カテゴリ:世界的金融危機
8月末に保有していたJT株を損切りして手放した。理由は,陰線ローソク足のチャートを形成しながら,11回連続した株価の下落が出現したからである。この時期は,米国が中国に対して関税の引き上げを主張して,米中が貿易において対立した影響で株価が下落していた時期であった。
しかし,JTは,「中国・米国にはタバコの販売は殆どしていない。米中との貿易による影響のリスクは極端に低いのに,陰線のローソク足のチャートを形成しながら11回連続した株価の下落は,原因不明の異常事態が出現した。」と考えた。 原因不明の異常事態が出現した理由として,JTは,新興国に展開しているが,新興国のタバコ単価は,日本の高度成長期の時代の価格程度である。このことから,タバコの単価が高い日本国内のタバコの売り上げがJTの利益を左右すると思われる。 日本国内では,法律・条令を始めとして禁煙・受動喫煙の防御対策が活発化している。更に,タバコの税率の上昇に伴い,タバコの値上げが段階的に実施される。値上げを契機に禁煙してタバコを止める喫煙者も多くなると思われる。 このように,日本国内の状況は,禁煙が活発している影響で利益を獲得するのが難しい時代に差し掛かり,株価上昇の期待は低くなる。 自身も,2年半前にタバコを止めたが,「体も軽くなり,年間の貯金も30万円以上増えた。」という恩恵がある。このことから,「時代の流れに逆らわず,JT株を損切りしたほうが損失を最小限に食い止められる。」と考えた。 同じ時期に,米中の貿易対立の影響でトヨタ・日産・ホンダ等の自動車関連,安川電機・ナブテスコ等のメカトロニクス関連,コマツ・日立建機等の建設機械関連,NTN・日本精工等の産業機械関連の米中の輸出関連銘柄(以下「米中国関連銘柄」とする。)は,極端に下落しており,年初来最安値を更新している銘柄が続出している事に気づいた。 米中関連銘柄の下落は,「米中貿易における関税措置が経済停滞を招く可能性がある。」という理由から,関税の影響による経済の状況が判明すれば,不透明なリスクが軽減して元の株価に戻ると考えた。JT株の下落と異なり,原因は不明な下落でないと考えた。 JT株を損切りして手放し,ナブテスコへ移動したが9月13日までは,厳しい下落が継続した状態であった。むしろ,損切りしたJT株の株価が上昇した。 ナブテスコを始めとした,米中国関連銘柄に上昇の波が訪れたのは,9月14日からである。ナブテスコは,利益を確定してNTNへ乗り換えた。自身の利益は,9月14日から9月21日(本日)の一週間で,軽自動車の新車一台分の購入金額程度の利益を回復できた。 感想として,「普段と異なる異常な動きを察知した場合は,損切りして撤退するのも大切である。撤退することで広く物事を見ることもできる。」という事を学んだことで,「異常事態に気づいて幸運を招いた一週間」であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.09.23 12:18:46
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