち取るために何とかねじ込んでくれました。怖い話が苦手という葵井さん、日野まりさんと一緒にやっているラジオの中で無理やり『学校であった怖い話』の怖い話を聞かされながら、一生懸命に役の練習をされてきました。で、安定したうまさで一次審査は通過。問題は二次審査。オーディションでは何と一人目の審査となってしまい、控室ではたくさんの方々が出番を待つ中で演技をされるのは大変な緊張だったと思います。加えて極度の怖がりということで怖い話は大丈夫かなあと不安が拭い去れない中、葵井さんは見事に様々な役をこなし圧巻の演技を見せてくださいました。正直、合格するかというよりもどの役を担当していただくべきかで悩んだといった方がいいでしょう。それほど、どんな役でもこなせるほど、キャラクターをつかんでいました。さすがに、相方の日野まりさんが昔から『学校であった怖い話』を聞かせ続けていた歴史は無駄ではなかった。で、色々と悩んだ結果、去年発表した『アパシー　学校であった怖い話　新生』で登場し人気を博した謎だらけの美女、記念日ちゃんこと剣持京華をやっていただくことにしました。かなり細かい設定を作ってあるものの、まだその全貌が明かされていない記念日ちゃん。演じる葵井さんも大変だったと思います。あまりに複雑な精神構造と生活環境を用意してしまったため、自分が説明するのも大変なのです。それでも、今回はいよいよ語り部として登場するわけですから、何とか説明しなければなりません。葵井さんが幾度となく首を傾げる中、頑張って説明したのですがきちんと伝わったでしょうか。複雑なキャラクター性だけでも大変なのに、よりによって幾重にも入り組んだ複雑なストーリーを作ってしまいましたので本当にキャラクターをつかむのに苦労されたと思います。実を言いますと、葵井歌菜さんを理解するために、「ひのとあおいの、かまってください！」を自分なりに聞き込みました。オーディションではお会いしたもののほとんど会話をすることもなく、その時の印象は大変美しくて物腰の柔らかい素敵な方だなあというものでした。だからこそ、記念日ちゃんこと剣持京華に相応しいとも思ったのですが、ラジオを聞いてそのイメージは180度変わりました。「おっぱいとトイレの話しかしていない」もちろん、高尚な話もされるのでしょうが、自分が聞いた話はなぜか下ネタと下世話な話ばかり。日野まりさんとは出会ってから短いながらもかなり密度の濃いお付き合いをさせていただいていたので、その人格や中の人の本質はそれなりに理解していたのですが、それに輪をかけて○○で天然。あのう、あえて断っておきますけれど褒めてますからね。自分の中で、果たして葵井さんに剣持京華を任せても大丈夫なのかと自問自答し始めて、出来上がったのがあの「ピクちゃん」という複雑怪奇なシナリオなのです。オーディションで見せてくれた変幻自在の演技は、あくまでも本当の素を見せないためのミステリアスな女性なのだろうと自分に言い聞かせるものの、悩み続けていたらあのようなシナリオが出来上がってしまったわけです。せっかくなので、日野まりさんとの絡みもばっちり用意して、『学校であった怖い話』らしい至極のシナリオに仕上がったと思っています。剣持京華の謎めいたキャラクター性も少なからず垣間見れます。間違いなく今後は出番が増えていくであろう剣持京華こと記念日ちゃん。色っぽくかつ、しっとりとした妖艶な声をたっぷりと聴かせてくれました。どうやら記念日ちゃんのことを気に入ってくれた葵井歌菜さん。本当に素敵な大人の女性でした。でも、おっぱいの話も大好きです。果たしてどこまで彼女の下ネタに入り込んでいいのか戸惑うほどの美女なのですが、知的な一面も兼ね備えているので本当に幅が広い方なのですね。実はドラマーでもある葵井さん、ぜひ今度そちらの腕も拝聴させてくださいね。剣持京華は大変複雑な性質を包み隠さず前面に押し出していくキャラクターなので、今後ともお付き合いのほどよろしくお願いいたします。彼女がどれほど凄いキャラクターかということは、予約特典のフリートークで日野まりさんがものすごい熱を込めてしゃべっているので驚くと思います。それほど、日野まりさんは記念日ちゃんに複雑な感情を抱いていましたから。まあ、そういう話なので、ぜひ聞いてあげてください。日野まりさんと葵井歌菜さん、とても良いコンビだと思います。いや、それにしても葵井歌菜さん、最高だった。彼女の、あの時のあのセリフ…何度聞いても背筋がゾクッとします。ああ、話したい。でも言うとネタバレになってしまうので、それは発売後にたっぷりとお話したいと思います。最後に誤解のないようもう一度言っておきますが、褒めていますからね。葵井歌菜さんは最高に綺麗で会った瞬間メロメロメロンになってしまうようなお上品な方でございました。褒めてますから!!

  2019.12.15

• 『アパシー　学校であった怖い話　ドラマCD』制作秘話その７

  今回は、荒井昭二役の​河本啓佑​さんのお話。『アパシー　学校であった怖い話』の中でも一、二を争う人気キャラクター荒井昭二。クラウドファンディングでは３０万円の殺される権利が瞬殺され、しかもそのあとお願いだから追加で荒井昭二に殺される権利を出してほしいとか、５０万円支払うので権利をもう一度売ってほしいとか僕の個人メアドに送られてきたのは今だから言える話。正直、次回のクラウドファンディングを早くお願いしますという声があるのはやはり荒井昭二人気の賜物ともいえるのでしょう。そんな荒井昭二の役を演じていただいたのは人気声優の河本啓佑さん。実は、これを一番喜んでいたのはうちの中学二年生になる末娘ちゃんでした。ゴルフばかりであんまりアニメには明るくない末娘がなぜ河本啓佑さんを喜んだかというと、彼が野球をやっているから。実に単純です。彼が中学時代は野球部で今も草野球でピッチャーをやっているということを知るや否や、彼の大ファンになってしまいました。中学では男子に交じって野球部で励んでいる末娘ちゃんからすれば実に単純な理由です。おそらく、彼の作品をほとんど知らないのに大ファンというのは末娘くらいなものでしょう。実を言うと８月１２日に行われた『第一回鳴神学園生徒総会』ではドラマCDに出演される声優さんの数名が壇上に現れたりスクリーンで抱負を語られたりしたのはご覧になった方々はご存じかと思います。がしかし、実を言いますとあの会場とかあの後の打ち上げではあそこでは登壇されなかったほとんどの声優さんが、お忍びで来られていたという事実は皆さん知らないお話。実は客席に潜んでいたり…とか。正直河本啓佑さんも、あの日いらしていたのです。でそれを知っていた末娘ちゃんは、当日は絶対にサインもらってお話するんだと興奮していました。が、みんなでワイワイ盛り上がれる打ち上げが夜の１０時以降に始まるということを知って、泣く泣く断念。中学生がそんな時間に六本木をうろうろしているとわかれば、参加される演者さん方に迷惑がかかってしまうと思い、涙をのんでもらいました。で、とにかく真面目ではきはきしていて誰が見ても好青年の河本啓佑さん。正直、荒井昭二とは真逆のタイプです。陰キャラと陽キャラ。でも河本さんのお声を拝聴し、荒井昭二はこの方以外に考えられないと思っていた僕は、ただただ収録を楽しみにしておりました。荒井昭二の「イヒヒ」という笑い方をどうしようか悩んでいた河本さん。無理に「イヒヒ」笑いをしなくても大丈夫ですよと伝えたのですが「いえ、やります。やらせてください」と言い切る河本さんは見ているだけで頼りになりました。収録の日、完璧な荒井昭二がそこにいました。今回のドラマＣＤでは荒井昭二にどのシナリオを読んでもらおうか、実に悩みました。名作ぞろいの荒井シナリオの中で、二本を選ぶのは実に酷というものです。悩んだ結果、同人になってから書き下ろした小説として発表し、今ではずば抜けて人気の高い「正しいフィギュアの作り方」は決めたものの、それと対比させるとなると残りの一本をどうするか。やはり順当にいけば屋上の話が妥当か、それとも荒井人形の話を今回のドラマＣＤ用にリライトするべきか。色々考え、ＳＦＣ版『学校であった怖い話』のシナリオを何度も読み返した結果、「時田君の自主製作映画」を選びました。あのシナリオの中で僕が書いたメインシナリオは「ミイラ人間と美女」です。一つの道に没頭する匠たちに興味を持ち友人関係をはぐくんでいく荒井君らしいシナリオだと自負しています。「正しいフィギュアの作り方」で描かれる天才曽我君と対比されるならば、やはりシネマディクトである時田君が相応しいだろうという思いもありました。というわけで、二人の天才に憧れの目で接する荒井君の熱い友情を、河本啓佑さんは外連味たっぷりに実に見事に表現してくれたのです。まさに魂が震えるほどの素晴らしさ。聞き惚れてしまいました。あの時の荒井はこんな気持ちで彼らと接していたのかという衝撃を原作者であるぼく自身が気付かされました。正直、やばいです。これ、初めて聞いた人は間違いなく荒井ファンになってしまうと思うほどの衝撃でした。荒井ファンが聞いたら、一体どうなってしまうんだろう。それほど、僕のイメージのぴったりの荒井昭二でした。河本さんはなんでこんなに荒井のことを理解しているんだろうと思って、あとから衝撃の事実を知って愕然としました。それは河本啓佑さんの誕生日。なんと11月18日だったんです。荒井昭二ファンの皆さんは、もうお気づきでしょう。そうです。荒井昭二の誕生日も11月18日なんです。これはまさに運命。僕が河本啓佑さんの声を初めて耳にしたとき、この方は絶対に荒井昭二だと確信したのは、こういうことだったんだなあと背筋が寒くなりました。河本啓佑さんとお会いして話すたびに、そしてその好青年であり甘いマスクを見るたびに（あれ？この人は荒井昭二だっけ？）と首を傾げてしまうのですが、もはや僕の頭の中では荒井のシナリオを書こうとするたびに河本啓佑さんの声が渦を巻きますから、もう間違いありません。そんな河本啓佑さんは、今回の​『アパシー　学校であった怖い話　ドラマＣＤ』​の中で９本のシナリオに登場いたします。そして特典のシチュエーションシナリオでは、荒井昭二と公園デート…でも、そこはただでは終わりません。『学校であった怖い話』だからこその世界観がきちんと張り巡らされております。あなたなら、このシチュエーションをどう楽しみますか?河本啓佑さん、本当に魂の震える荒井昭二をありがとうございました。そして、これからもぜひよろしくお願いいたします。同じ誕生日に生を受けた河本啓佑さん、もう荒井昭二が逃がしてくれないと思いますよ、イヒヒ…。

