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カテゴリ:議会関連
昨日、民進党・道民連合 農村政策振興議員連盟で勉強会を開催しました。
テーマは、「道産チーズを取り巻く現状と課題について」で、道からは農政部生産振興課、畜産振興課、農産振興課、そして農政課の皆さんが説明員としてご参加下さいました。 まず、生乳の需給の構造について説明を受けました。 平成28年度における総供給量は1,193tとなっており、その内国内生産は735t、輸入乳製品が456tです。 資料を見ての通り、国内生乳生産のうち北海道は50%以上の348tを占めており、その殆どが加工原料乳に使われています。 生産コストが約99,8円であることから、酪農者(生産者)にとっては乳価の高い生乳の方がメリットがあります。しかし、すべての生乳が飲料に回ると、乳製品の原料が足りなくなり、また飲料用生乳がダブついてしまうといった問題が発生します。 そこで、加工原料に回る生乳生産者へ補給金を手当てし飲料生乳との差を調整しています。 このような需給調整があるからこそ、本州と北海道、また生乳と乳製品の需給バランスがとれています。 先般、日EU・EPA交渉が大枠合意されましたが、豚肉や乳製品、またワイン等の影響が懸念されています。 ご覧のように、ソフト系チーズ、ハード系チーズ、またプロセスチーズなど表のようにそれぞれ関税撤廃や輸入枠が決められています。 想定される影響のとおり、道内農家チーズや工房チーズなどへの影響が今後懸念されます。 我が国のチーズ消費量は、フランスやアメリカ、豪州などと比較し極めて少ない現状にあることが窺えます。ただ、チーズ自体の消費量は右肩上がりに増加を続けていますので、国産(北海道産)チーズの諸費拡大を積極的に取り組むことで今後の伸びが見込まれます。 牛乳乳製品の価格の推移です。 国内バターと国内脱脂粉乳ともに輸入製品とに大きな価格差がみられます。 特に、輸入品については為替レートの変動が大きく影響しますので、その価格差は流動的と言えます。 このような現状から、国内乳製品の98%を北海道産がを占める北海道の酪農業を守る上からも、現在の加工原料乳生産者補給金制度や加工原料乳生産者経営安定対策事業、さらに飼料生産型酪農経営支援事業などを充実させ、今後も経営安定策を講じていくことが大変重要になってきます。 全国・全道のチーズ工房数の推移です。 少しづつですが増加傾向にあります。地域の酪農家が直営で開設したり、あるいは小さなチーズ工房を立ち上げるなど、地域と密着した取組がされています。 試食では、国内外から9つのチーズが用意されました。 それぞれに個性的な味わいがあり、大変興味深かったです。 最後に、道内のチーズ工房のリストです。 やはり酪農王国十勝は、群を抜いています。 北海道チーズ巡りなども、また楽しいのではと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年11月18日 10時09分50秒
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