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私も好きでよく観ていたニュース23で永らくキャスターを務めていた筑紫哲也さんが73歳を一期に11月7日に永眠されました。
先日の追悼番組を観ましたが、筑紫さんの象徴的なコーナーである最後の多事争論では、自分の病気(癌)と重ね「日本の政治は今どこが悪いか分かっていながらそれを直せずにいる。」と言い、日本の政治を癌に比喩し釘を刺していました。 冷静な口調で語る言葉に核心を突いており、筑紫さんらしい胸がすくような歯切れの良さがとても好きでした。 “政治はパイ(財源)の取り合い”と、極めて単純化し話されていましたが、確かに今の政治は目先の対処療法に捕らわれ、少なくとも日本の将来が見えるような方向性や予算の使い方は感じ取れません。 過去(高齢者)にも未来(子供達)にも見えてこない投資は正に政治の衰退を物語っており、この国の舵取りがどこへ向いているか全く分からない歯がゆさを筑紫さんも大変憂慮したと思います。 だからこそ、最後まで気丈に病気と向かい合い闘い続け、若い人たちに引き継ごうと頑張ったのだと思います。 いずれにしても、筑紫さんのような人格者で研ぎ澄まされた報道人は二度と現れないかもしれません。 生者必滅と言いますが、それにしても惜しい方を亡くしたと思います。 安らかなご冥福を心からお祈りします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年11月13日 01時25分44秒
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