  2019.12.12

• 『アパシー　学校であった怖い話　ドラマCD』制作秘話その６

  今回は、ＳＫＥ４８の​都築里佳​さんのお話。最初、オーディションに応募があったとき、冗談かと思いました。今回、実にたくさんのアイドルの方々から応募がありました。日本全国にはこんなにご当地アイドルが存在しているのかと思えるほど、衝撃的なアイドルグループからの応募もありました。世の中にはこんなモチーフのグループがあるんだとマジで驚きましたよ。さすがにアイドルを追っかけている年齢ではないので、あまり詳しくありません。というより、ほとんどアイドルのことはわかりません。そんな自分でも、さすがにＳＫＥ４８は知っていました。そのメンバーが同人のドラマＣＤに応募してくるなんて、これは何かの間違いだなと思ったのが最初の印象でした。しかし、サンプルボイスもしっかりと送られてきているし、履歴書も本物っぽい。それに声を聞いてみると、とてもいい感じ。なので、実際にお会いしてみることに。一次審査通過の連絡をさせていただきました。それでも、オーディション当日にはきっと何かの不都合とか公演とかが重なって来れなくなるっていうのがお約束なんだろうなあと思っていたら、来られました。しかも、お一人で。マネージャーさんも連れてこられず、一人で新幹線に乗って名古屋からやってきたというじゃないですか。で、話してみると実に明るい。「何か質問ありますか？」と聞くと「アイドルは他にも受けに来てますか？」と元気よくにこやかに言いました。「いっぱい来てます」と言うと、嬉しそうに「そっかぁ」と複雑な笑みを浮かべていました。とにかく将来は声優で活躍していきたいと目を輝かせていた都築里佳さん。それが冗談ではないということが確信できるほど、しっかりとオーディションの課題を演じて帰られました。今回、ツイッターの数で言うならば数万フォロワーを持たれているアイドルの方々ばかりを声優として合格させていれば、おそらくそのファンの方々だけである程度の数は売れるんじゃないの？などと冗談で話していたこともあります。しかし、そんなことをしても『アパシー　学校であった怖い話』のファンは喜ばないよなというのも正直な感想。なので、アイドルとして声優を合格させることは考えていませんでした。しかし、都築さんのストレートな気持ちとやる気は、しっかりと伝わってきましたし実際にイケてました。が、果たして合格通知を出したとしても事務所がオーケーするのか疑問でした。ホラーゲームが元のドラマＣＤで、しかも同人。今回、ありえないような方々がオーディションを受けられているという事実を知っているのはスタッフだけですから、何も知らない事務所様からしてみればＳＫＥ４８に変な前例を作ってしまってはならないと一蹴されるのではないか。そう心配してはみたものの、僕は合格という旨を連絡しました。​​するとマネージャーさんからオーケーの連絡が来たので、びっくりしました。間に入ってくれた音響制作会社の方々も信じられないと驚いていましたから。本来、これだけのレベルのアイドルはタイアップした映画などに出演するのが常だから、ありえない話だと目を点にしていました。実際、この​『アパシー　学校であった怖い話　ドラマＣＤ』​はあり得ないことの連続で成り立っていたので、最終的には慣れましたけれど。しかし、ここからが問題です。世間ではよく、「アイドルを声優に使うな​」という声を耳にします。例にもれず、キャストを発表した途端、そういう声が耳に入ってきました。でも、どうしてアイドルが声優をやると、そういう文句が出るのでしょうか。僕が思うに、キャスティングに似合わないのに、ただ話題性だけでアイドルや芸能人を声優に充てるから文句を言われるのかな、と。だったら、そのアイドルに最も相応しい役を作ってしまえば、文句は来ないんじゃないのかな、と。そして、このドラマＣＤで都築里佳さんの声優としての才能が幅広く知られたら嬉しいな、と。というわけで、まず都築里佳さんとＳＫＥ４８について勉強することにしました。本当は実際に名古屋の栄まで行って公演を見るのが一番なのでしょうが、殺人的なスケジュールの中でシナリオをこなさなければならないため、時間的に難しい。というわけで、『アイドル』というドキュメンタリー映画を観ました。五回くらい観ました。この映画、実はＳＫＥ４８にスポットを当てた作品なのです。残念ながら都築さんはこの映画の中ではメインキャストではないためほとんど出番はなかったのですが、それでも彼女がどんな仲間と仕事をしているのか、普段はどんな活動をしているのか学ばせていただきました。アイドルがどれだけ大変かというのは自分なりにわかっていたつもりですが、やはり大変な苦労を重ねているからこそアイドルとして活動できるんだなと再確認させていただきました。決して楽な仕事じゃないですよ。辛いことの方が多いにも関わらず、一生懸命に生きているのですよ。だからこそ、彼女ならばきっとこちらの要望にも全力で応えてくれるだろうと確信し、都築里佳さんのために自分も誠意を込めてキャラクターとシナリオを用意しなければならないと強く感じました。で、どんな役をやりたいのか打ち合わせをしたわけですが、とにかく元気に笑うんですよ、都築さんは。「ボクっ娘をやりたいです！」それが、都築さんの一番の要望でした。普段の自分とは異なった役柄を演じてみたいという強い意志。その後も色々と話し合い打ち合わせを重ねた結果、最も彼女らしさが引き立って、しかも彼女のファンにも学怖のファンにも喜んでもらえる方向性を模索しました。彼女が語る『ワタシ、リカちゃん』はおそらく、今回の全２３シナリオ中、最も時間がかかったシナリオだと思います。都築里佳さんにより自分らしく演じてもらうために役名を筒井里佳にして、彼女の要望に出来る限り応えつつ学怖の世界観に溶け込んだ大変個性的なキャラクターを完成させました。かなりエグいシナリオので、おそらくオーケーは出ませんと言われる中、見事一発オーケー。都築さんに気に入ってもらえたかなあと不安に思いつつも、収録当日を迎えました。声優として本格的に何十分もしゃべるのは初めてということで、たっぷり一日時間を用意したものの心配は全く無用でした。読み込み量は半端なく、どれほど練習をしてきたのだろうと僕自身が舌を巻くほどでした。キャラクター自体はもともと彼女らしさを考慮して作成しているわけですが、ほぼダメ出しは無し。音響制作会社の方々も、間違いなく声優としてやっていける技量をすでに持っていると太鼓判を押していたほどです。正直、彼女ならばそつなくこなすだろうと思っていた僕でさえ、まだまだ甘く見ていました。もっと複雑な設定を用意しておくべきだった、その上であんなことやこんなこともやってほしかったと今さらながらに悔みました。それほど、彼女は素晴らしい演技を披露してくれたのです。おそらくメインとなる六人の語り部の一人を任せても十分に聞き応えのある技量を披露してくれたと思います。都築さんは七話目の語り部として登場しますが、その設定を活かすためにオープニングでもしっかりと登場してくれます。ぜひ、声優・都築里佳に触れてみてください。特に、特典ディスクの中で語られるフリートークでは『学校であった怖い話』が発売された年に生まれ共に育ってきたこと、そして筒井里佳に対する熱い思いが語られています。筒井里佳をとても気に入ってくれていたことが改めて分かり僕も嬉しかったです。彼女と仕事ができたことを誇りに思います。そして、また近いうちに彼女のためにもっと彼女らしさを活かした作品を書いてみたいと心から思いました。都築里佳さんのおかげで鳴神学園に、また一人とんでもないキャラクターが生まれました。聞いて驚け。ぴよす！

  2019.12.10

• ＯＫＯＳ始まったよー

  無料で楽しめる​『アパシー　学校であった怖い話』×ＯＫＯＳ連動企画​、ついに始まりましたよー！！本日から23日間、毎日様々な時間帯に突然鳴神学園の誰かから電話がかかってきます。出られなくてもご安心。電話の内容は、後程アーカイブ配信されるので、聞き逃しても大丈夫なのです。すでに、事前予約していた時に掛かってきた電話の内容もアーカイブ配信されていますので是非聞いてくださいね。また、電話の相手によっては、ただ掛かってくるだけではありませんので楽しみにしていてください。ただ電話を受けるだけではないのですよ～。そして、この電話の中で語られるある秘密の合言葉を12月31日の冬コミで岩下明美嬢に伝えてください。何と岩下明美役の野水伊織さんご本人からここでしか手に入らない素敵なプレゼントが受けられます！！

