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イグアナはぬらぬら、
私のパンツの中に住み着いている。 「夜を気取った、ただのパンツのスキマだってば」 緑の顔はフウ~ッって 紅い目であきらめる。 「抜け出す覚悟が見つからないのなら… いいわ。私が」 イグアナは彼女の膝の上の東スポを 両手でゆっくり持ち上げ顔を覆った。 「三つ数えるわ」 「え?」 「数え終わったら 私から新聞を取り上げて」 「何?」 「ひと~つ、ふた~つ、み~っつ」 言われたまま アントニオ猪木の卍固めの カラー写真あたりをつまみ上げたら 新聞紙の向こうは空っぽ! まぁ… 趣味の悪い手品だこと。 イグアナ天功さんったら 網棚のバッグの裏に隠れてるのかしら、 それとも私の後の座席で何食わぬ顔? 「だから、私が…」 私のミニスカートの奥から湿った声。 「夜から逃げ出すフリもできない 卑怯者のあなたの」 イグアナはぬらぬら、 私のパンツの中に住み着いている。 「ルームメイトになってあげるわ」 ナースはすごくイジワルなのに 私は何だか少しホッとしている。 パンツの奥の夜は もう一人ぼっちじゃ なくなってしまったのに。 -------------------------------------------------- 楽天の方は、長期夏休みですが アメーバの方で「大河妄想絵本」を連載中! 覗きに来ていただければ、うれしいです。 ▼クリックでアメーバブログへ 妄想が暴走中です --------------------------------------------------------------------- ブログランキング。それぞれワンクリックで投票&順位確認できます。 もし、このギンガにちょっぴり興味を持っていただけたら…ありがとう。 よしっ、ロック!ジャンルへ もしかして絵本?ジャンル お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年01月12日 15時11分46秒
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