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カテゴリ:日記
「今年は鮎が全然ダメなのだ」
電話でこう嘆くのは、三重県にお住まいの烏賊ボンのパパ。 うちの田舎では毎年8月の中旬に、友釣り専用区域を除いて網入れが解禁となり 解禁日の朝早くから多くの人が網を持ち、場所取りに火花を散らすのです。 そして監視員の合図で一斉に川に入り網を張り、鮎を追って網に掛ける。 今年の解禁日は仕事だったため、親父は行かなかったのですが 網入れに行った近所の人たちに聞いたところ、イマイチだったようで・・・。 今年は生育が悪いとか、数が少ないとか・・・ なんだか年を追うごとにいい話を聞かなくなっています。 おそらくこれは河川工事などで、川の形状が変わってしまったのと 洪水や渇水などによる天候の影響が大きいのではないかと・・・。 実は、この川にはほとんど人も入らないような小さな支流がありまして、 前回帰省した際にそこで少し川遊びをしました。 この支流には鮎を放流していないのですが、川の中を覗いてみると・・・ なんと40~50匹の鮎が円を描くように群れていたのです。 やはり鮎は手入れされてない川を好むんだ と、あらためて自然の大切さを感じ、環境のことを考えさせられたのと同時に、 いくつかの堰があるのにここまで上ってくる鮎のたくましさ、生命力に驚き、 僕の頭の中は・・・もう・・・もう・・・ 塩焼きのことでいっぱいになっていたのでした。 なっちゃうって!どーしてもそうなっちゃうって! 解禁前でしたので悶々としてた僕に親父が言いました。 親父「まぁ解禁日過ぎたら、俺が全部獲ったる。待っとけ」 んま!なんと頼もしいこの言葉。 うちの親父は網入れ歴数十年のつわもの。 近所では「名人」なんて呼ばれ、僕にとってはまさにヒーロー。 数年前には浮気がバレて、めっちゃ怒られてた僕のヒーローですが そんな親父にかかればあの鮎たちなんて一網打尽さ。 そのことが気になってた僕は電話で・・・ 僕「あ、前に支流におったあの鮎はもうおらんのかな?」 親父「おぉ、気になって見に行ったんやけどまだおるぞ。群れてたわー」 僕「え?あ、あれ?網は?捕まえるって言うてたやん」 親父「えぇー、俺ひとりで?」 今すぐ捕まえて来い!ヒーロー! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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