  2019.12.09

• 『アパシー　学校であった怖い話　ドラマCD』制作秘話その５

  今回は、主人公である坂上修一を演じてくれた​五十嵐優樹​さんのお話。実を言うと、今回の全キャスティングの中で一番最後に決まったのが坂上修一でした。まあ、朝比奈慎也という役柄が一番最後に決まったのですが演じる本田一誓さんの参加は前々から決まっていましたので。演者ということでは五十嵐優樹さんが最後でした。実を言うと、坂上修一役は別の方でお願いしようと思っていました。女性です。サンプルボイスを聞いた時点では女性の声優さんで坂上修一のイメージしていた声に近い方がいらっしゃいました。しかし、イベント「鳴神学園生徒総会」を今後も続けていきたいという思いやその他のことも考えた結果、男性のキャストを探すべきかもしれないと悩みました。そしてオーディションを終了し、キャストを発表する８月12日の二週間前になっても坂上修一だけが決まらず悩み続けました。オーディションの一次通過者を何度も何度も聞きなおし、とにかく悩みましたが決まりませんでした。ということで、もう一度オーディションの全参加者を聞き直すことにしたのです。数百人のサンプルボイスを何度も聞きまくり、いよいよ第一回鳴神学園生徒総会の一週間前になってしまいました。イベントの期日も迫っているし、いい加減に何とかしなければならない。でも妥協はしたくない。やはり女性の声優さんにお願いしたほうがいいかと決めかかったときに、五十嵐優樹さんのサンプルボイスを聞き直しました。こちらに送られてきた指定の声だけでなく、事務所に登録されているサンプルボイスも聞き、色々な声を何度も何度も聞いた結果、僕は彼の事務所に連絡しました。そして、彼に決めました。大変大事な役柄ですが、彼と一緒に一から坂上修一を作っていけるかもしれないと思ったからです。なので、実際に彼と会ったのは『第一回鳴神学園生徒総会』の時が初めてだったのです。その時、彼が『アパシー　学校であった怖い話』のファンであり、ほとんどの作品を遊んでいるということを初めて知りました。それでも、僕が考えている坂上修一と彼の演じる坂上修一ではかなり温度差があったので、当日に色々とこちらの要望をお伝えして演じてもらいました。僕としては、坂上修一は登場するキャラクターの中でも一、二を争うほど難しい役柄だと思っています。とにかく彼の中にはいくつもの人格が潜んでおり、それをいつ出すか、微妙な変化をどのように演じ分けていくのかが大変だと思います。実際にドラマCDを収録するのは二か月後なので、その間にどこまでイメージに近づけてくれるのか正直不安もありました。しかし、彼はとても真面目でした。事務所の方も「五十嵐君はとにかくマジメです。馬鹿が付くほどマジメです」と言っていましたが本当に真面目でした。そして努力家だと思います。二か月後、彼はしっかりと坂上修一を自分のものにしてきてくれましたので。実直がゆえに不器用なところはありますが、素直で裏表のない性格が彼の良いところだと思います。控えめながらも一生懸命に場の雰囲気に馴染もうとする姿勢は、見ていて実に微笑ましいものでした。それこそ、リアル坂上を見ているようで、五十嵐優樹さんに演じていただいて良かったなと安心しました。そんな五十嵐さんが語る話は以前に小説で書き下ろした『うしろの正面』です。集会の七話目で語るという設定を活かすため、話の前後を付けたし、中身もかなりいじりました。より坂上修一が語りやすいように余分な肉をそぎ落とし、不条理の中に潜む薄気味悪さが引き立つようにしました。収録中はおそらく、すべての声優さんの中で一、二を争うほど僕から注文を出したと思います。それを全て受け止めて適切な解答を導き出してくれた五十嵐優樹さんに感謝です。これからの活躍が期待できる五十嵐さんですが、今後も坂上修一を楽しみながら演じてくれたらいいなと思います。そんな五十嵐優樹さんの坂上修一は、今回のドラマＣＤ中８本のシナリオで触れることができます。どうぞ、よろしく。

  2019.12.08

• 『アパシー　学校であった怖い話　ドラマCD』制作秘話その４

  というわけで『その４』は​日野まり​さんのお話。今回のドラマCD、本当にたくさんの方々のお力添えがあって実現できたのは言うまでもない。もちろん、クラウドファンディングを支援してくださった方々がいたからこそなのだが、実は声優さんたちの中にも今回のクラウドファンディングに支援してくれていた方々がいらっしゃる。それは、声優として出演したいから、単純に仕事が欲しいからではなく、本当に『アパシー　学校であった怖い話』が好きだからこそ、この世界をもっとたくさんの方々に知ってもらいたいという思いで支援してくださった方々だ。だからこそ、演者さんの中にはひときわ作品に対する思い入れの強い方々もいらっしゃるし、その方々は今回の様々な展開がぜひ成功するように陰日向になり惜しみない協力をしてくれた方々も多い。そんな中で忘れてはならないのが、倉田恵美を演じられた日野まりさんである。日野まりさんは、クラウドファンディングが始まる前、「殺人クラブジャック」をツイッターで展開していた時にメールをいただいた。『アパシー』シリーズのファンであり、昔から色々なところで好きだということを公言しているということ、そしてもし何かあれば力になりたいということを熱烈に語ってくれた。その直後、クラウドファンディングが始まり、多くの方が支援してくれた。その中に日野まりさんのお名前を見つけた。僕は、かねてから『学校であった怖い話』は舞台にしてみたいと思っていたので、もしそれが実現すれば日野まりさんも舞台に出ていただけないかと打診してみた。というのも、日野まりさんが声優だけでなく様々なお芝居に役者として出演されていることを知ったからだ。彼女からはすぐに快く快諾の返事をいただけた。当初、坂上修一役をお願いするつもりだったが、打ち合わせの時にお会いして坂上修一を演じるのはいろいろと無理があるかもしれないと思った。というのも、見れば見るほど僕が抱いていた倉田恵美のイメージと重複していたからだ。なので、当初描いていた舞台用のシナリオを大幅にテコ入れして坂上修一は登場させずにもう一人の主人公である倉田恵美を中心に据えたシナリオに書き直した。そして、あの『仮面の少女』舞台版が出来上がったのである。日野まりさんはおそらく憑依型声優だと思う。おそらくは、演じるキャラクターが憑依するタイプなのだろう。だから、エッジの利いたキャラクターであればあるほど、その持ち味を発揮してくれるように感じた。まさに倉田恵美ぴったりではないか。舞台のシナリオを考えている最中にドラマCDの制作が決定し、日野まりさんにはそのまま倉田恵美役をお願いした。彼女は喜んで二つ返事で了承してくれた。その後何度も打ち合わせを重ねるうちに、日野まりさんは自分の家で一人語り部をやっていることを聞かされ、声優の試験の時も学怖の語り部をやったと熱く語ってくれた。とにかく、ここでは明かせないような秘密の話をたくさん聞かせていただいた。そして、語り部の一人としてこの世界に生まれたいということを力強い言葉で語ってくれた。倉田恵美は聞き役としてだけでなく様々な役回りで登場するが語り部ではない。実は彼女、少なくとも僕の描いたシナリオの中で語り部をしたことは記憶にない。坂上修一は語り部としても何度か登場したことはあるものの、スラップスティック系の倉田恵美は語るというよりもストーリーをひっかきまわす役を担うことが多い。なので、倉田恵美を語り部にするということは新たにキャラクター性を付け加えるだけでなく、彼女だからこその話を用意しなければならなかった。実はこれが大仕事だった。倉田恵美らしさを語り部として登場させても、はたしてまともに怖い話を語れるだろうか、作者としてその自信があまりなかった。なので、日野まりさんが憑依型声優であるという個人的な思い入れを前面に押し出し、本来の倉田恵美らしさと怪談を語る語り部としては大真面目になる今までにはない倉田恵美を同居させてみた。これが意外と相性がいい。天性の持ち味か、日野まりさんはこの新生倉田恵美を見事に演じきってくれた。今回のドラマCDには新規のシナリオが多数収録されているが、倉田恵美が語る「カエルですか？　ネズミですか？」もその一つだ。当初、このシナリオは「保健室」というタイトルだった。タイトル通り、保健室で起こる怪異を描いたシナリオだ。しかし、倉田恵美が語るにあたって「保健室」というタイトルは何とも味気ないという気がした。その後何度もタイトルを変更した結果、最終的に「カエルですか？　ネズミですか？｣に決定した｡自分で言うのもなんだが何とも倉田恵美らしいタイトルだと満足している。とにかく勉強家の日野まりさん、こちらの想像を超える演技を披露してくれた。収録中は自分からもどんどんアイディアを出してくるし、疑問に思ったことはすぐに尋ねてくる。だからこちらもとてもやりやすかった。こちらが、「ここはそうじゃない」とか「もっとこうしてほしい」というとそれ以上の応えで返してくれる。倉田恵美の登場シナリオ数は実に多い。全２３シナリオ中、８本のシナリオに登場する。その中では、かなり重要な役どころを担っているシナリオもある。このドラマCDではコロコロと目まぐるしく変化する恵美ちゃん七変化を楽しめるはずだ。日野まりさんは、収録中、最も現場に来てくれた。自分の出番があろうとなかろうと、仕事が終わり時間が空くとほとんどスタジオにいてくれた。しかも、いつも差し入れをもって気遣いも半端ない。周りに気を配り、ここぞという時はみんなに優しい声を掛けてくれる。スケジュール的にもメンタル的にもかなりキツキツだった今回の現場だったが、日野まりさんにどれだけ救われただろうか。とても言葉では感謝しきれない。そして僕が日野まりさんが一番すごいと思うことは、何かあるごとにシナリオを誉めてくれることだ。実はクリエイターのほとんどがそうだけれど、自分の作品を手放しに誉めてくれる人はとても嬉しい。「面白くない」とか「あれはダメだ」という声はいやでも耳に入ってくる。だから、「面白い」とか「凄い」という声が耳に入れば、自然と頑張れる。誰だって、けなされたり嫌味を言われる中で何かをやろうとしても実力は発揮できない。クリエイターが、自分を褒めてくれる人で周りを固めたいと思うのは、より良いものを仕上げたいという気持ちの表れなのである。今回の声優さんは、そこを抑えている方々が実に多かったのも嬉しかった。その中でも特に日野まりさんはシナリオを渡した直後から絶賛してくれ、とても気持ちよく仕事をすることができた。なので、日野まりさんを一家に一台置いておきたい。そして、作品を仕上げるたびに日野まりさんに読んでもらい、ひたすら褒めていただきたい。そんなことを真剣に思わせるぐらい気配りのできる日野まりさんなのであった。今後も、ぜひ倉田恵美役として活躍していただければ幸いである。そのためにも、まずは今回のドラマCDで完成された倉田恵美にぜひ触れてほしい。自然と笑みがこぼれるはずだ。怖い話なのにね。

