地域ケア会議
御縁あって昨年度より、久留米の地域ケア会議に作業療法士として参加させていただいています。
要支援の方を対象にケアマネジャーさんがプレゼンされた方に対してアドバイスを自分なりにもしています。
会議は一人の方に対してプレゼン含めて約25分であります。検討する時間は短いし、PTやSTや管理栄養士、薬剤師、主任ケアマネで、自立支援に向けて最良のアドバイスが出来る様にしますが、限られた時間でアドバイスをするのは本当に難しいです。
精一杯しっかり情報を読みとって統合と解釈をして、何処に問題があるのか?目標設定はどうか等把握したり、解釈したりして限られた時間でどう作業療法士としてアドバイスするかを考えて伝えます。
この間も参加してきましたが、高齢者で意欲を失いつつある方が会議の対象として多く、頭の中では動いたりしないと弱ると分かってるけど、動きたくない。という方をどうすれば良いかという質問も多く、そこをどうしていくかは本当に難しいです。自主トレの方法を教えるのは簡単だけど、本当に自分でする様になるのは難しい。
その方が何に興味があるのか?どういう人生を送ってきたのか?その経過の中で何故今こうなられているのか?
とてもではありませんが、25分で他職種も意見交換する中で伝えられません。
しかしケアマネジャーさんにそんな視点をもっていただく事は出来るかと思い、そこを確認したり、質問したりします。
客観的には動かないと生活不活発病に陥ってしまうと思うので、そうならない様に動いて欲しいと周りは思いますが、周りが思ってる様にはいかないのが、人です。何故動かれないのか?逆に言うと何があれば動かれるのか?
動く目的は?そこがほんとに難しい。
例えば、ダイエットしないとな…と言う話は僕の周囲でも良く聞きます。ではダイエットと言うきつい(運動はきついし、空腹に耐えるのもきつい)事を何故意識して考えたり、実行するのか?
そこには目的があるからです!それは、いつまでも健康的でいたいし、モテたい等目的があるかと思います。
配偶者に先立たれ、子供共疎遠、早くお迎えが来ないか等心の中で思われてる。
そんな方がきつい運動という事をするでしょうか?他人にさせられたらするかもしれません。でも自主トレはするでしょうか?その目的を探すのが難しい。心を動かす為のアプローチ。一筋縄ではいきません。
そこを考えた上でのアドバイスは時間的側面も含めて難しいですが、より沢山の方が今よりも自立支援で自立されていき、少しでも今より幸せと思ってもらえる様に情報統合能力とそこからのアウトプットの技を磨いていかないとなと思います。