(2052) ハイドパークでストーンズが ブライアンの追悼コンサートやるって +(編集部日記)FLASH BACK ! 雨音はショパンの調べ~小林麻美 「ねぇ、ウサギ。ハイドパークで ストーンズが追悼コンサートやるんだよ」 パラパラ。 モノリスがミュージックライフをめくる。 「ブライアンが、プールに浮かんでたって」 パラパラ。 雨の夜はしょうがないもの。 風も結構強くって 雨ツブがぶつかるから 窓も震えてるみたい。 「銀座から地下鉄乗ったときは たいしたことなかったけど」 モノリスが私の耳の中で ゴソゴソ動くからくすぐったい。 「野方の改札口出たら、もうザァザァ」 あ、モノリスの髪の毛、まだ少し濡れてる。 「あのね、ウサギ。 雨の中を西武線で走ってるとき 自分がセカイの端っこにいる気がした」 四畳半の窓はすっかり水のカーテンで包まれて 私とモノリスのウズマキ荘は 知らない星のプールの底みたいに心細い。 「雨の日はしょうがないわ」 一体、夜のどこに沈んでいるのか 見当もつかないもの。 それとも、ここは 月の裏側の忘れられた火山の穴。 その底でタオルケット被って息を潜めていたら ずっとずっと誰にも見つからないのかしら? 「ドラムのワニグチさんって 火星の採掘場にいたんだって」 モノリスはこの頃少しヘン。 おかしな友達とバンドにムチュー。 雨に濡れても、冷たくないの? ねぇ、夜のデザイン学校って、もう行ってないの? ------- 編集部(って、どこの?)日記 ------- 拡大スペシャル版 FLASH BACK ! ストーンズのチャーリーみたいなワニグチさんや 台風の雨音や、ショパンのピアノのことを書いていたら もう25年以上も昔々… 僕がフリーの音楽ライターをやり始めた頃。 1984年10月号「ビデオコレクション」での 「MTV上陸」という特集記事のことを想い出しました。 音楽評論家の村岡祐司さんと二人でカラー8ページを 半分ずつ担当。 担当の女性編集者が厳しくて(涙) 慣れない僕は何度も書き直し。 築地の朝日新聞社の隣にあったビルの編集部で徹夜して、 早朝に彼女と一緒にタクシーで帰ったことを覚えています。 ちなみに、その女性編集者は確か翌年だか 同じ東京ニュースの「TVガイド」にいた泉麻人さんと 結婚しました。う~ん、人生いろいろ。 僕もこの仕事で何とかライターとしてOKがもらえたようで 翌月の11月号でもめでたく 「ストーンズ」と「小林麻美」のビデオ紹介の仕事をゲット。 既に音楽業界では 「プロモーションビデオ」「ビデオクリップ」等の 呼び名で「音楽ビデオ」が徐々にクローズアップ。 この年の10月に全国ネットでMTVがオンエア開始され、 一気にビデオ時代に突入しました。 今でこそ「音楽はYouTubeで観る」というのがフツーですが 思えば、すべてこの頃から始まったのです。 さて、当時の取材ではビデオの編集スタジオに行ったり、 ストーンズのビデオ発売会社で未収録映像を観たり、 大変だったけれど楽しいこともたくさん。 で、最高の思い出は。 NHK放送センターで大河ドラマに出演中の小林麻美さんに (ただ見たのじゃなくて!)ちゃんとお会いして30分以上 彼女のビデオクリップ作品の製作過程とか たっぷり単独インタビューできたこと。 この日、網膜に残した麻美さんのフルカラー映像と 鼓膜に刻んだ生音声の高品質アナログデータは、 家宝として 脳の中の秘密の細胞に大切にバックアップしてあります。 今回は、何か編集部日記の方が自分でもドキドキしたり… う~ん、こういう展開は、どうしたものか。 --------------------------- 第2章・1969 --------------------------- << 第2章の1つ前へ (2051)ねぇショパン、弾いてくれよ。 火星の夜風みたいにポロリンって。 *このページは第2章 (2052)ハイドパークでストーンズがブライアンの追悼コンサート ~雨音はショパンの調べ・小林麻美。 第2章の1つ次へ >> (2053)ジェーン・バーキンのジュ・テームって トロッグズのワイルド・シングのカバーかと思った -------------------------------------------------------- ダンゴムシでも分かる! 第2章ダイジェスト を、アメーバブログの方に作ってみました。 ▼ ▼ ▼ ▼ Part-1 耳の中ナビ1~出口はどっち?入口はあっちっちこっち! Part-2 耳の中ナビ2~耳の中ナビ2~ゆるんだネジみたいに、 ケガした景色がポタポタ吹っ飛んで。 第2章・総目次 INDEX ~ 迷子用地図 --------------------------- 第5章・2011 --------------------------- *この第2章とパラレルに第5章を連載中です。 << 第5章の1つ前へ (5074)一瞬と永遠はダンゴムシのように舌を絡み合わせて、 この世を塞いだり、こじ開けたりする。 第5章の1つ次へ >> もうすぐ? --------------------------- Information -------------------------- 連載・絵物語~改訂工事・進行中! ブログ内のあちこちに散らばった「絵本」を整理。 現在この楽天と併行してアメーバブログで順にまとめ直しています。 絵・写真・文、あと構成も大幅に変更して▼のNewヴァージョンで新連載! アメーバブログ~連載・絵本 ↓ツイッターも始めました そして NEW! twitpic.com というツイッターの画像添付サイトを利用して ネット絵本みたいなものが作れないか?と ツイッター絵本~1テラ1ナノ物語 も実験発射中! ----------------------------------- & ----------------------------------- 村上春樹~1Q84 BOOK3 公式サイトに 池田モノリスのイラスト2点掲載中 左 ≫新潮社公式サイト・1Q84~Qの世界-4月2日分「Q3」 右 ≫新潮社公式サイト・1Q84~Qの世界-6月11日分「迷Q」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[第2章-1968~スカスカでおセンチな三日月] カテゴリの最新記事
|
|