  2019.12.07

• 野水伊織さーーーーん！！

  ヤッホイ。１２月４日、岩下明美役の野水伊織さんが主演を務める『LinkAge』のゲネプロを観てまいりました。まずは事前にある程度の予習をしておこうと思ったものの、とにかく出演者が多い、設定が複雑そう、世界観がややこしそうと感じたので、何も事前情報を入れずに頭真っ白にして観に行ってまいりました。で、これが大正解。複雑そうだなあと思った設定や世界観が、実に丁寧に描かれているので本当にわかりやすい。観ているうちに、自然と頭に流れ込んできますからね。物語の運び方がとっても丁寧です。簡単に言えば、八人の勇者が国を守るために頑張るという単純明快なお話。やあ、これは『BURAI』じゃないかと思いましたよ、自分は。それぞれに対応した敵役もいるしね。そして、勇者の八人はきちんと唯一無二の役柄を与えられていて、誰一人として無駄な駒がありません。我らが野水さんは八人の勇者の一人を演じる主演なのですが、八人の勇者それぞれにドラマが用意され、その一つ一つがしっかりと描かれます。だから、きっと見た人ならば誰だってお気に入りができるはず。上演時間は三時間ありますが途中十五分の休憩をはさんで、あっという間に終わってしまいました。個人的には、あと三時間は欲しかった。あのキャラとかこのキャラとかもっと掘り下げて出番を増やしてほしいと思いましたからね。それくらい魅力的なキャラがいっぱいいましたよ。自分はオヤジなので楊禅(ようぜん)と凌羽(りょうう)が特に好き。オヤジだからこその葛藤が痛いくらいにわかってしまいました。敵にもそれぞれの立場や考え方があるわけで、なんか結構『BURAI』と重ねてしまいましたよ、自分は。ちなみに野水さんの雪という役柄ですが演じるのが本当に難しい役どころでした。あの場面での精神面はどうなっているんだろうかとか、心の動揺や成長を演じるのは大変だったろうなあと感心いたしました。それくらい目まぐるしい人生の荒波に放り出されるのですよ。それをきっちりと演じておられました。うーん、さすがは野水さん。観終わった直後、感動冷めやらずパンフレットと台本を購入してしまいました。台本は、細かいセリフ回しとかチェックしていくと面白いです。買ってよかった。自分は約四十年前、演劇にはまっており、日本大学芸術学部に入り役者を目指したわけでして、当時がまざまざと甦りました。あのころは、毎週のように小劇場通いしていたなあ。授業が終わると映画と演劇を見続けている毎日でした。最近、また演劇や舞台に触れる機会が増え『学校であった怖い話』の舞台化とかやりたいなあと思っているわけですが、『BURAI』とか『ONI』とか舞台にしたらどうなるのかなあなどと一人でニヤけておりました。舞台は役者との一体感を味わえます。これは映画では絶対にない臨場感。たとえ映画館の大スクリーンで観ても、生の舞台とは趣が違います。その感動は劇場に行ってこそ得られる贅沢なのです。​『LinkAge』​は池袋シアターグリーンで十二月八日まで上演しています。演劇の感動はその時を逃がすと二度と味わえません。生の感動はあとでDVDを鑑賞してもやはり別物。当日券も発売しているのでぜひ、この機会をお見逃しなく!!

  2019.12.05

• 『アパシー　学校であった怖い話　ドラマCD』制作秘話その３

  今年の夏コミが終わり、いよいよ『アパシー　学校であった怖い話　ドラマＣＤ』の制作が始まった。制作を開始した途端、実際に１６名の声優さん、そしてそれぞれの事務所の担当者さんとやり取りをするのは現実的に不可能ということが分かった。声優業界に関して右も左もわからないので、自分一人で何とかなるだろうと思っていたが、少しも何ともならなかった。今回はオーディションを行ったことで声優さんの事務所もバラバラ、フリーの方も含めると１０カ所以上の連絡先と個別にやり取りをしなければならないという事態に陥った。なので、音響制作会社さんにお任せすることにした。担当者さんが付いて、何もわからない僕に手取り足取り教えてくれた。正直、僕がすべて行っていたら、とてもシナリオを書いている時間はなかっただろう。やはり、餅は餅屋。本当に助かった。今回は全部でＣＤ10枚。特典も付けるとさらに増えて12枚組になる。ただでさえ、収録時間は半端ない。特典も入れれば全部で約700分。アニメに例えれば、約３クール分の収録なる。これだけの規模なので、スタジオもかなりの長期間使用することになるし、声優さんのスケジュールも効率よく抑えなければならない。エンジニアさんもできれば一人の方が通しでやってもらわないと、厳しい。で、ドラマCDを作るにあたり、音響監督という立場の方が必要になることを教えていただいた。僕は、音響監督というものが何たるかさえ知らなかったのだ。映画でいえば監督、演劇でいえば演出という役職だ。専門の音響監督さんにお願いするとそれなりに費用が掛かる。なので、僕がやることにした。初めてのことなので心配だったが、その世界観を誰よりも知っている人間がやることでメリットも大きいと勇気づけられ、音響会社の担当さんがサポートにずっとついてくれるというので、決心した。それで実際にスケジュールを立ててみて、そもそもがとても無謀な計画だったことに気が付いた。シナリオを書いても事務所からダメ出しが出ることもあるし、声優さんによっては事前に細かな打ち合わせが必要になる。当然声優さんにシナリオを読んでいただくためにも、それを踏まえたスケジュールで最終稿を仕上げなければならない。当初は、オープニングシナリオが一話、六人の語り部に二話ずつ語ってもらい、様々なキャラクターが登場するエンディングが一話、計１４話で行こうと思っていた。これでディスク８枚組。それでも相当な規模だ。各語り部が語るシナリオは過去執筆した作品をそのまま流用すれば問題ないと思っていたが、それが大間違いだった。過去に執筆したものは小説、もしくはゲーム用のグラフィックがあってこそのシナリオなのである。音だけで聞かせるということを考慮していない。怪談師が語る怪談のようなものだろうと簡単に考えていたが、まったくの似て非なるものだった。朗読劇というのがあるので、それも聴いてみた。よほどのショートストーリーでない限り、小説の一部を抜粋しているか、もしくは朗読用に修正を加えてある。怪談師の語りはもとより声優怪談やドラマＣＤで過去に発売された怪談等を朝から晩まで聞きあさって、ドラマＣＤについて勉強した。効果音やＢＧＭも必要だし、想像以上に大変な作業になる。一週間ほどドラマＣＤや音声劇を勉強し、過去に執筆したすべてのシナリオを大幅にリライトしなければならないことが分かった。そしてシナリオを再構築した結果、オープニング、六人の語り部、そして七人目の語り部と分類していった結果、エンディングは七種類用意し、さらにオープニングの中にも怪談を語らせなければ今回のシナリオは物語として成り立たないということが分かった。用意するシナリオは全部で２３本。納期まで残すところ４０日。声優さん方にしっかりとシナリオを読んでいただく時間を用意するためには、二日に一本ずつのペースで仕上げても間に合わない計算になる。しかも、土日も祝日も関係ない。既存のシナリオをリライトするだけでも大変なのだが、約半分ほどのシナリオは全く新しい新規のシナリオとなる。普段ため込んであるネタ帳と格闘しても、果たして間に合うだろうか。自分自身奇跡でも起きない限り無理だなと思っていたし、正直なところ音響制作会社さんも声優さんも期日には間に合わない、発売はおそらくは来年の夏コミ、さらに遅れれば一年後の冬コミだろうと思っていたらしい。しかし、声優さん方が本当にこの作品のために身を粉にして奔走してくれたのは身にしみて感じていたし、音響制作会社さんもいろいろな意味で無理をしてくれたことには頭が下がる。ならば、その気持ちに応えなければならない。最初にシナリオが遅れれば、すべてが遅れていくのはゲームの世界で経験済み。まずは自分がきちんと役目を終えなければ、次の走者にバトンは渡せない。シナリオ執筆中も他の作業が当り前のように入ってくるし、何度も気が狂いそうになった。このままどこか遠くへ旅に行ってしまったらどんなに楽だろうかと真剣に考えた。しかし、声優さん方のことを思い浮かべると踏みとどまれた。そして、予定より一週間ほど早く、２３本のシナリオを仕上げた。正直、みんな驚いていた。普通シナリオライターという職業は遅れるのが当たり前だから、予定日どころか一週間も早く仕上げてくるなんてありえないと言われた。でも、３０年以上前からこの世界でシナリオを書いてきて、シナリオが遅れることによって起きる悲惨な現実は痛いほど見てきた。そこに待っている地獄を身にしみて感じている。だから、この仕事だけは絶対に遅らせられないと踏ん張った。そして各声優さんに、しっかりとバトンを渡すことができた。今回の声優さんの多くは『アパシー　学校であった怖い話』を過去に遊んでくれている。遊ぶどころか、ずぶずぶのファンの方々もいる。だから、今回のシナリオに驚いてくれたり喜んでくれたり、生の反応をたくさんいただけた。そんな声をいただけただけで頑張った甲斐があったというものだ。今回、僕が仕事を終えられたのは声優さんや音響制作会社の方々のおかげである。何度も挫けそうになった時、彼らの顔を思い浮かべながら乗り切れた。そして、完成した時にこのドラマＣＤを聞いてくれている方々の顔を思い浮かべながら乗り切ることができた。もちろん、クラウドファンディングで支援してくださった方々の支えも忘れてはならない。それほど多くの方々の力に支えられたからこそ、全身全霊を掛けてすべてを出し切ることができた。だから余裕のできた一週間は休まずに、徹底的にシナリオの見直しを行った。その結果、さらに精度をあげることができたと思う。完成したシナリオは、事務所からのダメ出しは一つもなかった。それもまた、みんな驚いていた。音響制作会社さんにシナリオを渡したとき、これはダメ出しが出ると思いますと心配そうに言われたこともあった。特にアイドルや方向性を大事にしている声優さんには、あまりに刺激の強いシナリオだったり、とても発言できないようなセリフもあるので難しいと言われた。しかし、演じてくれる皆さんはシナリオに好感触を示してくれ、ダメ出しは一つもなかった。これには僕も驚いたが、演者の皆さんの心意気を組んでくださったのか事務所やマネージャーさんにも本当に頭が下がる思いだ。よくぞ、英断してくださった。結果、予定通りシナリオを渡すことができ、各声優さんもそれにしっかりと応えてくれた。まさに最高の演技をみなさんが見せてくれたのである。ドラマＣＤ収録に及ぶ約二週間の間、僕は毎日至福の時を過ごせたのは筆舌に尽くし難い。皆さんの力があってこそ、最高の時間を過ごすことができた。心より感謝したい。次回の制作秘話では、そんな声優さんとのエピソードを紹介していきたい。お楽しみに～。

  2019.12.02

• 『アパシー　学校であった怖い話　新生２』の発表

  突然、発表したナナコロの新作ゲーム。タイトルは、『アパシー　学校であった怖い話　新生２』。「赤い靴下」「正義のゴネシエーター」「藤丸地獄変」の三作品を収録した短編集だ。ナナコロが行ったクラウドファンディングを知っている人はご存じだと思うが、この三作品は当初『アパシー　学校であった怖い話　極』の追加シナリオパックとして発売を予定していたものだ。しかし、『アパシー　学校であった怖い話　極』を遊んだユーザーから公式サイトに送られてきた意見や要望を吟味し、開発を進めていくうちにこれは追加シナリオパックにせずに新作として発売したほうがよいだろうという結論に至った。理由は、まずシナリオの規模が大きすぎるということだった。「赤い靴下」だけで昨年夏に発売した『アパシー　学校であった怖い話　新生』のシナリオ全データを凌駕する。switchで発売した『送り犬』のシナリオ分量をも超えているのだ。実は追加シナリオパックで収録予定だった「山姥」と「牧場奇譚・完全版」もすでにシナリオ分量は１０万文字を超えている。この時点で終わりにしても良いのだが、さらに分岐を増やそうという希望もあり、どこまでシナリオが大きくなるかまだ出口は見えない。分岐型ゲームというのは、ある意味終わりが見えない。書き手の希望で、規模はいくらでも増え続ける。一概に大きければいいというものではないのだけれどね。また収録予定であった「死者の呼ぶ館」だが、これもプロット段階ですでに規模が大きくなりすぎ、これは単独作品として新たに構築したほうがユーザーに喜んでもらえるのではないかという方向でまとまりつつある。これだけ大きな規模の作品を追加シナリオパックにぶち込むのは、すでに極を遊んだユーザーからすれば迷惑極まりないのではないかと思った。正直、「死者の呼ぶ館」を除く5作品で『アパシー　学校であった怖い話　極』のシナリオデータ量を超えてしまう可能性も出てきたのだから。そして、２つ目の理由はグラフィックだった。シルエットも良いが、やはりキャラクターの立ち絵が欲しいというのが極を遊んだユーザーの圧倒的な意見だった。ということで、すべてのシナリオに立ち絵を付けることにした。さらに、各シナリオごとにキャラクターデザイナーを変えるという暴挙に出てみた。今回、ドラマCDのイラストレーターは夏彦さんだとすでに発表している。『アパシー』シリーズはほぼすべての作品においてイラストレーターを変更している。２５年前、シリーズの原点である『学校であった怖い話』のSFC版は実写である。移殖となったPS版の『学校であった怖い話S』も実写だが、中核となるメンバーの演者はすべて変更している。当時、予算と製作期間の関係上、演者はすべて社員で行ったSFC版に比べ、予算がアップしたPS版は演者を芸能プロダクションにお任せすることができた。ということで、移植でありながら演者を変更するというのは現在においてもゲーム業界では異例の出来事だった。もともと『学校であった怖い話』というのは、そういう宿命を背負った作品としてスタートしている。この後、１０年以上の時を経て『アパシー』シリーズが立ち上がるわけだが、『学校であった怖い話1995』と『鳴神学園都市伝説探偵局』の二作品においてイラストレーターを別の人間を立てたこと、さらには同時期に連載の始まった『殺人クラブリベンジ』もまた別の方が漫画を描くにあたり、絵柄の統一性はなくなっていった。始まりが実写であるということもあり、そもそもキャラクターの統一性は求められない。その時、キャラクターデザインを担当される方がこだわりを持てば、それで良いと思っている。その方が、作品に長く携わろうとスタッフから離れようと、それもまた自由だ。一作で担当を外れた方もいれば、１０年経った今でもまたやろうねと話している方もいる。なので、今回の『アパシー　学校であった怖い話　新生２』は三本のシナリオすべてに立ち絵が付くが、全作品キャラクターデザイナーが異なるという方向性を打ち出してみた。分かりやすく言えば、例えばどの作品にも坂上修一が登場した場合、全部立ち絵が異なるということだ。これは、逆に手間がかかる、膨大な立ち絵が必要となるというデメリットもあるが、これはまたメリットでもある。正直言えば、「山姥」と「牧場奇譚・完全版」もキャラクターデザイナーを変えようと動いみたものの、時間的に間に合わなかったという現実的な問題もある。なので、これらのシナリオは次回作移行への持ち越しとなる。３つ目の理由は、この作品から意図的にボイスを使用しているということ。ドラマCDと同時発売ということもあり、今後の『アパシー』作品はボイスが切っても切れない仲になると思うが、その実験的な意味も込めた作品になっている。とりあえず、いろんなことを試したいという思いは同人作品だからできるというのもある。だからこそ、それを試した作品になった。各作品のシナリオに関して簡単に触れておく。「藤丸地獄変」は色々とギミックに拘ってみた。本当はもっと遊びたいことが山ほどあったが、「藤丸地獄変」は今後別の形でその姿を整えることになると思うので、今回はお遊び程度ということでまとめてみた。「正義のゴネシエーター」はシナリオありきの作品である。岩下明美周りでほぼ進められていくシナリオで、シナリオはかなりえげつないと思う。人間が怖い世界を描く本来の『学校であった怖い話』の持ち味を十二分に活かした作品に仕上がっている。「赤い靴下」はいろいろと遊んだ。坂上修一と、『小学校であった怖い話』のメンバーを中心にギャグからホラーまでバラエティに富んだ展開を見せる作品に仕上がっている。またこの作品は怪談師さんや実話怪談を中心に執筆されている作家さんたちもシナリオに参加されている。『学校であった怖い話』の世界に実話怪談を取り入れたいというのは去年ナナコロを復活させた時から思っていたことであり、8月12日に行った『第一回鳴神学園生徒総会』で怪談師さんとのコラボが実現したわけだが、こういう試みは今後も行っていきたい。というわけで、「赤い靴下」ではYouTubeなどで実績のある「​怪異伝播放送局​」とコラボを行っている。どのように絡むかは実際にシナリオを遊んでみていただきたい。すでに、今後予定している新作においても多数の実話怪談作家さんや怪談師さんが参加されている。また「赤い靴下」は、『アパシー　学校であった怖い話　極』以上に、予想外のキャラクター群が登場してくる。拘りぬいた選択肢を楽しんでもらえたら嬉しい。というわけで、最後にタイトルについて。個人としては作品の性質上『アパシー　ミッドナイトコレクションvol.３』がいいと思ったのだが、スタッフと色々と話し合った結果『アパシー　学校であった怖い話　新生２』に落ち着いた。コンシューマやアプリに移行すると、出来ないことも多くなっていく。それを踏まえたうえで、同人だからこそ出来る振り切ったシナリオに触れていただけたら幸いだ。即売会価格は2,000円。12/31の冬コミ、C97：火曜日南地区”ヤ”ブロック01-ab、七転び八転がりboothで『アパシー　学校であった怖い話　ドラマCD』と同時に頒布予定だ。ネット通販は来年一月中旬ごろ、ドラマCDと同時期に出来ればよいと思っている。また通販価格は未定である。お楽しみに～。

  2019.12.01

• 『アパシー　学校であった怖い話　ドラマＣＤ』制作秘話その２

  今回は、イラストに関してのお話。すでにジャケットもキャラクターデザインが公開されているので、皆さんも目にされていると思います。描いていただいたのは​夏彦さん​。今回のドラマＣＤはどなたに描いていただこうかなあ？とネットで物色していたところ、夏彦さんのイラストが目に留まりました。男性も女性も魅力的で、それでいて複数の人物を一枚の絵の中にしっかりと収めている。見た瞬間、その世界の虜にされ、今回のお仕事をご依頼してしまいました。すぐに返事があり、『アパシー』シリーズのことは知っているので依頼を受けたいという好意的な内容。仕事はまじめで丁寧、こちらの要望以上のことをしてくださって、締め切りもきちんと厳守される。とにかく仕事が早いんです。そして正確。本当に申し分のないものを仕上でけくださいました。実は夏彦さん、すべての作業が終わるまで一度もお会いしたことはありませんでした。メールと電話のやり取りだけでした。それが『第二回鳴神学園生徒総会』に遊びに来てくださり、初めてお会いしたのです。その日初めて見たイラストに歓喜していた声優陣も、まさかの夏彦さんの来訪に驚いて飛び上がっていましたよ。そして、わざわざその日の抽選会用のプレゼントとして岩下明美の美麗なサイン色紙を描いてきてくださったのです。それを見た岩下明美役の野水伊織さんの喜びようといったら、とても言葉では表現できないほどのものでした。「欲しい、欲しい」と何度も画像を撮っていましたよ。もう身も心もすっかり岩下さんになっていました。抽選で見事当選された方には、野水さん自ら岩下明美として特別なお言葉を語りかけながら手渡し。いやあもう、見ているこちらが感無量でした。当選された方も喜んでくださり、本当に嬉しい限りです。あのサイン色紙、ぜひ大事にしてあげてください。『アパシー　学校であった怖い話　ドラマＣＤ』限定セット及び、通常セットともにそのパッケージには夏彦さん渾身のイラストが表紙となります。各単品ディスクは、そのディスクの語り部を担当するキャラクターをコラージュしたデザインとなりますので、こちらもお見逃しなく。お楽しみに～。夏彦さん、本当にありがとうございました。そしてまた、よろしくお願いいたします！！

  2019.11.30

• 『アパシー　学校であった怖い話　ドラマCD』制作秘話その１

  というわけで、いよいよ『アパシー　学校であった怖い話　ドラマCD』の情報が解禁となりました。解禁になったと同時に一気に情報がドバッと放出されたわけでして、さっそく25日からは連動企画として『OKOS』様とのコラボアプリ企画も登録開始となりました!!こちらに関しましても、​ドラマCD公式サイト​をご覧ください。よろしくです!!さてさて、サイトの公開と同時に多数の予約を頂きまして、誠にありがとうございます。色々と質問も来ましたので、今回の制作秘話はそちらの返答をしていきたいと思います。Q:各ディスクの収録分数は何分程度ですか？A:本編が収録されているディスクは、すべて６０分以上の収録時間となります。現在編集作業中なので詳細はまだ明かせませんが、ほとんどのディスクが７０分以上の収録分数となります。そしてそのほぼすべてが、キャストの語りとなっています。Q:特典のディスクは、どんな内容ですか?A:まず、通常セットの特典となる『シチュエーションシナリオ』ディスクは、あなたと各キャラクターの会話を楽しんでいただくCDとなります。キャラクターのセリフしか収録されていませんので、あなただけのシナリオを考えてお楽しみください。各キャラクターのシチュエーションですが岩下明美(野水伊織)様に殺していただけたり、新堂誠(松風雅也)様に特別にシゴいていただけたり、荒井昭二(河本啓佑)様と公園デートを楽しんだり、福沢玲子(大地葉)様と怪しいデートを約束してしまったり、元木早苗(空賀花)様のお友達に立候補してしまったり、風間望(風間勇刀)様に色々と告白されてしまったり、坂上修一(五十嵐優樹)様に電話を掛けて覚醒させてしまったり、倉田恵美(日野まり)様にラブラブなインタビューを受けてしまったり、日野貞夫(山口キヨヒロ)様に愛の告白をしてしまったり、綾小路行人(原田友貴)様に呼び出されてしまったり、不知火美鶴(堀越せな)様に秘密のレッスンの手ほどきをされてしまったり、筒井里佳(都築里佳)様に秘密の相談をされてしまったり、とにかく盛りだくさんな内容になっています。さらに、本編に入りきらなかった削除シーンも収録予定です。そして予約限定版は、『シチュエーションシナリオ』ディスクに加えて、各キャラクターの『秘密のフリートーク』ディスクが付きます。こちらは全16キャスト様の作品や自分が演じた役柄に対しての愛が溢れるフリートークや、あなたへの特別なメッセージが納められているほか、鳴神学園新聞部四名(朝比奈慎也、日野貞夫、坂上修一、倉田恵美)の日常を描いた楽しくも恐ろしいフリートークが収録されます。収録時間目いっぱい、かなりの分数を掛けて語られていますので、心ゆくまでご堪能くださいませ。どちらも、同人だからこそ可能な限界ギリギリの発言満載の特典ディスクとなっておりますので、ぜひお楽しみに!!Q:単品の発売はありますか？A:本編ディスクの10枚は、それぞれ単品で発売されます。即売会価格は各2000円となります。Q:ネットでの通信販売はありますか？A:予定しています。2020年の一月中旬以降に、Amazon及びboothなどで通信販売する予定です。なお、予定しているのは『シチュエーションシナリオ』ディスクが付いた11枚組のセットと各単品10枚です。また、現在のところネットでの販売価格は未定です。Q:商業作品ではないのでしょうか？　同人作品なのでしょうか？A:はい、この作品は同人作品です。あえて、同人だからこそ出来る作品に仕上げています。またそれを理解してくださったキャストの方々が通常では見られないような振り切れた演技を披露してくださっています。だからこそ、最高の作品を仕上げることができたと自負しております。Q:全年齢対象作品でしょうか？A:はい、全年齢対象作品として描ける限界に挑戦しております。人気声優やアイドルたちがここまでやるか？と思える迫真の演技をその耳で直に触れていただければと思います。他にも質問などがあれば、七転び八転がりの公式サイトまでご連絡ください。出来る限り質問には答えていきたいと思います。では次回、制作秘話その２をお楽しみに。

  2019.11.27

• 第二回鳴神学園生徒総会を終えて by飯島多紀哉

  大盛況のうちに終わりましたー!!突発的に発表し、平日の夜なんぞに行った『アパシー　学校であった怖い話』イベント、第二回鳴神学園生徒総会。たくさんのお客様に足を運んでいただき、満席の中無事終了することができました。いや、もう、お酒の力は強いね。さらに生配信とかないし、記録が残されないというのも強いね。何でも話せる。実を言うと僕はドラマCDの編集作業のためずーっと東京のスタジオに缶詰め状態だった。さらには気管支炎を患って数日前より体調最悪の状態で、何とかこのイベントまでには直さなければならなかったので１０日間禁酒とうがいを徹底し、この日に備えていたのでありました。そのためか、さっそく客席から差し入れしていただいた生ビールを一杯飲んだらグロッキー。楽屋でキャストの方々に、絶対に話さないでねと言っておいた禁止情報を自らペラペラしゃべり始め、もはや後には戻れない状態。ま、いいや。すでに差し入れの生ビール三杯飲んだ後から記憶ないし。打ち上げでも一人ボロボロ状態で、キャストの皆さんに心配される始末。皆さん、ご迷惑おかけして申し訳ございませんでした。それはさておきイベントでは、ドラマCDのPV本邦初公開に加え、同日コミケで発売予定の新作ゲームのPV、アプリ情報などなど、しっかりキャストの皆さんが伝えてくれたはず。とにかく、今後の『アパシー　学校であった怖い話』はドラマCDのキャストの皆さんと一緒に歩んでいければいいなと思う。出来るならば、このキャストのまま続けていければ最高だ。今回参加してくれた１６名の演者の方々は全員がこの上ないほど素晴らしく、その気合の入りようと言ったらなかった。ドラマCDを制作するに当たり陰日向になり尽力してくださった音響制作会社の方々もこれほど声優陣の気迫がこもった作品はなかなかないと舌を巻いて驚いていたほどだ。それほど、自分のやるべきことに全力で挑む姿勢というのを見せつけられたのは本当にいい勉強になった。スタッフ、キャストともに全力でそれぞれのやるべきことに挑んでいるのだから、完成度が低いわけがない。最強のドラマCDにするべく全員が力を結集している。イベント全編にわたり感極まって、相当熱い熱弁を奮っていた気もしないでもないが、２時間３０分はあっという間すぎる。というわけで『第三回鳴神学園生徒総会』の開催も決定し、今後も『アパシー　学校であった怖い話』の世界は広がり続けていくのだ。ドラマCDの公式サイトは現在鋭意制作中。そこで、PV第一弾や超美麗な新キャラクターデザイン、ジャケットイラストなども続々と公開され、予約限定版の予約も開始される。ここでしか手に入らない超貴重な逸品になること間違いなし。限定版は、ほぼ予約分しか制作されない。「ほぼ」というのはロット数は100本単位で制作するため、もし予約が131本とかだった場合、200本製造しなければならない。なのでその端数分はおそらく冬コミのイベント等で先着販売されると思う。が、本当にその程度の数しか一般販売されることはない。予約限定版特典である全キャストのフリートークは必聴の価値ありだ。当初、20分程度のオマケで考えていたフリートークは、キャストの方々のあまりの熱の入用で60分近いフリートークになってしまった。それほど、今回のキャストは凄いのである。16名全員が主役と言っても過言ではない。そして冬コミ、ナナコロのブースには岩下明美嬢(野水伊織様)が、10:00～12:00限定で来場してくださる。そこでなんと岩下明美様から、直々に特別なプレゼントもいただけるらしい。まだ詳細は明かせないが、これ、実は物凄いプレゼントだったりする。野水伊織さんが如何にこの作品に対して思い入れがあるか、それをひしひしと感じられるプレゼントだと自負している。そしてその愛のこもったプレゼントをもらうためには、ある合言葉が必要なのだが…それは近々発表される『アパシー　学校であった怖い話』期間限定アプリと連動している。とにかく、来年の『学校であった怖い話』生誕25周年を控えて、続々と展開される世界をぜひ楽しんでいただきたい。というわけで、これからしばらくの間、ドラマCD制作裏話をブログで書いていこうと思う。ケロケロッとお楽しみに!!

  2019.11.22

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  【第二回：鳴神学園生徒総会】について

  ​​【第二回：鳴神学園生徒総会】​​開催まであと5日となりました。平日にも関わらずたくさんの方にご来場いただけるようで、大変感謝しております。皆様にご満足いただけるようスタッフ一同尽力いたしますので、何卒よろしくお願いいたします。【開催概要】11月21日（木）開場：18時　　開演：19時​新宿LOFT/PLUS ONE​【料金】前売券￥2500​（前売券の購入はこちら）​当日券￥3000【出演】五十嵐優樹（坂上修一役）山口キヨヒロ（日野貞夫役）日野まり（倉田恵美役）野水伊織（岩下明美役）堀越せな（不知火美鶴役）み～こ（桃瀬鞠絵役）本田一誓（？？？役）飯島多紀哉（シナリオ）【物販】【コラボメニュー】皆様のご来場、心よりお待ちしております！

  2019.11.16

• 「アパシー　学校であった怖い話」期間限定アプリ化情報　by飯島多紀哉

  ご無沙汰ー!!クラウドファンディングで目標を達成し、いよいよアプリ化を具体的に動かすにあたり、実はいろいろな方のご意見を聞かせていただいている。個人的には、シナリオを読めるだけのシンプルなシステムがいいのかなと思っていたのだが、数百という登場キャラがいるのだし、中には多くのファンを持つ人気キャラもいるわけで、イラストには拘ってほしいとか、キャラクターのレアカードは欲しいとか、シナリオを読むだけではもったいないとか、キャラクターと絡めるようにしてほしいとか、舞台となる鳴神学園に入学したいとか、他作品とコラボして鳴神の制服を着せてほしいとか、色々な意見をいただく。もちろん『学校であった怖い話』にそういうものは不要だという意見もあるのだが、要望のふり幅が真逆のものが多く、果たしてどのようなシステムにしようか悩んでいるのも事実。個人的には、「アプリだからこそ出来るもの」ということに拘りたい。同人ゲームとして新たに展開し始めた十年前は、コンシューマではできないものをやりたいという思いで始めた。結果、個人的には満足しているが、十年間という年月は世の中の倫理観も変わるもので当時はコンシューマでは許されなかった表現方法も緩和されていたりする。逆に、厳しくなった部分もあるのだが。なので、アプリ化を実現するためにはやはりアプリだからこそ出来るこ​とには拘りたい。ということで水面下でいろいろと進んでいた。実現にあたり色々な方向性が考えられると思うが、まず一つ試してみたいと思う。『アパシー　学校であった怖い話』をアプリ化する場合、こういう表現方法はいかがかという提示をしてみたい。あくまでも試験的なものなので今年の12月のみの期間限定配信となってしまうのだが、もし興味があれば触れていただけると嬉しい。おそらくは皆さんの思っているものとは異なる形になると思うが、シナリオは今回のアプリ用に新しく書き下ろした新作だ。結構な分量もある。色々と仕掛けも入れてあるので、楽しんでもらえると嬉しい。評判が良ければ、こういう形も一つの方向性としてとらえていきたい。このアプリ化の詳細情報は11月21日に新宿ロフトプラスワンで行われるイベント​『第二回鳴神学園生徒総会』​で発表される。このイベントでは様々な新情報を発表するとともに、現在制作の佳境を迎えている『アパシー　学校であった怖い話　ドラマCD』の声優さんたちを交えての制作秘話や今後の展開もたっぷり用意してある。もちろん、ここでしか買えない限定グッズの物販や声優さん絡みの非売品レアものお宝グッズが当たる抽選会もある。この日限りの『アパシー　学校であった怖い話』限定コラボメニューもあったり、作品ファンも声優ファンも楽しめるものにしていきたい。コラボメニューは、ゲーム中に登場する「サンブラ茶」や「飲めるシャンプー」をどうやって再現するか、今色々と検討中。果たして当日、イベントで登場するのか!?　ほとんど罰ゲームにしかならない気が…ゲフゲフ。また出演される声優さんのファンの方々から詳細を教えてほしいという問い合わせが何件も来ているのだが、各声優さんともたっぷり一時間以上の出演シーンがあり、かなり突っ込んだ話もするし、客席からの質問コーナーも予定している。入場はチケットの先着順になるので、良い席を確保したい場合はお早目の御予約を。一緒に遊びましょう!!

  2019.10.31

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  第二回 鳴神学園生徒総会　開催決定！

  『アパシー　学校であった怖い話』12月末発売予定の10枚組ドラマCDを記念して、トークショーを開催!!気になるアプリ化情報をはじめ、ゲーム最新作情報、声優さんの配役追加発表、制作秘話やここでしか話せない危ない話も特盛!!さらに『学校であった怖い話』初のコラボメニューが実現!!学怖おなじみのあのドリンクやフードが食べられます！そして、鳴神学園生徒総会でしか買えない多数の限定商品の販売、数量限定ドラマCD12枚組ボックスも予約解禁!!ここでしか手に入らない限定グッズが当たる抽選会も開催予定です!!【開催地】​新宿LOFT/PLUS ONE​【日時】11月21日（木）OPEN 18：00　/　START 19：00終了は21：30を予定していますが状況により延長する場合がございます。 （途中退場は可能です）【料金】前売 ￥2,500　/　当日 ￥3,000　※要1オーダー（500円以上）​前売券はこちら​【出演】五十嵐優樹　（坂上修一 役）山口キヨヒロ　（日野貞夫 役）日野まり　（倉田恵美 役）野水伊織　（岩下明美 役）堀越せな　（不知火美鶴 役）み～こ　（桃瀬鞠絵 役）本田一誓　（？？？ 役）飯島多紀哉（シナリオ）※当日は1オーダー以上（500円～）の注文が必要になります。※チケットの整理番号順での入場となります。※営利目的のチケットの転売は固くお断りいたします。※転売チケットは入場をお断りする場合もありますのでご注意ください。※出演者の諸事情により、やむをえず遅刻、欠席になる場合がございます。ご了承ください。※撮影・録音などは禁止とさせていただきます。また、開場時のご自分の席以外の席取りはご遠慮ください。頒布物や、ドリンク&フードメニューについては近日公式サイト（リンク）より公開予定です。

  2019.10.23

• 第一回鳴神学園生徒総会、終了　　　by飯島多紀哉

  8月12日、六本木にあるテレビ東京特設会場で、無事「第一回鳴神学園生徒総会」が終了しました。会場の提供から動画サイトアニテレでの生配信をしてくださったテレビ東京さん、今回のクラウドファンディングを行ってくれた運営会社キャンプファイヤーのスタッフの方々、本日の舞台を演じてくれた多数の演者の皆さん、そして最後の最後まで裏方に徹して作業をしてくれたスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。多くの方々の協力あってこそ、この会を実現させることができました。そして何より、今回のクラウドファンディングでご支援くださった多数の皆様、皆様のご支援があってこそ今回のイベントの実現、そして大成功のうちに幕を閉じることができました。何が楽しかったのか、どこがどう面白かったのか、それはテレ東の動画配信サイト「​アニテレ​」でこれから一年間配信されるのでぜひ自分の目で確認してください。一か月間の無料登録もありますので、まずは無料登録でお試しください。残念ながら第三部の懇親会はあまりに濃すぎる内容のため、配信はされません。あの場所で一体何が起こったのか、参加されない予定だったスペシャルゲスト陣も参加され、大いに盛り上がったあそこでの出来事は、とても私の口からは申し上げられません。参加者の皆様の許される範囲での発言は、それぞれの判断にお任せいたします。とにかく、役になり切った演者さんたちの過剰なまでのサービスには、原作者である私こそが誰よりも驚かされました。本当に、たくさんの皆様に支えられて「学校であった怖い話」がこうして愛されているのだなあと実感できました。大変、勉強になりました。そして、ドラマCDのキャスティングが発表となりました。キャスティングは以下のものとなります。坂上修一役　　五十嵐優樹倉田恵美役　　日野まり日野貞夫役　　山口キヨヒロ風間望役　　　風間勇刀岩下明美役　　野水伊織新堂誠役　　　松風雅也荒井昭二役　　河本啓佑福沢玲子役　　大地葉細田友晴役　　熊谷貴弘元木早苗役　　空賀花不知火美鶴役　堀越せな綾小路行人役　原田友貴記念日ちゃん　葵井歌菜桃瀬毬絵役　　み～こ？？？　　　　都築里佳(SKE48)　　　　　？？？　　　　本田一誓第一部の舞台で重要な役柄を演じてくださった本田一誓さんは、本来ドラマCDのキャスティングには予定されていなかったのですが、第三部に参加された支援者の皆様の多大なラブコールにより、キャスティングする方向で考えさせていただきます。今回、実に多くの実力ある方々からオーディションの応募がありました。本当にキャスティングは最後の最後まで悩みました。それほど、応募されてきた皆様の実力は素晴らしかったです。応募されてきた方々の中には、「昔から「アパシー」シリーズが大好きでした。今までイラストレーターやシナリオライターの募集には応募できず悔しかったです。今回、やっと自分が関われるチャンスがやってきました。本当に嬉しいです」と、声を高々にあげられる方々のなんと多かったことか。本当にたくさんの方々に愛されているのだなあと改めて実感することができました。ドラマCDの発売時期は今年の冬を予定していますが、何分私がこれからシナリオを執筆しますので、まだわかりません。自分が納得いくものをきちんとした形で皆様にお届けしたいので。この後には、「アパシー　風間スペシャル」や「男子校であった怖い話」、そして「アパシー　学校であった怖い話」アプリ版など多くの作品が待機していますが、たとえ時間がかかったとしてもひとつずつ自分が納得できるものを世に送り出していければと思います。今回のクラウドファンディングで支援してくださった皆様、本当にありがとうございました。そしてドラマCDを彩ってくれる多彩で豪華なキャスティングを実現できたのも、支援してくださった皆様、一人一人の力の結集でございます。本当にありがとうございました。そして、今後ともよろしくお願いいたします。皆様、夢のようなひと時をありがとうございました!!!!あ、実は夏コミで無事発売されました『アパシー　学校であった怖い話1995　月下美人の章　第二巻』ですが、本日よりAmazonでひっそりと発売を開始いたしました。ブースでのダウンロード販売は、本日中には開始できる予定でおります。併せてよろしくお願いいたします。

  2019.08.13

• ドラマＣＤオーディション募集を終えて　by飯島多紀哉

  クラウドファンディングの目標案件の一つだったドラマＣＤの声優オーディションの募集が終了いたしました。人数もレベルも、こちらの予想をはるかに超える方々の応募に本当に驚きました。応募者数は２００名を大きく上回りました。北は北海道から南は九州まで応募がありました。声優や舞台活動を生業としている方ばかりでなく、お笑い芸人やミュージシャン、アイドルやモデルの方々の応募も多かったです。年齢も下は親や事務所の許可を得た意欲ある未成年の方から、上は還暦を超えてなお活発な人生の先輩までご応募していただきました。この中で一次審査を通過するのは２５名です。本来ならば全員を通過させたいです。それほどレベルは高かったのです。もちろん声優としての上手さに限らず、それぞれのキャラクター性、個性や特技の幅広さ、本当に会ってみたいと思わせる方ばかりでした。特に各種モノマネや一発芸、プロとしての楽器演奏やダンスなど、ぜひ披露していただきたい方々も多数おりました。会ってみたいと思わせる皆さんの応募の仕方、実に勉強になりました。しかし、会場の関係、限られた時間の中で審査を行わなければならないこと、そのためこの素晴らしい方々の中から２５名に絞らなければなりません。現在、スタッフ一同で選出しておりますが本当に難しいです。あくまでtwitterのフォロワー数に限って言うならば、数万人のフォロワーを持たれる方々も多数おりました。しかし、今回こちらが希望する役柄を考慮すると同じキャラクター枠で火花を散らす方々も多数おり、とても２５名という枠には収まりません。さらに私的に驚いたのは、こちらが当初ドラマCDで予定していたキャラクターを超える独自のオリジナル性を持たれている方々の応募でした。それは僕がいずれアパシーの中で登場させようと思っていたキャラクターに奇蹟的にも適合する方であったり、全く想像していなかったようなキャラクター性を提示してくれる方だったり、本当に驚きの連続だったのです。そのためドラマＣＤ用に考えていた設定も新たに作り直し、登場人物たちも再考することになるかもしれません。それほど、今回のオーディションは僕にとって衝撃であり、同時に新たな可能性、新しい『学校であった怖い話』の世界を想像させてくれました。まだ選考中ではありますが一次審査を通過する２５名の中から、最終的には１０名を選出させていただきます。あくまでも今回はドラマＣＤの声優さんたちの応募ではありましたが、今後は学怖のさらなる展開に向けて、現在進行中のアプリ化含め様々な企画でまたオーディションを行うかもしれません。というのも、「商業なのか？　それとも商業以外なのか」といった類の問い合わせを多数の声優さんや役者さんたちから頂きまして、事の大きさに本当に驚いているからです。『アパシー　学校であった怖い話』というタイトルが声優の仕事として受け止めるだけでなく、語り、朗読、その垣根を超えた他に類を見ない独特な未知の領域への挑戦であると認識してくれている方々が実に多かったこと、本当に涙が出るほど嬉しく思いました。皆様、今後とも『アパシー』シリーズと株式会社シャノン及びサークル七転び八転がりを応援してください。どうぞ、よろしくお願いいたします。

  2019.07.09

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  声優オーディションのお知らせです。

  【アパシー学校であった怖い話　ドラマCDオーディション】応募締め切りまで残り一週間となりました。皆様のご応募、心よりお待ちしております。詳しくは公式HPをご覧下さい。

  2019.07.01

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  コミックマーケット96のお知らせ

  コミックマーケット96の当落が発表となりましたので、ご報告いたします。サークル「七転び八転がり」は、8月12日（祝月）「南地区“ナ”ブロック－44ab」となりました。新作と致しましては、「アパシー　学校であった怖い話1995　月下美人の章　第二巻」「アパシー　学校であった怖い話　極　追加パック」を頒布予定です。皆様のご来場を心よりお待ちしております。よろしくお願いいたします。

  2019.06.07

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  声優オーディション開催のお知らせです。

  クラウドファンディング500万達成『アパシー学校であった怖い話　ドラマCD』の声優オーディションの詳細です。荒井昭二、新堂誠、岩下明美、細田友晴、福沢玲子、元木早苗、綾小路行人、日野貞夫、坂上修一、他キャラクターを演じていただける声優を募集いたします。応募は６月７日１２時より受付開始となります。審査内容や応募資格、応募方法等は​​公式ホームページ内​​をご覧ください。何卒宜しくお願いいたします。

  2019.06.06

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  近況報告まとめ

  本日より、株式会社シャノン OFFICIAL BLOGとして運用して参ります。何卒よろしくお願い致します。【CAMPFIRE - クラウドファンディング】ホラーゲーム「学校であった怖い話」25周年記念アパシーシリーズアプリ化計画​https://camp-fire.jp/projects/view/140712​皆様のお力により、支援総額1000%達成致しました。最後までご支援いただき、スタッフ一同心よりお礼申し上げます。これより順次、リターン製作と発送、ゲーム開発とリリースを行って参ります。発送状況や進捗につきましてはCAMPFIRE内の活動報告にてお知らせいたしますので、そちらをご確認くださいませ。【第一回：鳴神学園生徒総会】※特設ページ作成中の為、こちらに掲載しております。目標金額未達成によりイベントを開催しない場合に、当該コースの支援者様（生徒総会、新入生、笹ヶ岡学園、鳴神学園）にお渡しを予定していた舞台裏メイキングDVDの製作ですが、イベント開催が決定となりましたので製作中止の運びとなりました。ただし、現在イベント本編（第一部、第二部）のDVDを製作できるよう鋭意調整中です。製作が決定しましたら、【新入生コース】【笹ヶ岡学園コース】【鳴神学園コース】のイベント参加不参加問わず、他リターン商品と一緒にお届けする予定です。テレビ東京公式アニメサイト「​あにてれ​」生放送＆アーカイブ配信情報　​https://ch.ani.tv/articles/1/2979​第一回：鳴神学園生徒総会　サンプルボイス岩下明美(cv.み〜こ様)倉田恵美(cv.日野まり様)※このページは予告なしに加筆修正する可能性があります。

  2019.05.31

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